にしかた

教育目標
にしかた
「自 主」 平成27年 2月 9日
「敬 愛」 学校だより( 第13 号 )
「剛 健」 栃木市立西方中学校
「大寒」(1/20)が過ぎ、「立春」(2/4)を迎えま
した。「立春」とは、冬と春の分かれる「節分」(2/3)
の翌日のことで、
「寒さがあけて、これから春に入ります。」
という日です。まさに、春が待ち遠しく感じますね。旧暦
では、この「立春」が一年の始めとされ、決まり事や季節
の節目は、この日を起点にしています。「夏も近づく八十八
夜」や「二百十日」も「立春」から数えてということです。
しかし、まだまだ厳しい寒さは続きます。2月いっぱい
は寒さ対策が必要ですね。インフルエンザも1月末は予防
や対応におわれ大変でしたが、油断はできません。引き続
き、しっかりと健康管理・予防を行っていきましょう。
さて、3学期は1年の総まとめと同時に、新年度に向けた準備をする学期です。それぞれが、
確かな振り返りと進級や進学に向けた具体的な取り組みを行わなければなりません。特に3年
生は、すでに進路が決定した生徒もいますが、多の生徒が県立高校一般選抜に向けて、必死に
机に向かっています。まさに、自らの未来を切り拓くための具体的な取り組みをしているとこ
ろです。結果を気にし過ぎてしまう時もあるかもしれませんが、努力したことは必ずや結果以
上にどこかで生かされてくるものです。強い信念で克服してほしいと思います。
また、進路は家族全体の問題でもあり、受験(検)校を決定するまでには、多くの話し合い
がもたれたことと思います。子どもだけでなく親としての心労や葛藤も、いかばかりかと拝察
します。時には、親の思いとは逆の言動すら目にすることがあったのではないでしょうか。し
かし、うまく表現ができないだけで、親の支援や心遣い・ありがたみは十分に理解しています。
本人にとっては、人生で初めての大きな決断でしたが、自己決定しなければならない場面は、
後々たくさんでてきます。今回の意志決定と努力は、大きな成長につながることでしょう。
3/10(火)の卒業証書授与式に向けた計画が起案され、各所で準備が進んでいます。意
識の高揚とともに、厳粛で感動ある授与式になるよう万全を期していきます。近い将来、有形
無形で社会や地域に貢献できる人間に成長していくことが今からとても楽しみです。
2/4(水)~6(金)福島県にあるリステル猪苗代に
おいて、2年生が2泊3日でスキー教室を実施しました。
3日間とも天候に恵まれ、参加者全員がけがもなく元気に
帰校することできました。スキーは、単なる技能習得ということではなく、主体的に学ぼう
としなければ得られない達成感と喜びを味わうことのできるすばらしいスポーツです。
2年立式記念スキー教室
宿舎での生活は、規律正しく、他の団体からお褒めの言葉をいただくほどでした。また、
1日目の夜に「立志の集い」を実施しました。成人への一歩を踏み出すこの時期に、古来の
「元服」にあたる「立志」の意味を理解し、「志」をたてることは大変意味のあることです。
保護者の皆さんからは手紙をいただき、感謝の気持ちと感動にあふれました。自己の存在や
家族について、深く考えることのできたすばらしい行事になりました。
総合的な学習の時間を中心に進めている福祉教育の一環で、1/
1年福祉体験学習 15(木)「高齢者介護福祉施設」と「デイサービス」を訪問させ
ていただきました。
施設や職員の介護の様子を見聞し、高齢者との触れ合いを通して、各施設の地域に果たし
ている役割を理解するとともに、具体的な福祉介護について学ぶことができました。
知識だけの福祉ではなく、体験をすることで、一人一人が関わっていくことの大切さを実
感し、実践につなげていく姿勢を培っていきます。今後、障がい者スポーツについても体験
を重ね、さらに関心を高め心情を養っていきたいと考えています。
美術探訪
修学旅行でもよく訪れる奈良県にある東大寺南大門には、鎌倉時
代に運慶が制作の総指揮にあたったとされる「金剛力士像」(阿形
・吽形)が安置されています。寺院内に仏敵が入り込むことを防ぐ
守護神としての役目を果たしており、高さが840㎝あります。初
めて見た時は、その大きさと迫力に、誰もが感嘆の吐息をもらすの
ではないでしょうか。
反面、神社仏閣や仏像というと、歴史や宗教的な色合いを感じて
しまい、素直に見れないと感じる人もいるかもしれません。また、
胸骨(あばら骨)の不自然な表現に首をかしげたり、大仏殿への通
過地点として、関心薄く通り過ぎてしまう人もいることでしょう。
しかし、この「金剛力士像」を歴史的遺産や仏像としてだけで見
てしまうのは、とてももったいないことです。
まず、これだけの大きさがありながら、支柱なしで単体で立つこ
とができるように制作され、仏像や彫刻の域を超えたモニュメント的な意味合いをもたせてい
ます。また、視点を南大門をくぐる人の目の高さにおき、見上げた時にちょうどよいプロポー
ションになるように、上に行く部位ほど意図的に大きくしています。真正面から見ると5頭身
に近く、それこそアンバランスです。さらに時間の経過による色や質感等の変化で、付加価値
を身にまとい、精神性の高い重厚な存在感を放っています。ルネサンス期に制作されたイタリ
ア・フィレンツェにあるミケランジェロ作「ダビデ像」も同様の意図で制作されています。
自分の知らない世界は山ほどあります。興味さえ抱けないものも数知れません。しかし、多
種多様なものの見方や考え方・知識を得るほどに、そのすばらしさや奥深さ・世界観を知るこ
とになり、感動だけでなく喜びさえ覚えます。時には立ち止まり、スタンスを替え、見過ごし
ていたものに目を向けて、新たなる異なる世界へ足を踏み入れてみるのもいいかもしれません。
三
月
の
予
定
3/ 2(月)
3/ 5(木)
3/ 6(金)
3/ 9(月)
3/10(火)
3/11(水)
3/13(金)
3/16(月)
3/17(火)
3/20(金)
3/24(火)
3/31(火)
全校朝会・音楽集会
県立高校一般選抜・フレックス特選 学力検査・面接
県立高校一般選抜・面接
同窓会入会式
予行
卒業証書授与式
県立高校・フレックス特選合格者発表
県立高校定時制一般選抜出願(~13)
PTA役員会
学年集会
県立高校定時制一般選抜学力検査
県立高校定時制合格者発表
修了式
離任式