今回は、 「Wi nny (ウィニー)」による 機密情報の漏洩と パソコンデータの機密保護対策について ご紹介します。 個人情報等の機密情報管理は年々高まっていますが、一昨年頃よりウィニー等の「ファイル交換ソ フト」によるインターネットへの機密情報流出事件が相次いで発生しています。 それでは、何故、ファイル交換ソフト「ウィニー」で情報流出するのでしょうか?理由をきちんと 把握することが大切です。 ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」とは 日本で開発されたファイル交換ソフトの一つで、見知らぬ者同士がパソコンに持つ情報ファイルを インターネットを通じて交換できる無償のファイル交換ソフトです。中央サーバを介さず直接パソコ ン同士がデータをやり取りするPtoP(ピア・ツー・ピア)技術で、通信は暗号化され匿名性が高 いのが特徴です。 ウィニーを持つインターネット上に接続するパソコン同士間で、パソコン内のデー タをバケツリレーのように検索しあい、自分のほしいデータがあれば直接接続して コピーできる仕組みになっています。 何故、 「Winny(ウィニー)」で個人情報が流出するのか ウィニーによる情報流出が起きる原因は、ウィニーを使用しているパソコンが ウイルスに感染している為です。「アンティニーウイルス」はウィニーを媒介 して感染し、これまで様々なタイプが発見されています。 「アンティニー・G」と呼ばれるタイプは、感染すると使っているパソコン の画面をそのまま記録し、さらにデスクトップ画面上に置かれている文章など をひとまとめにし、そのまとめたファイルにパソコンのユーザーの名前を付け てインターネットに流します。 パソコンのユーザーの名前がついたデータは「ウィニーネットワーク」上に流れ削除 ができません。誰のコントロールも受けないままパソコン間を永遠に漂流します。 パソコンデータの機密保護対策について 県下JAグループにおいても、情報漏洩を発生させない対策、情報漏洩が発生してしまった 20 際の対策の確立が求められており、JAグループ組織として、パソコンで作成される機 密文書、重要文書、個人情報データ等のファイル・データを集中保管・管理し、データ の暗号化、ファイルの持出し制限等の実施による、機密情報の漏洩に対するセキュリテ ィ強化に取り組みます。 1.提供システムと利用状況 (1)ファイル・データの集中保管 JA内にあるファイル・データを、電算センターに設置するサーバで集中保管・ 管理し、JA内のファイル・データをなくすることにより安全性を高めます。 18年3月末での利用 JAあかいわ…100台パソコン管理 18年4月以降の利用 JA倉敷かさや JA阿新(ご検討中) JA勝英(ご検討中) JAまにわ(ご検討中) 中央会 電算センター (2)機密保護システムによる使用管理 …(平成18年7月 稼働) ファイル・データの集中管理を前提とし、集中保管用サーバおよび利用パソコンにセキュリティ管 理システムを導入し、ユーザーID・パスワード入力によるユーザー 認証・アクセス制限、アクセス履歴の取得、情報の持出し制限、 PC内ファイル暗号化等によるセキュリティ対策を行います。 (3)簡易パソコンの採用 …(平成18年下期 稼働) 利用パソコンへのセキュリティ管理システムの導入に変えて、 パソコンからハードディスク駆動装置(HDD)やFD などの外部記憶装置を取り外した、簡易パソコンによ るセキュリティ対策を行います。 2.問合せ先 現在全JAを個別に訪問し、 データの機密保護の対応を進めています。 業務部 086−222−9801 21
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