S1工法

遮音性能データシート
東邦亜鉛(株)ソフトカーム事業部
部位
RC壁
表題
S1工法(押出法ポリスチレンフォーム保温板 裏打ちパネル直張り工法) の遮音改修
概要
測定値
音圧レベル差
東邦亜鉛(株)
測定機関
壁-P5,SP1-S1工法
Index
マンションの外壁、戸境壁、EVシャフト壁などのRC壁にS1工法でボードを貼り付けた場合(①)、遮音性能は建築学会適用等級で
「3級」と、マンションの居室として最低限の水準であるため、音のクレームが生じることがあります.
そこで、既存S1ボードに鉛複合板P-5を増張りすると(②)、遮音性能は「2級」に改善されます.さらには、S1工法を撤去のうえ、薄い
スタッドを建てて制振遮音ボードSP-1を張ると(③)、遮音性能は「1級」になり、建築学会が推奨する性能水準となります.
<遮音性能と、日本建築学会推奨基準(室用途:集合住宅・居室)による評価>
No. 仕様
建築学会適用等級
遮音等級
(集合住宅・居室)
適用等級の意味
① S1工法
D-39
3級
やむを得ない場合に許容される性能水準
② S1工法+鉛複合板P-5
D-44
2級
一般的な性能水準
③ 薄スタッド+制振遮音ボードSP-1
D-50
1級
建築学会が推奨する好ましい性能水準
遮音性能
マーク No.
<遮音性能評価値の意味>D:遮音等級(グラフに示す基準曲線によりランク付けしたもの) 、Dm:平均室間音圧レベル差(125Hzから2kHzの平均値)
構造
音圧レベル差(dB;デシベル)
遮音性能評価値 試験成績書
<記号の意味>PB:石膏ボード、GW:グラスウール、t:厚さ(mm)
63Hz 125Hz 250Hz 500Hz 1kHz 2kHz 4kHz
D
Dm
年月日 整理No
○
①
S1工法
43.6
40.4
40.9
39.3
48.6
72.1
86.3
39
48
2001.
4.10
No.1
▲
②
S1工法+鉛複合板P-5
43.5
41.8
39.0
44.1
61.2
78.2
88.3
44
53
2001.
4.10
No.2
■
③
薄スタッド+制振遮音ボードSP-1
38.9
34.8
52.4
61.5
77.4
91.9
94.2
50
64
2001.
4.10
No.3
断面構成
○
遮音性能
グラフ
面密度(kg/㎡):材料の1㎡当たりの重量
縦軸(音圧レベル差)の値が大きいほど、遮音性能が高いことを示します
横軸(周波数Hz;ヘルツ)は音色を示し、右ほど高音となります
遮音等級D(ディー)は、下図の基準曲線と照合した評価値です
①S1工法
No. 材料
1
2
受音
音源
厚さ
面密度
mm kg/㎡
鉄筋コンクリート
150
345
押出法ポリスチレン
29.5
10.4
フォーム保温板裏打ち石膏ボード
(PB9.5+ポリスチレンフォーム20)
100
90
○ ①
▲ ②
■ ③
D-75
80
D-70
D-65
70
150
29.5
D-60
D-55
▲
179.5
355.4
②S1工法+鉛複合板P-5
No. 材料
1
2
受音
音源
3
150
厚さ
面密度
mm kg/㎡
鉄筋コンクリート
150
345
押出法ポリスチレン
29.5
10.4
フォーム保温板裏打ち石膏ボード
(PB9.5+ポリスチレンフォーム20)
鉛複合板P-5
13.5
19.7
(PB12.5+鉛1.0)
音圧レベル差(dB)
合計
60
D-50
D-45
50
D-40
D-35
40
D-30
30
20
29.5 13.5
合計
193
375.1
10
■
③薄スタッド+制振遮音ボードSP-1
No. 材料
受音
音源
150
43.3
1
2
3
4
5
厚さ
面密度
mm kg/㎡
0
鉄筋コンクリート
150
345
63
125
250
500
1k
2k
4k
クリアランス
10
中心周波数(Hz)
角スタッド40×20
20
グラスウール32k25t
0.8
制振遮音ボード
13.3
10.8 基本構造①に対する、②、③の遮音性能改善量(dB)
SP-1(PB12.5+遮音シート0.8)
値が大きいほど、遮音対策の効果が高いことを示しています
遮音性能評価値
音圧レベル差改善量(dB;デシベル)
No.
D
63Hz 125Hz 250Hz 500Hz 1kHz 2kHz 4kHz
Dm
②
-0.1
1.4 -1.9
4.8 12.6
6.1
2.0
5
5
③
-4.7 -5.6 11.5 22.2 28.8 19.8
7.9
11
16
作成日:2009.10.1 作成者:田伏 合計
193.3 356.6
<ご注意>本書は遮音性能を保証するものではありません