モンブラン山群一周トレッキング

 モンブラン山群一周トレッキング
m︶がその姿を現わす。約7時間の行程でモッテ
な氷河を抱くエギュ・ド・グレーシャ︵三八一六
峰エギュ・ド・ビオナッセイの頂き、そして大き
ぐ。
ル の 入 り 口 近 く ラ・ パ ル ー ド の ホ テ ル に く つ ろ
イユールに下り、街を散策後、モンブラントンネ
の小屋︵一八七〇m︶着。石造りの簡素な山小屋
で蚕棚のようなベッドも又印象深い。
ロワ・デュ・ボンノム︵二四七九m︶等の峠を越
ら流れる氷河を眺めながら、ボンノムのコル、ク
二日目は快晴。
草原地帯を左に三〇〇〇m峰か
屋へ。
時間ほど登って、
標高千七百0六mのバルムの小
う村まで車で入り、
そこからなだらかな坂道を三
初日はモンブランの西方にあるコンタミヌとい
レックに向かった。
下 九 名 は 現 地 ガ イ ド と と も に 、七 日 間 の 一 周 ト
なってきた。二〇〇四年七月十三日、片井さん以
ド・モンブランのコースが脚光を浴びるように
タリヤ、スイスと峠を越えて一周するツール ・
の表情が一変するということで、
フランスからイ
最近これらの山群をイタリヤから眺めると、
そ
風景である。
針峰群、
これがシャモニーから見られる一般的な
そしてその周囲には魔物がすむとすら表現される
全山白雪に被われた優雅な山容のモンブラン、
感をもってせまってくる。
イタリヤ側のクールマ
m︶
に到る稜線が北面からの姿とは又違った威圧
アンから始まってウオーカーピーク︵四二〇八
るロシュフォールの山稜、つまりダン・デ・ジュ
らはモンブランから右へグランドジョラスに連な
四日目は背後の丘シエクルーイに登る。
ここか
た山小屋である。
イタリヤ山岳会の小屋とかで新しいこじんまりし
ンテ・ビアンコ︵一七〇〇m︶の小屋着。
ベニの谷へ下り、
やゝ平坦な道を約六時間でモ
くっきりとスカイラインを描いている。
の岩稜等々もあのあたりか。
何れも紺碧の空の下
岩稜の数々。グラン・カピュサン東壁、プトレイ
幾多のクライマーの壮絶な挑戦の歴史が刻まれた
峰の連なり。一際鋭く尖ったノワール針峰。
頂からイタリヤ側にスパッと切れ落ちた岩壁と尖
前方にパッと新しい視界が広がる。
モンブラン山
ヤに入る。草原の急坂を快調に登りつめると
ト、セニューのコル︵二五一六m︶超えでイタリ
ギュー・ド・ミデイ、シャモニー針峰群、そして
ルを眺め、バレーブランシュを隔てて、エ
連山、モンモデデイ、モンブラン・ド・タキュー
ネル︵三四六二m︶へ。真近にモンブランとその
五日目。午前中はロープウエイでエル・ブロン
三 日 目 も 快 晴 。今 日 は こ の コ ー ス の ハ イ ラ イ
える。
徐々に周囲の風景が変わり始め四〇〇〇m
黒田 敏彦
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ヴェルト針峰群等、
その眺望はまさに飽きること
なき絶景である。
モンブラン感想文 岩峰、
北面に比し壁は無いが頂上直下切り立った
ラスの南面が姿を表し、夢中で写真を撮る。鋭い
の下りをリフトで下りる。
その途中グランドジョ
午後はフェレの谷沿いをバスでアルヌーバへ。
崖と雪、
透き通った青空を背景に厳しい姿を表し
ニーの谷と両側の山々が一望できる。
あとはのん
m︶へ五時間の登り。ここからは馴染みのシャモ
ランスとの国境の峠、バルムのコル︵二一九一
七日目。最後の行程はバスを乗り継ぎ、再びフ
でシャンペ湖畔の小さなホテルへ。
がら雲が多く眺望がきかない。
緑の谷を下りバス
国境である。スイス側の山の展望所だが、残念な
フェレのコル︵二五三七m︶へ。ここはスイスの
六日目。
スタートから標高差五〇〇mの意図で
ることができなかった。
にしていたが、残念ながらガスが低く、翌日も見
アの国境フェンスも無く国境杭一本、
自由に行き
ニュのコル 二五一六m 到着、フランス、イタリ
(
)
そ し て 、い よ い よ モ ン ブ ラ ン が 見 え た 、 セ ー
た。
る若者あり、
さすがヨーロッパは自転車王国でし
峯が続くモンブラン山群、
途中自転車で登ってく
である。上に行くほど展望は遠く、雪を被った峰
を上げてゆく、
トレッキングとは言えまさに登山
行程四日目の朝モッテ小屋を出発、
ぐんぐん高度
一、セーニュのコルよりモンブランの雄大な眺め。
とします。
全工程の中から印象に残った箇所を上げて感想文
正に充実した体力だ。
ヨーロッパの山岳ガイドだ、年齢は三十歳前後、
た。その登坂力と速さにびっくり仰天、 さすが
で、我々が頂上で展望を楽しんでいる横に現れ
差二000mを一気に登って来た、約百二十分
人ガイドはケーブルで待機のはずが、
なんと高度
囲三百六0度のモンブラン山群の展望。
フランス
平の位置にあの丸い平らかな山頂が目の前に、
周
タリア側から見る。そしてモンブラン山頂が、水
へ上がる。
フランス側エギュードミデイー峰をイ
ケーブルにてエルブロンネル山頂︵三四六二m︶
行程六日目朝クールメイユール イタリア から
二、フランス人ガイドの超人ぶりにびっくり。
ていた。これがグランドジョラスか、納得した。
びりロープウエイ、バスを乗り継いでシャモニーへ。
来できるこれがユローか。
)
今回のトレッキングは大部分好天に恵まれ、
全
モンブラン山頂が前方に展開する、やったぞ、
行程五日目モンテビアンコ小屋よりクール
(
員事故もなく、
モンブラン山群の全容の素晴らし
ここまで来た、ばんざい!。
チェクロイットコルまで登りクールメイユ︱ルへ
以上
二、グランドジョラスの厳しい山容をみる。
さを堪能できた楽しいたびだった。
レン︵三八二三m︶のピラミダルな姿をたのしみ
〇六二m︶へ。ここから眺められる筈のモン・ド
蔵敷 明
・
そこから少し歩いて築後ま新しいエレナ小屋
︵二
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