1 2013 年 8 月 30 日 JBAA 事務局 運航規程審査要領細則の改定案(8

2013 年 8 月 30 日
JBAA 事務局
運航規程審査要領細則の改定案(8 月 23 日)へのコメント
1.
今回再考をお願いしたい事項
a. 2-5 運航管理の基準 (1) 飛行計画の作成及び出発可否の決定 f. 離陸重量、着陸重量、重心位
置及び重量分布 ① ハ.項
本要件は、FAR Part 135 では、最大離陸重量が 5.7t を超える飛行機に対してのみ適用されます。
(135.381 及び 135.391)5.7t 以下の飛行機については、FAR の要件にないデータは飛行規程に
掲載されていない恐れがあり、実運用が不可能と考えます。従って、本要件は、最大離陸重量が
5.7t を超える飛行機に限定して頂きたい。
なお、「運航中に発動機が不作動になった場合でも」は「運航中に一発動機が不作動になった場
合でも」に変更する方が、適切かと思います。(2 章も同じ)
b. 2-5 運航管理の基準 (1) 飛行計画の作成及び出発可否の決定 f. 離陸重量、着陸重量、重心位
置及び重量分布 ① ニ.項 (最終的にはこれが b.項になり上記 b, c.項が c, d 項にが繰り下が
ってくることになるのでしょうが)
「特定運航」の承認基準と運用が確立するまでは、経過措置として、現行の 70%の要件を存続
させて頂きたい。
c. 3-4 航空機乗組員及び客室乗務員の職務の範囲及び内容 (3) 客室乗務員
本細則 4-2 客室乗務員 (1) の規定によって、客室乗務員を乗り組ませる必要がない運航において、
客室に搭乗する者が本項に掲げる職務以外の業務を行う場合(サービス要員等)、その者は、本
細則でいう客室乗務員に該当しないことを明記して頂きたい。またその場合、本項の客室乗務員
の職務は、機長 and/or 副操縦士が適切に分担する必要があると考えます。
d. 7-7 国際運航を行う場合の要件 7-7-1 機長の飛行地域に係る乗務要件 (2)
「特殊な飛行地域」の概念が必要なことは理解しますが、「事前の実機による飛行またはオブザ
ーブ」は、情報の入手が容易になった今日、特に On-demand 運航では過大な要件と考えます。
第 3 章との整合と合わせ、検討をお願いします。
e. 10-8 旅客に周知すべき安全情報等
大型機定期便(2 章)においては、旅客への安全情報は、旅客が航空機に搭乗後、客室乗務員/ビ
デオ/栞等で周知しますが、小型機 On-demand 運航(第 4 章)においては、特に客室乗務員が乗
務しない場合、安全情報は、その多くの部分が、旅客が航空機に搭乗する前に、地上において、
運航者が指定した者/ビデオ/栞等で周知するのが一般的と考えます。現細則案では、2 章と 4 章と
がほぼ同文で、機内での安全情報周知を想定しているように思われます。4 章は、航空機に搭乗
する前の、地上での周知も想定した文言に改めて頂きたい。
なお、(1) 安全情報の内容「②ビデオ放映(安全情報全般、ただし、ビデオ装置非装備機を除く。)」
は機内で行うことを想定したものであり、変更頂きたい。
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2.
今後も、継続検討をお願いしたい事項
a. 2-1 運航管理者等の資格要件及び指名方法
「引き続き検討致します」旨、理解致しました。本件は従来から強く要望している事項であり、
早期の緩和、改善に向けて、引き続き宜しくお願い致します。
b. 2-7 その他 (3)「双発機による 180 分を超える長距離進出運航実施承認審査基準」
大型機による航空運送事業とは別に、ICAO 基準に準拠しつつ、FAR Part 135 を参照し、簡素な
基準を設けて頂くよう、お願い致します。
c. 3-1 航空機乗組員の資格、及び、6-1 航空機乗組員の訓練および審査
機長および副操縦士の資格、訓練および審査につきましては、法改正も含め、引き続き検討、改善
を御願いしていきたい事項がまだ多数あります。今後も要望を続けて参りますので、どうぞ宜し
くお願い致します。
3.
確認をお願いしたい事項
a. 15 航空機の運航に関わる業務の委託方法
防除氷作業等、ビジネス航空機においては、実作業は委託しても、その最終確認を機長または整
備士が行う業務があります。また、不特定の飛行場へ運航する On-demand 運航においては、本
節に定める委託の管理を行うことは、現実的ではありません。このような、実作業の現地での指
示、管理、立ち会い、最終確認が機長または自社の整備士により可能で、実作業のみ委託する業
務の作業のみの委託については、本項の「業務の委託」には該当しないことの確認をお願い致し
ます。
以上
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