2009年3月27日 武蔵野学院大学 模擬授業 ア二メに見る異文化理解 武蔵野学院大学大学院・武蔵野学院大学 教授 博士(英文学) 1 佐々木 隆 1 ア二メの社会的評価 平成 9 年 文化庁 文化政策推進会議/マルチ メ デ ィ ア 映 像 ・ 音 響 芸 術 懇 談 会「 2 1 世 紀 に 向 けた新しいメディア芸術の振興について」 *技術革新とともに、メディアの多様化が進 み、映画、マンガ、アニメーション、コン ピ ュ ー タ グ ラ フ ィ ッ ク ス 、ゲ ー ム ソ フ ト 等 、 様々な映像、音響芸術(以下「メディア芸 術 」と い う 。)が 誕 生 し て き た 。こ れ ら の メ デ ィ ア 芸 術 は 、2 1 世 紀 の 我 が 国 芸 術 の 中 心 としての一つとして発展していくことが期 待されている。 平成9年 (第 1 回)文化庁メディア芸術祭 平成9年 TVシ リ ー ズ 『 ポ ケ ッ ト モ ン ス タ ー 』 放 映開始 平成9年 宮崎駿監督『もののけ姫』 平成9年 庵 野 秀 明 監 督『 新 世 紀 エ ヴ ァ ン ゲ リ オ ン 』 (2部 構 成 ) 平 成 10年 『中学校学習指導要領』 *教科「美術」に「表したい内容を漫画やイラ ストレーション、写真・ビデオ・コンピュー タ等、映像メディアなどで表現すること」と 触れている。 平 成 10年 TVシ リ ー ズ 『 遊 ☆ 戯 ☆ 王 』 放 映 開 始 平 成 10年 日本アニメーション学会設立 2 平 成 10 年 宮 崎 駿 監 督 『 も の の け 姫 』、 Princess Mononoke の タ イ ト ル で 全 米 公 開 。 平 成 12 年 京都精華大学芸術学部マンガ学科開 設(日本で初めてのマンガ学科) 平 成 12 年 『高等学校学習指導要領解説 情報 編』 *「図形と画像処理」で「アニメーションとシ ュ ミ レ ー シ ョ ン 」 に 触 れ て い る 。( 1 6 ) 平 成 13」年 京都精華大学表現研究機構 マンガ 文化研究所開設 平 成 13年 宮崎駿監督『千と千尋の神隠し』 平 成 13年 りんたろう監督『メトロポリス』 平 成 13年 日本マンガ学会設立 平 成 13年 文化芸術振興基本法 (メディア芸術の振興) 第九条 国は、映画、漫画、アニメーション 及びコンピュータその他の電子機器等を利 用 し た 芸 術( 以 下「 メ デ ィ ア 芸 術 」と い う 。) の振興を図るため、メディア芸術の製作、 上映等への支援その他の必要な施策を講ず るものとする。 平 成 14 年 文化庁政策課 文化芸術の振興に関 する基本的な方針 *「第2 文化芸術の振興に関する基本的施 策 」 の 「( 2 ) メ デ ィ ア 芸 術 の 振 興 」 の 中 で 「 漫 画 、ア ニ メ ー シ ョ ン な ど の 海 外 発 信 及 び 3 国 内 外 の 映 画 祭 等 へ の 出 品 等 を 推 進 」が 謳 わ れている。 平 成 14年 真島理一郎『スキージャンプ・ラージ ヒル』 平 成 14年 宮 崎 駿 監 督 『 千 と 千 尋 の 神 隠 し 』( 英 語 タ イ ト ル The Spirited Away ) *ベルリン国際映画祭金熊賞 平 成 14年 村田朋泰『朱の路』 *広島国際アニメーション映画祭優秀賞 平 成 14 年 東京工芸大学芸術学部アニメーショ ン 学 科 開 設( 日 本 で は じ め て の ア ニ メ ー シ ョ ン 学科) 平 成 15年 宮崎駿監督『千と千尋の神隠し』 *米アカデミー賞長編アニメ賞受賞 平 成 15年 山村浩二監督『頭山』 *アヌシー・クリスタル、グランプリ受賞 平 成 15年 文化庁 映 画 振 興 に 関 す る 懇 談 会「 こ れ か ら の 日 本 映 画 の 振 興 に つ い て 」( 提 言 ) 平 成 16年 押 井 守 監 督 『 I n n oc e n ce 』 *カンヌ国際映画祭コンペティション出品作 品 平 成 16年 山村浩二監督『頭山』 *ザグレブ国際アニメーション映画祭グラン プリ 平 成 16年 宮崎駿監督『ハウルの動く城』 * 9月 、 ヴ ェ ネ チ ア 国 際 映 画 祭 で 、 技 術 貢 献 賞 4 * 11月 、 日 本 で 一 般 公 開 平 成 18年 京 都 精 華 大 学 マ ン ガ 学 部 開 設( 日 本 で 最初のマンガ学部) *学士(芸術) 平 成 19 年 国際漫画賞創設(外務省) 平 成 20 年 加 藤 久 仁 生 監 督『 つ み き の い え 』 (日 本)上映時間12分 * 原 題 : L A M A IS O N E N PE T I TS CU B E S 平 成 20 年 加藤久仁生監督『つみきのいえ』 *アヌシー・クリスタル、グランプリ受賞 平 成 21 年 加藤久仁生監督『つみきのいえ』 *米アカデミー賞短編アニメ賞受賞 5 2 『つみきのいえ』を考える 1)世界はナレーションなしの映像をどのよう にとらえたのか 2)タイトルにもなっている『つみきのいえ』 は何を象徴しているのか 3 )「 水 」 は 何 を 象 徴 し て い る の か 4)表現方法として、どこが評価されたのか 5)あなたはこの作品をみてどう思うか? *模擬授業では時間の関係から意見交換まで出 来 ま せ ん 。ま ず 、皆 さ ん で 考 え て 見 て 下 さ い 。 様々な評論家?の方がいろいろ言っているよ うですが、一番重要なのは、自分自身がどう 感じ、何を思ったかです。個人的意見として 今回の作品が受け入れられないとしたら、何 故この作品が米・アカデミー賞短編アニメ賞 受賞といった快挙がおきたのか、アメリカ人 は何を評価したのかを考えてみましょう。 6 *意見交換を望む人は ss k 2 00 0 ta k a sh i @y a h o o. c o .j p ま で メ ー ル を 下 さい。佐々木のメールアドレスです。件名は 「模擬授業 自 分 の 氏 名 」で お 願 い 致 し ま す 。 迷惑メールとの振り分けを行っております。 *なお、私、佐々木についてはHP「佐々木隆 研 究 室 」( h t t p :/ / ww w . ss k . ec o nf n . co m ) を ご 覧 下さい。佐々木の経歴、教育研究業績、武蔵 野学院大学大学院、武蔵野学院大学等の授業 の情報を掲載しております。しかし、現在は 年度末ということから、授業の情報はほとん どが準備中という状態が多くなっております。 * 検 索 に つ い て は Y a ho o Ja p an ! や G oo g l e で は かなり上位で検索できますので、すぐに見つ かると思います。是非ご利用下さい。 *「オタク」と「学者」は紙ひとえです。研究 対象として体系化できるかどうか、実証でき るかどうか、客観的な事実の積み上げができ るかどうかが大きなポイントです。あとは論 文として表現できるかどうか。 7 発行者 佐々木 隆 発行日 2009 年 3 月 27 日 発行所 武蔵野学院大学 佐々木隆研究室 〒 3 5 0 - 13 2 8 埼 玉 県 狭 山 市 広 瀬 台 3 - 2 6 -1 T e l 0 4 -2 9 5 4 -6 1 3 1 ( 代 表 ) 大学 h t t p : // w w w. m us a s hi n o. a c . jp 個人 h t t p : // w w w. s sk . e co n fn . c o m 8
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