大使挨拶文 - 在パナマ日本国大使館

平成23年度 草の根・人間の安全保障無償資金協力
「プエブロ・ヌエボ初等学校整備計画」
引渡し式大使挨拶文
ミゲル・レカロ教育省国際関係局長、
ロドリゴ・アンドラデ 教育省ベラグアス支部局長、
マリオ・アコスタ初等学校父兄会会長、
ご参列の皆様、
本日は、「プエブロ・ヌエボ初等学校整備計画」の引渡し式を行うことができ、大変嬉しく思
います。
日本の場所はご存じですか?日本は、地球の反対側の島国で、2年前の大震災などの自然災害
や戦争など、幾多の廃墟の中から何度も復興をしてきました。今は、世界で一番の長寿国、そし
て国連の調査による「包括的国民の富」において一人当たりの富も世界一になっています。国が
発展する基本は、こうした健康と教育がスタートであることは言うまでもありません。
我が国は、こうした考えから、これまでに人種、宗教、イデオロギーなどの違いを超えて、1
37の国と地域において、医療、教育分野を中心にBHN(Basic Human Needs) の充足を目的とし
た「草の根無償資金協力」を実施しております。 パナマにおいては、ここプエブロ・ヌエボ初等
学校では、約160人の生徒が一つのトイレを使っているなど、ノベブグレ先住民自治区の劣悪
な学習環境を知り、今般「草の根プログラムで、こうした学校を支援しなければ」と関係者一同
が強く感じることとなりました。今回のプロジェクトを含め、教育分野ではパナマの21の学校
に対し、136万788ドルの支援を行ってきたこととなります。
今回の日本政府の協力が、ノベブグレ先住民自治区プエブロ・ヌエボ初等学校の、未来を担う
子供たちに、より良き教育環境を提供する一助となることを心から願っております。また、先の
東日本大震災の時の「遠くの親日国パナマ」からの連帯の心に少しでもお返しすることができれ
ば、パナマの友好国として、これに過ぎる喜びはありません。
最後になりますが、本日出席の皆様、及び関係者の皆様に対し、プロジェクトの実現にご協
力いただいたことに感謝しつつ、私からの挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。