室井会員 - 日本スマートハウス協議会

会員からのスマートハウスばなし原稿
「最近の関心事」
その 1
防震・防災住宅(室井会員)
自己紹介で触れた事と重複する内容がありますがお許し下さい。
30 年 を 経 過 し た 戸 建 住 宅 団 地 の 自 治 会 役 員 か ら 、耐 震 診 断 を し て 長 期 修 繕 計 画 を 作 り 直
したいと話を受け何回か打合せを持った。建物は某大手住宅メーカーの軽量鉄骨住宅なの
で 心 配 は な い し 、そ こ ま で 必 要 な い で す よ と 、又 工 業 化 住 宅 で あ り 今 回 の 大 震 災 、阪 神 淡 路
大震災でも被害は出ていませんとも伝えたが理解してもらえない。工業化住宅と言う用語
さ え 理 解 し て も ら え な い 。ど う し て ? と の 思 い 。気 に な り 理 由 は 何 ? 考 え を 巡 ら せ‘ ハ タ `
と気が付いたのは、私は住宅会社に勤めていて、この用語がいつの間にか、一般的に理解
されている、と思い込んでいた事だったのです。それならと思い「住い手・消費者目線」
での解説を、加え独自に「私の視点」として新たな提案をしていこうと思います。
Ⅰ 「耐 震 」 っ て ど ん な 事 、 耐 震 基 準 と は ・ ど う 決 ま っ て い る の 、 新 耐 震 と 旧 耐 震 ?
Ⅱ「 建 物 の 種 類 」住 宅 の 建 て 方 の 種 類 は ? プレハブ 住 宅 と は ? 建 て 方 毎 で の 耐 震 に 違 い あ り ?
( スマートハウスば な し そ の 1 の 内 容 )
Ⅲ「 耐 震 診 断 」ど ん な 事 を す る の ? ど こ へ (診 断 す る 人 )お 願 い す れ ば 良 い ? 費 用 は い く ら ?
建物・地盤)建物の劣化は?診断結果からどう考えれば?耐震補修の費用額は?
公的な援助にはどんなのがある?
( スマートハウスば な し そ の 2 の 内 容 )
Ⅳ 「耐 震 補 強 」耐 震 補 強 方 法 /地 盤 の 補 強 ? 建 物 の 補 強
Ⅴ
WEB か ら -家 具 転 倒 防 止 金 具 が 転 倒 を 加 速 さ せ る ?
(スマートハウスば な し そ の 3 の 内 容 )
( スマートハウスば な し そ の 4 の 内 容 )
※ スマートハウス ば な し は 段 階 毎 で H P に 記 載 し て い き ま す 。 又 途 中 で の 項 目 の 増 加 ・変 更 も あ り
ま す 。尚 裏 付 け 資 料 等 は コラム欄 に 記 載 し て い き ま す 。 詳 細 に 調 べ る 足 掛 か り に し て 下 さ い 。
Ⅰ[耐
1
震] について
耐震って?一般的な世の中での理解度?
可愛いシーサーでしょう
○耐震にすれば「人も建物も無傷で安心と考え
られている」のではなければよいのですが?
建築基準法、品確法・性能表示では下の表に
示す規定があります。建物の倒壊・崩壊及び
損傷が生じても人間の生命保存と維持を第一
と規定する考えのです。
‼
ち ょ っ と 一 休 み
古代インドで佛の両脇に守
護獣としてライオンを置いた。エ
ジプト・メソポタミヤの神域を守る
ライオン像も起源か等に由来、中
国の石獅子、日本の狛犬はそ
の流れを汲んでいる
○ 建 物 の 一 部 壊 れ て も 人 の 命 は 守 れ る 安 全 性 を 確 保 出 来 る 、と 考 え て 良 い で し ょ う 。
2
耐震基準とは何を目指すのだろうか
○耐震基準とは建築物や土木構造物を設計する際それらの構造物が最低限度の耐震能力を
持っていることを保証し建築を許可する基準です。
○ 日 本 で は 建 築 基 準 法 ・ 建 築 基 準 法 施 行 令 88 条 第 2 項 3 項 で 規 定 さ れ て い ま す 。
耐
建 築 構 造 物 や 土 木 構 造 物 が 地 震 の 力 で 破 壊 ・ 損 傷 し な い 様 に す る 事 。 耐震コラム
震
耐震性能
その 1
建 築 基 準 法 と 住 宅 の 品 質 確 保 等 に 関 す る 法 律 (品 確 法 )で の 性 能 表 示 の 規 定 が あ る 。
建築基準法
施 行 令 88 条 第 3 項 の 規 定
「地震力に対して倒壊・崩壊等しない程度」
施 行 令 88 条 第 2 項 の 規 定
「地震力に対して損傷しない程度」 とあります。
品確法・性能表示
構造の安定として
○ 構 造 躯 体 の 倒 壊 等 防 止 -地 震 に 対 す る 構 造 躯 体 の 倒 壊 、崩 壊 等 の し に く さ )を 発 生 頻 度 (数 百 年
に 一 度 程 度 )で 、 等 級 分 し て い る 。
等級 1
施 行 令 88 条 第 3 項 規 定 で の
等級 2
施 行 令 8 8 条 第 3 項 規 定 の 1.25 倍の力に対して倒壊・崩壊等しない程度。
等級
3
地震力に対して倒壊・崩壊等しない程度。
等級 3
施 行 令 8 8 条 第 3 項 規 定 の 1.25 倍の力に対して倒壊・崩壊等しない程度。
○ 構 造 躯 体 の 損 傷 等 防 止 -地 震 に 対 す る 構 造 躯 体 の 損 傷 (大 規 模 な 修 復 工 事 を 要 す る 程 度 の 著 し
い 損 傷 )の 生 じ に く さ ) を 発 生 頻 度 (数 十 年 に 一 度 程 度 )で 、 等 級 分 し て い る 。
等級
1
建築基準法の規定にある
「地震力に対して損傷しない程度」
等級
2
同 上 規 定 の 1.25 倍 の 力 に 対 し て 損 傷 し な い 程 度
等級
3
基 準 法 規 定 の 1.5 倍 の 力 に 対 し て 損 傷 し な い 程 度
※ 耐 風 、 耐 雪 に 関 し て も 500 年 に 一 度 程 度 の 発 生 す る 力 対 し て の 規 定 が あ り ま す 。
3
耐震基準はどう決まられているの?
○コラムに掲載しましたが改めて書きました。
ⅰ建築基準法は「地震力に対して倒壊・崩壊等しない程度」及び「地震力に対して損傷
し な い 程 度 」 と し 、 品 確 法 ・ 性 能 表 示 で 其 々 を 等 級 1 と し て い ま す 」。
ⅱ 品 確 法 ・性 能 表 示 は 構 造 躯 体 の「 数 百 年 に 一 度 程 度 」に 発 生 す る 地 震 力 で の 倒 壊 等 防 止 、
「数十年に一度程度」に発生する地震力での損傷防止、を建築基準法の規定の上乗せとし
て等級 2 と等級 3 を規定しています。
※品確法・性能表示はより安心できる度合を高めた制度と言えますね。
4 新 耐 震 (震 度 6・7 程 度 で 壊 れ な い )と 旧 耐 震 基 準 (震 度 5 程 度 で 壊 れ な い )は よ く 話 題 に な
り ま す が 、き ち ん と 知 ら れ て い る だ ろ う か ? ( カ ッ コ 内 は 分 か り 易 く 表 現 し 正 確 で は な い )
○ 1981 年 ( 昭 和 56 年 ) を 境 に し て 建 築 基 準 法 が 変 更 。 新 規 基 準 で は 耐 震 性 能 向 上 を 目 指
した内容で以前のものとは区別するようになりました。
○ 東 日 本 大 震 災 の 被 害 で 1981 年 以 前 の 「 1971 年 ( 昭 和 46 年 ) 改 正 旧 耐 震 基 準 」 に よ る 建
物 が 「 パンケーククラッシャー」 し た の を 私 は 福 島 県 郡 山 市 内 で 確 認 し て い ま す 。
○ 新 耐 震 基 準 は 1981 年 (昭 和 56 年 )に 建 築 基 準 法 を 改 正 、強 度 型 +
靱 性 型 と 性 格 付 け 且 つ 建 物 の 揺 れ 周 期 、地 盤 の 影 響 、建 物 平 面 や
高 さ の バランスを 考 慮 、地 震 規 模 に よ る 被 害 レベルま で 規 定 。
1971 年 (昭 和 46 年 ) の 建 築 基 準 法 内 容 (旧 耐 震 )を 向 上 さ せ た 。
新耐震基準の設計目標
耐震コラムその 2
~具体的数値で規模を示します。
ⅰ 中 地 震 (80~ 250Gal、震 度 5 程 度 ):数 十 年 に 一 度 起 り う る 地 震 に 対 し ・・。
➔大規模な工事を伴う修復を要する程の損傷を生じない。
上写真
阪神淡路大震災時の
ⅱ 大 地 震 ( 2 5 0 ~ 4 0 0 G a l 、 震 度 6 強 ~ 7 ) : 数 百 年 に 一 度 起 り う る 地 震 に 対 し ・ ・ 「パンケーキクラッシャ( 建築物の柱が床を
➔損傷は受けても人命が損なわれるような壊れ方をしない。
支えきれず、上から下の階に向かっ
新 基 準 (1981 年 時 点 )の 改 正 点 ~ 木 造 住 宅 で み る そ の 内 容 で す 。
て床自体が崩れ落ちる様に倒壊する
ⅰ 必 要 壁 量 = 耐 震 壁 (耐 震 に 有 効 )の 量 の 改 正
現象。倒壊したフロアが積み重なった様
○ 新 基 準 以 降 2000 年 で の 改 正 点 ~ 阪 神 淡 路 大 震 災 以 後 、 検 討 の 結 果 。
子が、パンケーキを積み重ねた様子に
ⅰ 地 耐 力 に 応 じ た 基 礎 構 造 (3・ 4・ 5t 用 基 礎 等 )ⅱ 筋 交 い サイズ
似ていることから。)した大手企業
(断 面 寸 法 )に よ る 筋 交 い 金 物
の社宅
ⅲ 配 置 の バランス( 1・2 階 及 び X Y 方 向 )
ⅳ 強 い 壁 に 強 い 金 物 の 使 用 (ホールダウン金 物 で の 基 礎 と の 一 体 化 )
下写真
地 震 の 力 の 一 つ の 指 標 ・ Gal(ガル) ~ 地 震 動 の 強 さ を 表 す 指 標 で 建 物 に
押し潰され二階部分が乗っている。
掛かる瞬間的な力の事。地震動の加速度で一秒間にどれだけ速度が
変 化 し た か 表 す 単 位 、 ガリレオ・ガリレイ(イタリア人 )の 頭 文 字 か ら 取 っ た 。
➔ 速 度 が 毎 秒 1cm(1 カイン)ず つ 速 く な る 加 速 状 態 を 1 ガル。
➔ 内 陸 地 震 :4,022 ガル、東 日 本 大 震 災 :2、933 ガル、阪 神 淡 路 大 震 災 :818 ガル
( 阪 神 淡 路 大 震 災 調 査 で こ の力で吹き飛ばされた AP2 階部分を発見して驚愕)
宮 城 県 北 部 地 震 :2,037 ガル、新 潟 中 越 地 震 :2,515 ガル
木造二階建て住宅の一が
耐震コラム
気象庁震度階級
その 3
1996 年 10 月 1 日以降の規定、8 段階から 10 段階に変更。屋内、屋外、建物、設備・インフラ、地形
に分けて記述しているので、建物に注目して以下に抜粋した。屋内、屋外、設備・インフラ、地形の
震
度
震度段階はインターネットで確認してください。
0、1、2、3-変化は無い。
4 -軟弱地盤の湿地等を土地改良した地域に建つ建物は他の地域に比べて大きく揺れる。
木造:アルミサッシでない古い木造家屋ではガラスが振動して鳴る。老朽家屋では柱と壁に隙間が生じる。
RC 造:瞬間的にアルミサッシのガラスとガラス留めが外れビシっと音を立てる。
5 弱-木造:耐震性の低い家屋では筋交い・火打等の倍率が低い部位を中心に応力が集中、壁には亀裂が入り、
柱の継手部分が破壊する。
RC 造:耐震性を謳っている家屋では柱や梁などの接合部分の軋む音が鳴る
5 強-木造:耐震性の低い住宅では壁や柱が破壊するものがある。
RC 造:耐震性の低い建物では、壁や柱に大きな亀裂が入るものがある。耐震性の高い建物でも壁に亀裂
が入るものがある。
6 弱-木造:耐震性の低い住宅は倒壊するものがある。耐震性の高い住宅でも壁や柱が破損するものがある
RC 造:耐震性の低い建物では、壁や柱が破壊されるものがある。耐震性の高い建物でも壁、梁、柱等に
大きな亀裂が生じるものがある。
6 強-木造:耐震性の低い住宅は倒壊するものが多い。耐震性の高い住宅でも壁・柱がかなり破損するものがある。
RC 造: 低耐震性の建物は倒壊するものがある。高耐震性の建物でも、壁・柱が破壊するものがかなりある。
7 -耐震性の高い住宅・建物でも、傾いたり、大きく破壊されるものがある。
Ⅱ「建物の種類」と地震について
1 住宅の建て方工法にはどんな種類があるだろうか?二つの群に分けて整理しました。
整理の方法には構造躯体を構成する材料で区分することも出来ます。
○一般的工法~長い時間を掛け作りあげられて日本を含め世界各国での伝統的木造工法等。
ⅰ 木 造 ( 特 に 日 本 で の 工 法 ) 、ログハウス ( 丸 太 組 工 法 ) 、2×4 工 法 ( 2 ㌅ -38 ㎜ ×4 ㌅ -89 ㎜ を
基本寸法とする材料での木材組立構造、主として北米)
ⅱ RC 造 ( 鉄 筋 コンクリート造 ・鉄 筋 鉄 骨 コンクリート造 ) ⅲ 鉄 骨 造 (重 量 鉄 骨 造 )、ⅳ コンクリートブロック造
○ プレハブ工 法 ~ 建 築 現 場 で 加 工 を 行 わ ず 組 み 立 て る 工 法 。戦 後 住 宅 問 題 解 消 の 為 考 案 、
造り上げられて来た。現在の住宅産業を形成する基にもになっている。
ⅰ 木 質 系 (木 造 ・パネル)
プレハブ化率
ⅱ 鉄 骨 系 (軽 量 ・重 量 )
して現場へ出荷される材料で、工事全体で必要とする材料に対
ⅲ RC 系 ( 壁 式 パネル式 ・柱 梁 ラーメン式 )
ⅳ ユニットハウス( 木 質 系 、 鉄 骨 系 )
※歴史的な経緯の考察を「日本の工業化
住 宅 ( プレハブ住 宅 ) の 産 業 と 技 術 の 変
遷」と表題の論文を東郷
耐震コラム その 4
住宅を構成する部材で予め工場で生産・アッセンブリー
武 氏 (京 都
大 学 卒 大 和 ハウス工 業 元 社 長 )が 作 成 。
国立科学博物館・技術の系統化調査
報 告 第 15 集 ( 2010 年 -平 成 20 年 3 月
30 日 ) と し て 収 め ら れ て い ま す 。 ご 興
味 の あ る 方 は インターネット検 索 し て 下 さ い 。
する比率。現代では内装材・設備部材等まで 1 棟毎にまとめて
出荷、その比率は 95%を超えている。
プ レ ハ フ ゙ 化 率 向 上 策
自社生産材外の現場調達部材規
格 を 決 め ・購 入 、現 場 へ の 支 給 を 進 め 建 物 全 体 の 規
格 ・品 質 の 統 一 が 図 ら れ 支 給 率 も 向 上 し た 。
◎ 建 具 の 前 近 代 的 手 法 が 、2×4 工 法 導 入 で 規 格 寸 法
が 整 理 さ れ て 、建 具 工 場 が 立 ち 上 が り 現 在 の 「塗 装 済
み 枠 組 込 建 具 」が 成 立 し た と 言 え る 。
現場作業の近代化
小型ユンボの導入、基礎・建て方・造作工事
等工事に全てで行われ品質は飛躍的に向上した。
○ プレハブ住 宅 の 成 り 立 ち に つ い て 。
ⅰ 1959 年 大 和 ハウス、 1960 年 積 水 ハウスか ら 鉄 骨 系 プレハブ住 宅 、そ の 後 ミサワホームか ら 木 質 系 プレハブ
住宅が販売された。
ⅱ 各 プ レハブ住 宅 会 社 は 建 築 基 準 法 で 確 認 通 知 を 獲 得 、 建 設 さ れ た が 、 実 物 で の 実 証 実 験
を 繰 り 返 し 、当 初 の 初 期 的 な 構 造 部 材 を 徐 々 高 度 化 し て き た 。 構 造 以 外 の 部 材 製 造 出 荷
の増大と現場作業の近代化も進んでいった。
※ プレハブ 化 率 も 拡 大 し 工 場 か ら の 出 荷 率 等 は 当 初 20~ 30% か ら 現 在 で は 95% を 超 え る 迄
になっている。一定規格・品質のものが供給される事で建物全体の品質が向上した。
※ 実 物 で の 実 証 実 験 は 当 初 は 出 来 上 が り 確 認 ・組 立 順 位 ・省 力 化 等 が 中 心 。 そ の 後 は 構 造 実
験・火災実験等の検証を主とする方向に進んだ。この後、実物で検証する事が建物全般
に及ぶ様になり、最近は各種の耐震実験が重要になってきている。
ⅲ 1962 年 ( 昭 和 37 年 ) 住 宅 金 融 公 庫 の 融 資 対 象 と な っ た 。
ⅳ 1973 年 ( 昭 和 48 年 ) 建 設 省 ・ 工 業 化 認 定 住 宅 性 能 規 定 を 告 示 、 各 社 は こ ぞ っ て 工 業 化
認定を取得した。
2 工法毎で耐震性に違いがあるか?
耐震コラム その 5
工 業 化 認 定 住 宅 の 変 遷 の 性 能 規 定 の 実 務 が (財 )日 本 建 築
○工法に依っては工法の特性から
センターで 行 わ れ た 。
耐震性が存在している事もある。
ⅰ 大 臣 人 認 定 ( 1973 年 ~ 1987 年 )
共通する判断材料は耐震診断で
ⅱ (財 )日 本 建 築 センター認 定 に 移 行 ( 1987 年 ~ 2000 年 )
の判定数値です。
ⅲ品確法の制定に伴う工業化住宅性能認定が下記へ移行
ⅰ耐震診断で設計壁量を必要壁量
で 割 っ た 数 値 「 1」 が 建 築 基 準
法上で最低必要とします。
※この数値が現状の法律での耐震
性 能 で す 。上 回 れ ば 耐 震 性 と 安 全
が確保されていると言える。
し た 2000 年 )
○建築基準法➔型式適合認定制度及び型式部材等製造者
認定制度
○品確法➔住宅型式性能民定制度及び型式住宅部分製造
者認証制度
※詳細はWebで確認してください
ⅱ 在 来 木 造 住 宅 ・ ログハウス~ 一 般 に 「 1」 を 少 し 超 え る も の が 多 い と 考 え ら れ る 。
ⅲ 2 ×4 工 法 ~ スタッド +構 造 用 合 板 (外 部 )+石 膏 ボード (内 部 )で 構 成 さ れ て い る 、 結 果 と し て
最 低 「1.5」以 上 に は な る だ ろ う と 思 わ れ る 。
ⅳ プレハブ工 法 ~ 木 質 系 と RC 系 で は 耐 震 性 、鉄 骨 系 は 制 震 性 の 性 能 基 本 と し て 備 え て い る と
考 え ら れ 、 そ れ は 「 1.5」 で あ る 事 は 確 か だ ろ う と 考 え ら れ る
※建築基準法に加え強制法として住宅瑕疵担保法に基づく検査等がある。
選 択 制 の 品 確 法 ・住 宅 性 能 表 示( 耐震コラム その 1 を参照)、長 期 優 良 住 宅 制 度 等 が あ り ま す 。
金 融 制 度 上 で は 住 宅 支 援 機 構 の 建 設基 準 等 で
耐震性が求められる。
こ の 日 本 ス マ ー ト ハ ウ ス 協 議 会 で 私 の 命 題 は 下 記 に 掲 げ た 表 題 で す 。 「スマートハウスば な し 」
の中で防震・防災住宅の話を全般的に進めてまいります。
具体的な提案内容を提示したいと考えており、その提案を最初には方針を、次に一つ一つ
の項目を明示、解説を加え、最終的には形に表してお目にかける予定、ご期待ください。
私の視点「防震・防災住宅」の提案
初めに
○現代日本の住宅産業は国の基幹産業として成長し国の経済を先導的に担っています。
風 土 の 特 性・国 の 施 策 か ら 、耐 震 性 の 高 い 住 宅 が 求 め ら れ 提 供 さ れ 、安 心 ・安 全 な 住 環 境 に
寄 与 し て い る と 考 え れ ま す 。 又 工 法 に 依 っ て は 制 震 ・免 震 工 法 等 が 加 味 さ れ て い ま す 。
○ 今 回 の 震 災 (東 日 本 大 震 災 、長 野 中 部 地 震 )で は 仕 事 柄 現 地 を 観 察 す る 機 会 を 得 ま し た 。
現 状 は 室 内 の 家 具 が 倒 れ 陶 器 類 ・貴 金 属 ・家 電 が 落 下 ・破 損 で 人 へ 危 害 も 与 え て い ま し た 。
又 地 盤 の 液 状 化 で は 建 物 が 大 丈 夫 で も 室 内 で は 同 様 の 状 態 で 、沈 下 ・傾 き が 生 じ た 家 で
は 建 物 内 外 の インフラ に も 多 大 な 被 害 を 与 え て い ま す 。浦 安 の 知 り 合 い は トイレが 使 え な い の で
近 く の 大 規 模 ョッピ ンセンターシ迄 そ の 都 度 出 掛 け ざ る を 得 な い と の 事 で す 。 そ れ ら を 回 復 す る
には多大な費用と時間そして個人に大きな負担を強いる事になっています。
○このような事態はこれまでの地震から十分に推察できたはずなのに、と言う思いを持つ
のは私だけでしょうか。これは国を始めとする関係業界の不作為だと言えるでしょう。
現行耐震基準が今回の地震で十分に対応していると証明されたのは大変喜ばしい事です。
で も 実 際 は 建 物 以 外 で の 対 応 不 足 の 為 、 損 害 ・損 傷 ・不 具 合 生 じ て い る の も 事 実 で す 。
○耐震性は今後今以上に向上するでしょう。でも「私の視点」で指摘する問題が解決され
る方向にあるとは思われません。
○私はその解決策の一つをHP内で「防震・防災住宅工法」を提案していきます。
宜しくご支援ください。