Valeo Success Story Valeo社、FlexNetを採用してグローバルのサプライチェーンを最適化動車部品製造最大手のValeoは、グローバリゼーションの複雑性を強く認識しています。Valeoは、121拠点の製造工場と61拠点の研究開発センターを擁し、10種類の製品ファミリーを設計、製造しています。すべての主要大手自動車メーカーに対してOEM、OES、またはIAM方式での部品供給を行っています。Valeoのオペレーション＆ロジスティクスチームは2000年以降、リーン方式などの継続的改善イニシアティブを導入し、サプライチェーンのプロセス改善に取り組んでいます。Valeoは、その一環として、アプリソのソフトウェア導入を強化して効率化を推進しました。その成果はトヨタの「ベンダー・オブ・ザ・イヤー賞」の受賞などによって実証されています。自 Valeoは、プロダクトイノベーションとオペレーションおよび物流のパフォーマンスの継続的な向上を行うというビジョンを掲げています。そのビジョンには、デュアルプラットフォームで標準化を実現するというIT戦略が含まれています。ValeoはERPプラットフォームとしてSAPを、企業内のすべてのロジスティクス業務の実行管理を含む製造オペレーション管理(MOM: Manufacturing Operations Management)プラットフォームとしてアプリソを採用しました。導入効果継続的なプロセス改善とイノベーション向上  物流工程での問題発生を減少 ValeoのCIO、フランソワ・ブラン氏はこう振り返ります。「SAPには実行レイヤーが欠けていたた  輸送コストを削減め、製造オペレーションと連携させるためには大規模なカスタム開発が必要だと考えられていました。しかし、アプリソについては非常に自信がありました。すでに8年におよぶ素晴らしい実績  顧客からの返品率を低下があったからです。FlexNetは当社が必要とするすべての機能を提供し、SAPとシームレスに連携します。そのため、社内のERP資産を最大限に活用することができるのです。」  複数サイトでの不要在庫を削減アプリソは82拠点で導入され、Valeo内全般の在庫のトラッキング、資材フローの見える化、梱  リアルタイムの在庫トラッキングにより、在庫レベルの削減を可能とする「見える化」を実現包およびラベルの規定順守を実現しました。ValeoはアプリソのFlexNetを、オペレーションの効率化と継続的なプロセスおよび製品イノベーションの改善を支援する、製造オペレーション管理と実行における「エンドtoエンド」のソリューションとして評価しています。 Valeoは、Aprisoの導入にあたってAccentureとパートナーシップを組み、複数の工場にまたがるプロセスのベストプラクティスと共有の標準化を行い、導入の促進を図りました。 FlexNetアプリケーションは共通の統合データモデル、ビジネスプロセス管理(BPM)機能を提供し、サプライヤーのオペレーション効率をリアルタイムに「見える化」し、管理を可能とします。それにより、変化し続ける市場ニーズに迅速に適合する高度な対応性をもたらします。FlexNetは SOAアーキテクチャを備え、SAPのERPをはじめとする第三者エンタープライズアプリケーションとシンプルに連携します。 Success Story Valeo リーン方式に対応したグローバルプラットフォーム Valeoは、合理的なコストの範囲で製品の一貫性と品質を保持することを非常に重要だと考えています。そのため、リーン方式を採用した製造工程が重要な役割を果たします。どこで製造しどこで販売しようとも、ブランド品質が世界で統一されていなければなりません。たとえば中国で生産されたパーツと、スペイン工場のパーツは、まったく同一のものでなければなりません。 FlexNetはエンタープライズMOMソリューションとして、ビジネスプロセスや業務効率、物流工程のグローバルスケールでの標準化を支援します。エクセレンスセンター(Center of Excellence) でグローバルのビジネスプロセスを収集、評価、優先管理、配布します。新製品の開発が始まるとベストプラクティスが構築、テストされ、全工場あるいは関連する工場に容易にアップロードされ、リーン方式を施行、管理するフレキシブルなプラットフォームが構築されます。「Valeoはアプリソによって、世界中の工場でポカヨケと標準規定の導入を実現しました。アプリソを利用することで、複数サイトでのビジネスプロセス Valeo社ITマネージャ、ピエール・クーン氏はこう説明します。「当社には、各工場からの要件の優先順位を決定し、定義されたベストプラクティスが、工場固有の条件とグローバル環境の両方に対応しているかどうかを判定するチームが存在します。良しと判断された場合には、そのプラクティスが有効化され、社内に配布されます。アプリソは、事業所間を連携するベストプラクティスを施行するにあたって重要な役割を果たします。それにより当社も、単なる複数の工場の集合体ではなく、グローバルなベストインクラスのエンタープライズであり続けることができるのです。」が標準化されたため、ロジスティクスが改善されコストが大幅に削減でき、輸送コストも削減されました。品質の向上も、返品また、アプリソは、在庫および廃棄物の削減と、顧客のコンプライアンス要件への対応を同時に PPMの低下という形で実証され実現しています。クーン氏はこういいます。「当社のお客様は非常に洗練された物流プロセスをています。」規定されていて、それに違反した場合には多額の罰金が課されます。毎日大量の取引が行われている中で、一切の過失は許されません。品質管理は当社のビジネスにおいて不可欠であり、当社のDNAまたは文化そのものとして、あらゆるプロセスに埋め込まれています。その中で、アプリソは品質向上とコンプライアンスの向上を支援しています。」「完璧」に近づく実行管理 Valeoのプロセス改善プログラムは画期的な成果を上げ、アプリソの導入は、ロジスティクス上の問題点の削減に直接的な影響を与えています。2003年には185PPMであった返品率が、2007 年には10PPMにまで改善され、さらに2008年には77%の工場で 1桁代の実績が記録されました。特に、26拠点で返品率がゼロPPMという素晴らしい結果が得られています。ブラン氏はアプリソの導入成果を次のように語ります。「Valeoはアプリソによって、世界中の工場でポカヨケと標準規定の導入を実現しました。アプリソを利用することで、複数サイトでのビジネスプロセスが標準化されたため、ロジスティクスが改善されコストが大幅に削減でき、輸送コストも削減されました。品質の向上も、返品PPMの低下という形で実証されています。」アプリソについてアプリソ社は、製造業のオペレーションエクセレンスの構築と維持を支援することを専門としているソフトウェア企業です。Apriso社のサービスはアメリカ、ヨーロッパ、アジアをまたぐ世界40カ国 180社の顧客で導入されております。詳細については www.apriso.co.jp または www.apriso.com をご参照ください。 Copyright ® 2010, Apriso, Inc., All rights reserved. Apriso および FlexNet は、Apriso Corporation の登録商標です。その他、記載された会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。この文書に記載された内容は予告なく変更される場合があります。 Version 1006.1. Valeo社CIO フランソワ・ブラン氏