昔の六島について 髪のことなら椿油におまかせ! 六島分校3年 宮本 明日香 研究の動機 • 「昔の六島について」というテーマで考えて いくうちに祖父がこんなことを言っていたこ とを思い出しました。髪のことが気になって いた祖父が「椿油ば作って,つけんねばい ね」(椿油を作って髪につけないといけない な。)といっていたのです。その時,興味を 持ったのがきっかけです。 1 研究の方法と内容 • 椿油の作り方は老人会のみなさんに聞く。 • 椿油を製造している企業に電子メールで 質問をする。 • 椿油についてかかれてあるホームページ を見て調べる。 • 図書室にある辞典で調べる。 • 椿油を作ってみる。 椿油の歴史(日本) 飛鳥時代 630年∼894年 遣唐使の贈り物 海 石榴(つばき)油,献上 奈良時代 777年 「渤海の国の使者が来られた ので,海石榴を送る」と「続日本記」 (797年) の記文に見られる 927年撰進「 延喜式」によると,壱岐, 筑前,筑後,豊前,豊後などから税と して上納されていた。 菜種油,胡麻油が一般化した。 平安時代 安土桃山 時代 2 椿油の歴史(中国) 元時代 1271年∼1368年 山茶 (つばき) が油脂の資源と して使われるようになった。 椿油の特性 ◎髪の毛 ・切れ毛,枝毛,抜け毛,白髪,フケ,かゆみを防ぐ 効果ある。 ◎肌 ・紫外線カット,シミ,ソバカスを防ぐ。 ◎体 ・血行をよくする。皮脂や筋肉をしなやかにする。 ◎金属,木材 ・サビがつかなくなる。切れ味がよくなる。光沢を出 る。 3 椿油の作り方 ①,椿の種子を1週間ぐらい天日乾燥させる。 ②,①を蒸気で蒸す。 ③,②を粉砕する。 ④,③を圧搾する ⑤,油が出てくる ⑥,完成!! 今 六島の人々の作り方 昔 一週間天日乾燥させる 蒸気で蒸す 粉砕する 釜の中に入れる 水と塩を入れる 浮いてきた油をとる 煮詰めて完成 一週間天日乾燥させる 蒸気で蒸す 粉砕する 木の皮で圧搾する 完成!! 4 質問 質問 • 木の皮とは,な んの木の皮で しょうか? 1.桜の木の皮 ★答え★ 2・シュロの木の皮 2.シュロの木の皮 3.ヤシの木の皮 椿油をパクリ ! 椿油をパクリ! ◎刺身をカルパッチョ風に食べる *材料* ・刺身(食べるだけ) ・塩(少々) ・レモン 汁(適当量) ・椿油( たっぷり) *作り方* 1,刺身に多めの塩をふりかける。 2,1にレモン汁をかける。 3,椿油をたっぷりとかけて,完成!! 5 参考資料 サトウ椿株式会社 ・つばきの語源 ・つばき油の歴史 ・椿油の製造過程 ・つばき油とは? より 研究の結果 • 椿油は,主に化粧品として六島では使わ れていた。 • 今では椿油より,胡麻油や菜種油の方が よく使われる。 • 椿油は,古い時代からつくられていた。 6 考察 • 椿油をつくっていないのは,きっと簡単に 化粧品が手に入るからだと思う。 • 椿油の作り方は,蒸したものをつぶして搾 るという大変な作業で,六島では農業中 心から漁業中心となった今,椿油をつくっ ている暇がないのではないかと思った。 今後の研究について • これからは,実際に椿油を作ってみようと思っ ています。そして,たくさんの人に椿油につい て知ってもらおうと思います。 7
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