8月号 問 税法ポイント攻略Navi 法人税法 甲社の所得金額又は欠損金額 1.ゴルフ会員権 計算過程 会 社 計 上 評 価 損 1,500,000- 損 金 算 入 限 度 額 0= 1,500,000円 加算調整すべき金額 ゴ ル フ 会 員 権 評 価 損 否 認 1,500,000円 減算調整すべき項目及び金額 調整不要項目及びその理由 2.金銭債権 計算過程 ⑴ 税務上調整差益 ① 当期末調整前帳簿価額 54,000,000円 ② 調 整 差 益 ( 60,000,000- 54,000,000) × 4 = 1,090,909円 22 ⑵ 会社上調整差益 ⑶ 計上もれ 0 ⑴ - ⑵ = 1,090,909円 加算調整すべき金額 債 権 調 整 差 益 計 上 も れ 1,090,909円 減算調整すべき項目及び金額 調整不要項目及びその理由 受 取 利 息 に つ い て は 、 60,000,000円 の 年 6 % 相 当額 の契約通りに計上されているため調整は不要である。 3.貸倒引当金 計算過程 C社貸倒引当金 ⑴ 繰入限度額 5,000,000×50% = 2,500,000 円 ⑵ 繰入超過額 2,000,000- ⑴ = △ 500,000( 切 捨 ) 乙ゴルフクラブ貸倒引当金 ⑴ 繰入限度額 0 ⑵ 繰入超過額 1,000,000- ⑴ = 1,000,000 円 一括評価金銭債権 ⑴ 一括評価金銭債権の額 40,660,000+ (223,973,000+ 900,000,000- 500,000,000)+ 35,921,000+ ( 54,000,000+ 1,090,909) = 755,644,909 円 ⑵ 実質的に債権とみられないものの額 ① 原則法 (イ) A社 30,000,000> 5,000,000 (ロ) B社 15,000,000> 3,000,000 (ハ) ② ∴ 5,000,000 ∴ 3,000,000 (イ)+ (ロ)= 8,000,000 簡便法 (イ) 控除割合 8,000,000 = 0.0105 → 0.010( 小 数 点 以 下 3 位 未 満 切 捨 ) 755,644,909 (ロ) 控除額 ⑴ ×(イ)= 7,556,449 ③ ⑶ ①>② ∴ 7,556,449 貸倒実績率 12 36 = 0.00752… → 0.0076( 小 数 点 以 下 4 位 未 満 切 上 ) (361,425,000+ 346,300,000+ 356,062,000)÷3 (3,000,000+ 5,000,000)× ⑷ 繰入限度額 ① 755,644,909×0.0076= 5,742,901 円 ② (755,644,909- 7,556,449)× ③ ⑸ ①>② 6 = 4,488,530 円 1,000 ∴ 5,742,901 円 繰入超過額 (4,250,000+ 250,000)- 5,742,901= △ 1,242,901( 切 捨 ) 加算調整すべき金額 減算調整すべき項目及び金額 調整不要項目及びその理由 C社貸倒引当金及び一括貸倒引当金について、繰入限度額の範囲内での繰入れのため、調整不要 4.賞与引当金 計算過程 加算調整すべき金額 賞与引当金繰入否認 35 ,000,000円 減算調整すべき項目及び金額 賞与引当金繰入否認額認容 34,000,000円 調整不要項目及びその理由 5.社債 計算過程 ⑴ 税務上償還差損 ( 300,000,000- 294,000, 2 000) × = 200,000円 60 ⑵ 会社上償還差損 ⑶ 計上もれ 0 ⑴ - ⑵ = 200,000円 加算調整すべき金額 減算調整すべき項目及び金額 社債償還差損計上もれ 200,000 円 調整不要項目及びその理由 社債発行費等は税務上任意償却の繰延資産であり全額損金算入のため、調整不要 6.完成工事高及び完成工事原価 計算過程 F工事 F工事は次の要件を満たしているため、長期大規模工事に該当する。したがって、工事進行基準の適用が強制 され、工事進行基準により計算した収益の額及び費用の額が益金の額及び損金の額に算入される。 ⑴ 工事着手日からその契約において定められている目的物の引渡しの期日までの期間が1年以上であるこ と。 ⑵ 請 負 対 価 の 額 が 10 億 円 以 上 で あ る こ と 。 ⑶ 工事に係る契約において、その請負対価の額の2分の1以上が、その工事の目的物の引渡し期日から1年 を経過する日後に支払われることが定められていないこと。 工事収益 ⑴ 税務上工事収益 3,000,000,000× ⑵ 会社上工事収益 0 ⑶ 計上もれ 630,000,000 = 900,000,000 円 2,100,000,000 ⑴ - ⑵ = 900,000,000 円 工事費用 ⑴ 税務上工事費用 2,100,000,000× ⑵ 会社上工事費用 0 ⑶ 計上もれ 630,000,000 = 630,000,000 円 2,100,000,000 ⑴ - ⑵ = 630,000,000 円 加算調整すべき金額 工事収益計上もれ 900,000, 000円 減算調整すべき項目及び金額 工事費用計上もれ 630,000,000 円 調整不要項目及びその理由 D工事 請 負 対 価 の 額 が 10 億 円 未 満 で あ る た め 、長 期 大 規 模 工 事 に は 該 当 し な い 。甲 社 は 完 成 引 渡 基 準 に よ り 経 理 し て いるため、税務調整なし。 E工事 長 期 大 規 模 工 事 の 要 件 を 満 た す こ と に な る が 、工 事 進 行 割 合 が 20% 未 満 の た め 収 益 び 費 用 の 額 を 計 上 し な い こ とができる。したがって、税務調整なし。 7.受取配当金 計算過程 受取配当等の益金不算入 ⑴ 配当等の額 ① 関連法人株式等 3,750,000+ 500,000= 4,250,000 円 ② その他の株式等 1,875,000 円 ③ 非支配目的株式等 ⑵ 1,200,000 円 控除負債利子 ① 当期支払負債利子 ② 株式等の簿価 15,860,000+ 250,000+ 200,000- 11,000,000= 5,310,000 円 (40,000,000+ 5,000,000+ 5,000,000)+ (40,000,000+ 5,000,000+ 5,000,000)= 100,000,000 円 ③ 総資産の簿価 (1,328,456,000+ 4,250,000)+ ( 1,435,728,000+ 4,500,000+ 3,000,000) = 2,775,934,000 円 ④ 原則法 ⑤ 簡便法 (イ) ①× ② = 191,286 円 ③ 控除割合 191,286 = 0.0360… → 0.036( 小 数 点 以 下 3 位 未 満 切 捨 ) 5,310,000 (ロ) ⑶ 控除額 ① ×(イ)= 191,160 円 益金不算入額 ① 原則法 ( 4,250,000- 191,286) + 1,875,000×50% + 1,200,000×20% = 5,236,214 円 ② 簡便法 ( 4,250,000- 191,160) + 1,875,000×50% + 1,200,000×20% = 5,236,340 円 ③ ①<② ∴ 5,236,340 円 ( 減 算 ・ ※ 社 外 流 出 ) 法人税額控除所得税額 765,750+ 102,100+ 382,875+ 45,945+ 183,780= 1,480,450 円 加算調整すべき金額 法 人 税 額 控 除 所 得 税 額 1,4 80,450円 減算調整すべき項目及び金額 受 取 配 当 等 の 益 金 不 算 入 額 5,236, 340円 調整不要項目及びその理由 8.資金運用 計算過程 ⑴ 税務上支払利息 12,000,000× ⑵ 1 = 1,000,000円 12 会社上支払利息 12,000,0 00円 ⑶ 過大計上 ⑵ - ⑴ = 11,000,000円 加算調整すべき金額 支払利息過大計上 11,000,000円 減算調整すべき項目及び金額 調整不要項目及びその理由 9.固定資産の減損 計算過程 O建物 ⑴ 償 却 限 度 額 120 ,000,000×0.9×0.050= 5,400,000円 ⑵ 償 却 超 過 額 (2,000,000+ 2 5,000,000)- ⑴ = 21,600,000円 加算調整すべき金額 N土地評価損否認 50,000,000円 O建物減価償却超過額 21,60 0,000円 減算調整すべき項目及び金額 調整不要項目及びその理由 10. 自 己 株 式 の 取 得 に つ い て 計算過程 加算調整すべき金額 減算調整すべき項目及び金額 調整不要項目及びその理由 自己株式の取得に関する付随費用 については、相手方への対価の支払いとは別物であるため、損金算入 11. 別 表 四 (簡 易 様 式 ) 内 容 総 処 分 保 社 外 流 出 額 留 円 当 期 純 利 益又 は 当 期 欠 損 金 の 額 143,623,000 円 ★ 123,623,000 配 当 その他 損金経理をした法人税及び復興特別 法 人 税 (附 帯 税 を 除 く 。 ) 損 金 経 理 を し た 道 府 県 民 税 (利 子 割 額 を 除 く 。)及 び 市 町 村 民 税 損金経理をした道府県民税利子割額 加 損 金 経 理 を し た 納 税 充 当 金 90,000,000 減 21,600,000 償 却 の 超 過 額 90,000,000 21,600,000 役 員 給 与 の 損 金 不 算 入 額 その他 交 際 費 等 の 損 金 不 算 入 額 その他 ゴ ル フ 会 員 権 評 価 損 否 認 1,500,000 ★ 1,500,000 貸 付 金 調 整 差 益 計 上 も れ 1,090,909 ★ 1,090,909 認 35,000,000 ★ 35,000,000 賞 算 価 ★ 与 引 当 金 繰 入 否 工 事 収 益 計 上 も れ 900,000,000 支 払 利 息 過 大 計 上 11,000,000 N 土 地 評 価 損 否 認 50,000,000 ★ 900,000,000 ★ 11,000,000 50,000,000 その他 小 計 20,000,000円 (別 表 四 続 き ) 減 価 償 却 超 過 額 の 当 期 認 容 額 納税充当金から支出した事業税等の 金額 受 取 配 当 等 の 益 金 不 算 入 額 30,100,000 ★ 30,100,000 5,236,340 ※ 外国子会社から受ける剰余金の配当 5,236,340 ※ 等の益金不算入額 法人税等の中間納付額及び過誤納に 減 係る還付金額 賞 与 引 当 金 繰 入 否 認 額 認 容 34,000,000 ★ 34,000,000 ★ 200,000 社 債 償 還 差 損 計 上 も れ 200,000 完 成 工 事 費 用 計 上 も れ 630,000,000 特別償却準備金認定損(機械装置C) 13,695,696 ★ 630,000,000 ★ 13,695,696 算 小 外※ 計 外※ 仮 寄 附 金 の 計 損 金 不 算 入 額 税額控除の対象となる外国法人税の額 金 額 又 は 欠 508,725 その他 1,480,450 その他 1,480,450 その他 38,250 外※ 得 △ 2,953,550 法人税額から控除される所得税額及び復興特 別法人税額から控除される復興特別所得税額 所 508,725 損 金 額 △ 508,725 4,391,868
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