ISO 認証取得 簡単はやわかり マニュアル ISO 認証推進機構 ISO とは ISO は、International Organization for Standardization の略で、日本語では『国際標準 化機構』と呼ばれています。 本部はスイスのジュネーブにあり、国際的な規格を作成する民間・非営利団体のことをさします。 現代のようにグローバル化した社会において、国や顧客間で製品やサービスに対する考え方に 差異が生じています。 このような状況下では、企業や組織には、国際的に通用する一定のルールが必要となります。 ISO では、電気分野を除く工業分野の国際的な標準となる規格を策定しています。 国際規格は、各国が独自に設立した国家標準化団体などが策定した規格が国際通商の技術的障 壁となっているのを打破する 1 つの方法です。技術的障壁は、「互換でない確立された方法を 広く使っているグループが出会ったとき」に生じます。 国際規格の確立は、そのような問題を防ぐ 1 つの方法です。 ISO の規格は、製品規格、試験規格、そしてマネジメントシステム規格等、合計 15,000 規格 以上に上ります。 このうち、有名な ISO9001/14001/22000/27001 等は、マネジメントシステムと呼ば れています。 ポイント 1. ISO とは国際的な規格を作成する民間・非営利団体のこと。 2. ISO 規格とは国際的に通用する一定のルールを定めたものである。 3. ISO 規格は、製品規格、試験規格、マネジメントシステム規格等、合計 15,000 規格以 上がある。 ISO の主要なマネジメントシステム 企業は、一般消費者や取引先が期待する結果を提供することによって信頼を得ることができま す。期待される結果には、製品やサービスの品質、環境への負荷、情報セキュリティ、食品の 安全性など、様々な側面があります。 マネジメントシステムとは、上記の期待に答えるために、企業が方針および目標を定め、その 目標を達成するために組織を適切に指揮・管理するための「仕組み」を指します。 マネジメントシステムの認証とは、企業のマネジメントシステムが国際的に決められた一定の ルールに沿って構築・運用されていることを、その企業とは利害関係のない第三者が公平な立 場で調査し、登録証を発行して証明することです。 一般消費者や取引先は、個々の企業の製品や活動を自分で調べる代わりに、この登録証をもっ て信頼の拠りどころとすることができるのです。 ISO では、このように国際的に一定のルールで決められた企業のマネジメントシステムを、以 下のような名称の規格としています。 規格名称 ISO9001 品質マネジメントシステム 顧客に品質のよいモノやサービスを提 供すること、つまり『顧客満足』を目的 としている。 ISO14001 環境マネジメントシステム 会社を取り巻く地域の方々(利害関係 者)のために環境に悪影響を与えないよ うにすること、つまり『環境保全』を目 的としている。 ISO22000 食品安全マネジメントシステム 消費者に安全な食品を消費者に届ける ことを目的とする。 ISO27001 情報セキュリティマネジメントシステム 情報の漏洩を防ぐことを目的とする。 ポイント ISO では企業が目標を達成するために必要なルールを、国際的なルールで規格している。 ISO9001 取得のメリット 1. 顧客満足を意図した経営の実現 ISO9001 は、端的にいえば「顧客満足を実現するためのシステム」です。あらゆる業種・規 模の企業で導入することができ、継続的に改善することにより、顧客満足の向上を実現してい くことができます。 2. 業務改革の実現 顧客に支持されるために必要な業務改革のマネジメント・ツールとして、ISO9001 をそれぞ れの企業等に合った形で導入できます。継続的に運用することで企業の求める業務改革の実現 が図れます。 3. 従業員への顧客志向の徹底 従業員の意識を顧客志向に転換する有効な手段となります。ISO9001 は、毎年、第三者によ るサーベイランス(定期監査)があり、従業員への意識改革の徹底も図り易くなります。 4. 効率的経営によるコスト削減 業務の見直しと標準化が実現します。また、組織内のコミュニケーションが活発化して業務効 率が上がり、その結果、無駄な業務の排除や要員の効率的活用が可能となり、コストダウンが 図れます。 5. 対外的信用力の獲得 品質マネジメントシステムを構築することにより、対外的な信用を獲得することができます。 これにより、さまざまな取引条件を有利にすることができます。 6. 継続的な改善による業績発展 継続した顧客重視の施策を実行するために、「内部監査」・「外部による監査」等の審査制度があ ります。維持審査は最低1年に1回行われます。こうした第三者による監査により、継続的改 善のシステムを維持しやすくなります。 ポイント ISO は「導入しただけで儲かる」仕組みではありません。 ISO 認証取得は目的意識をもって、継続的に取り組むことによって成果が期待できます。 ISO 認証取得の成果は、目的や運用方法によって異なった結果を生み出します。 ISO の認証取得の条件 ISO の認証を受けるためには、以下の二つの条件を満たしていることについて、第三者である 審査登録機関の審査を受け、それに合格し、「認証」という墨付き(免状)をもらいます。 これが一般的にいわれる「ISO の導入」ということです。それによって、自社の品質や環境に 関係したマネジメントシステムが対外的に認知されたということになるわけです。 ISO の認証取得の条件 1. 品質保証や環境管理に関する企業のマネジメントの仕組みが整っている。 2. その仕組みにもとづいて作成したマニュアルどおりに現場が運営されている。 ISO9001 の認証取得に必要な条件を例にあげると、以下のとおりです。 『顧客の品質要求事項』 と 『 ISO 9000 の規格要求事項』を満たす品質管理システムが、 1. 構築(establish)され、 2. 文書化され(document)、 3. 効果的に実行され(implement) 4. 維持(maintain)され 5. レビュー(review)され 6. 客観的な証拠により証明されている ISO14001 の認証取得に必要な条件を例にあげると、以下のとおりです。 1. 方針 → 計画 → 実施及び運用 → 点検及び是正 → 見直し 2. 方針:環境への取組みに関して、経営者の意思を内外に表示する。 3. 計画:環境に影響する側面を抽出し、法規制などの要求に照らして、目的・目標を明確に し、その達成計画を確立し維持する。 4. 実施及び運用:環境保全に対する体制及び責任を明確にし、責務遂行能力を高め、内外の 情報と連絡を密にして環境目的目標の達成を図る。 5. 点検及び是正:環境に及ぼす影響を監視、測定し、環境に及ぼす影響を把握する。 6. システムの機能を監査して、適切性に関する情報を経営層に提供する。 7. 見直し:経営層による見直しを行い、継続的な改善を確実に実施する。 ISO の認証取得のしくみ ISO9001 又は ISO14001 などの認証書(登録証ともいいます)を受け取る仕組みに関わる機 関には、 認定機関 (Accreditation Body)と 認証機関 (Certification Body)があります。 ISO 認証推進機構は後者の認証機関にあたります。 認定機関 は基本的に一カ国にひとつあります。 イギリスなら UKAS、アメリカなら ANAB、オランダなら RvA などがそれにあたります。 日本は JAB(日本適合性認定協会)と JIPDEC(日本情報経済社会推進協会)二つの 認定機関 が あります。、 企業・組織 は 認証機関 の審査を受けた後、 認定機関 のお墨付きを受けて認証取得となり ます。 JAB(日本適合性認定協会)と JIPDEC(日本情報経済社会推進協会)、二つの認定機関の傘下に 認証機関 があります。 認証取得までの流れ 1. 認証取得を希望する 企業・組織 は 認証機関 による審査を受けます。 2. 認証機関 による審査を通過すると 認定機関 が認定書を発行します。 3. 認定機関 が発行する認定書を 企業・組織 が受領し、認証取得となります。 ISO 認証推進機構は、日本の認定機関の傘下にある認証機関ではありません。 ISO 認証推進機構は、米国の認定機関である ANAB の認証書を受けることが出来る認証機関で ある ICR 国際認証院の審査を行います。 9001/14001 認証 9001/14001 ほか 27001 ほか 22000/27001 ほか JAB JIPDEC 日本適合性認定協会 日本情報経済社会推進協会 認証機関 46 組織 25 組織 ICR 国際認証院 審査実施 上記に同じ 上記に同じ ISO 認証推進機構 認定機関 ANAB 日本の認定機関の認定の方が 信頼性が高い? よくあるご質問です。 多くの日本企業では、日本国内の組織による「審査」「認証」や「認定」でなければ信頼できな い、というご意見をお聞きします。 ANAB はアメリカの認定機関です。 しかし、英文で用意したり、日本語の分からない審査員が訪問したりすることはありません。 しかも、ISO は国際的に定められた基準です。 従ってどの国の認定機関の認証を取得するかは自由ですし、日本の組織による審査や認定だけ が特筆して信頼性があるということはありません。 国際機関である IAF では、IAF に加盟してる各国の認定機関間で相互評価を行い、国境を越え て製品・サービスを受け入れる枠組みを提供するための相互協定を結んでおり、どの国の認定 であっても同等の扱いを受けることができます。 日本はもちろん、アメリカ・中国・韓国・タイなど、59 カ国がこの協定を結んでいます。 各国の認定機関によっては、産業分類に分けられた「認定範囲」に制限があり、自国の認定機 関では認証を取得出来ない場合があります。 38 の産業分類のうち、ANAB では品質マネジメント(ISO9001)で 38 分類、環境マネジ メント(ISO14001)で核燃料を除く 37 分野での認証が可能です。 一般的な企業活動に必要と考えられるほぼ全ての産業分類を網羅していることが、ANAB 認証 の選ばれる理由です。 ポイント ISO は国際的に定められた基準です。 日本の組織による審査や認定だけが特筆して信頼性が高いということはありません。 IAF の相互承認協定を結んでいる国の認定は、どの国でも同等に有効です。 貴社が ISO 認証取得をするとしたら ISO マネジメントシステムは 「ルールを決めて」「それを守り」「ルールが守られているかチェックし」「改善を続ける」 というシンプルな仕組みです。 そのことを「国際的な基準に則って」行うという基本がある為に、あたかも複雑な仕組みであ るかのような誤解を受けます。 しかし、ISO の規格では「何をルールにするか」 「どのようにチェックするか」ということは決 まっていません。 ISO で規定されているのは「ルール」を作るための指針と、推奨される運用方法/チェック方 法について定められています。 ISO 認証推進機構では ISO 本来の趣旨をふまえ、多くの組織で積極的に導入して頂く為に、認 証に至る作業量を低減し、審査費用を抑えるための独自の審査プログラムを採用しています。 ポイント ISO 認証取得のために必要な準備は、企業・組織によって異なります。 ISO 認証取得は PDCA を確実かつ継続的に行っていることを文書で立証することが重要です。 ISO 認証取得や運用の為の工数が、業務の支障になることは間違いです。 ISO で定めることとは? 業務上、これは「アウト」?、「セーフ」? 一般的に考えれば、業務上にこのようなシーンが見られるのは「正常ではない」とかんがえら れるべきでしょう。 しかし、以下の様な規定があった場合はどうでしょうか。 業務規程:安全な作業遂行のため、2 時間毎に 30 分の休憩をとること 業務規程:休憩中も安全確保のため、ヘルメットの着用を義務付ける 規格の内容は、『具体的に○○をすること』といったことではありません。 たとえばスポーツの国際ルールのように、このラインを出たらアウト、この場合はセーフと決 めているわけではありません。 ISO 規格が求めているのは、 『自分の会社では、アウトにするか、セーフにするかというルール を決めること』です。 ISO の構築とは、 「同じ業界の同じような規模のライバル社があんなルールを決めたから、うち も同じようなものを」と真似して同じようなルールを作ったり、規格どおりのシステムを作る ことではなく、自社にあったシステムを作ることなのです。 ISO 取得成功の鉄則 10 箇条 1. 理論、建前でなく、まずは現状業務で構築 2. 担当者は現業務を兼務で OK 3. 他社のマネをしない 4. トップダウンで推進 5. 低コストで ISO を取得する 6. 短期間で ISO を取得する 7. 内部監査による現場への浸透 8. 薄いマニュアルシステム構築 9. 書いたらやる 10. 自社に合った等身大の ISO 構築 ポイント ISO 認証取得の為の工数が、業務の支障になることは間違いです。 ISO 認証推進機構では、通常の認証審査と分離してコンサルタントの指導プログラム内容を事 前審査 するか、予め審査された経営基幹システム等を導入することで、本審査にかかる時間・ コストを削減します。 ISO 認証推進機構 商号 ISO 認証推進機構株式会社 設立 平成 12 年 2 月 資本金 10,000,000 円 代表者 代表取締役 青山真 〒170-0013 事業本部 会社概要 東京都豊島区東池袋 1-40-1 クロサワ駅前ビル4F 株式会社 DATAOK 内 〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町 2-7 第 6 東ビル 1F ジーエムワークス株式会社内 千代田事業所 事業内容 ISO 認証の審査・コンサルティング業務 ISO9001:品質管理マネジメントシステムの審査 取扱サービス ISO14001:環境マネジメントシステムの審査 ISO22000:食品安全マネジメントシステムの審査 ISO27001:情報セキュリティ管理システムの審査 認証機関:ICR国際認証院 ISO 認証推進機構は認証機関である ICR 認証院の審査を行います。 ICR 国際認証院(International Certification Registrar)は米 国 認 定 機 関 ANAB により審査機関として認定を受けており、アメリカ、中国、韓国、日本、タイ、トルコ、モン ゴル、インドなど全世界でISO認証業務を行っております。
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