子どもの様子 まだ、友だちの存在をあまり意識できないた め、叩いたり玩具を取ったりしてしまうことが あります。 保育士の援助のポイント 簡単な玩具のやり取りができるように仲立ち をしながら単語やジェスチャーで気持ちを伝 えることを知らせています。思いを代弁してあ げることで、やっていいこと・いけないことが 区別できるようにしています。 保護者の援助のポイント いけないことをしてしまったときには「だめだ よ」「いたいよ」など、分かりやすく簡単な言葉 で繰り返し伝えてあげてください。徐々に理 解できるようになります。 子どもの様子 少しずつ友だちの存在を意識し始め、玩具の取り合いなどのトラブルが目立ってきます。大人が 仲立ちすることで「ごめんね」と謝ったり、「ありがとう」ができるようになります。 保育士の援助のポイント いいこと・いけないことが理解できる時期なので、何がいけなかったのかその都度はっきり伝える ようにしています。トラブルの際には双方の話をよく聞き、どうしたらよいのか解決方法をその都 度知らせています。 保護者の援助のポイント お互いの気持ちをよく聞き、どうしたら仲良く遊べるのかを知らせてあげてください。 子どもの様子 十分に気持ちを言葉で表せられないことも 多いため、手が出てしまったり噛み付いて しまったりするなど、友だちとトラブルになる ことも多い時期です。 保育士の援助のポイント 困ったときや相手に伝えたいことがあるときには、きちんと言葉で伝える必要があることを知らせ て、その場に合った言葉を子どもから声に出せるようにしています。また相手の気持ちにも気付く ことができるよう、必要な場面ではお互いの気持ちを代弁し、自分以外の人の気持ちを考えられ るようにしています。 保護者の援助のポイント たくさんの友だちや大人と関わる機会を持ち、様々な言葉を使い分けて自分から進んでコミュニ ケーションを取れるようにしてあげてください。その都度、必要な言葉を知らせてあげながら子ど もの口から思いを伝えられるようにしてあげてください。少しずつ自分の気持ちを言葉で相手に 伝えることができるようになります。 子どもの様子 あらゆる場面で自分で気持ちを言葉にしてやり取りすることが増え、相手の気持ちや行動に納 得できないとトラブルになることも多い時期です。トラブルになっても子ども同士で解決しようと するようになりますが、まだ自分の思いを強く主張しすぎたり、うまく伝えられなかったりします。 保育士の援助のポイント すぐに仲立ちするのではなく、できる限り見守り、友だち同士でのやり取りができるようにしてい ます。様子を見て、お互いの思いやどのような言葉が必要かを一緒に考えたり、グループで話し 合いをする場を設けたりして、自分たちで解決できるよう援助しています。 保護者の援助のポイント 子ども同士のトラブルを止めるだけでなく、相手の思いに気付くことができるよう声を掛けてあげ てください。 子どもの様子 意見のぶつかり合いや口げんかが目立ちますが、感情的に手を出すことは少なくなり言葉で気 持ちを伝えようとすることができるようになります。当事者が解決できないときは、周りの子が助 けようとする姿が見られます。また、悪い言葉を面白がって使うのもこの時期の特徴です。 保育士の援助のポイント 些細なトラブルではなるべく仲立ちしないようにし、子どもが気付かないように見守り、子ども同 士解決できるようにしています。保育の中で子どもが良い言葉と悪い言葉の認識をできるように し、故意に使う子には、周りの友だちが教えてあげられるように声を掛けています。 保護者の援助のポイント 良いことも悪いことも友だち同士で大きく影響を受ける時期なので、家庭で言葉遣いを直してあ げてください。子どもがトラブルにあった話をしてきたときには叱るのではなく、どうしたらよかっ たのかを聞くなど親子で話し合ってみてください。 子どもの様子 保育者に頼らず、自分たちで解決できるようになります。 保育士の援助のポイント 必要な場面にのみ仲介に入り、できるだけ子どもたちで解決できるようにしています。 保護者の援助のポイント 悪いことをしたら止めるだけでなく、なぜ起こってしまったのかなどをしっかりと受けとめ、良いこ と・悪いことをきちんと知らせてあげてください。
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