千早赤阪村立中学校 保健室 2009.11.30 NO.15 今年に入ってから

千早赤阪村立中学校 保健室
2009.11.30
NO.15
今年に入ってから、テレビで大学生の大麻所持や
売買が話題となり、最近では芸能人の覚せい剤使用
が取りざたされています。
『薬物なんて、自分には関係ない!』って思っている
人がほとんどかもしれませんが、実は危険な誘いは
身近なところに潜んでいるのかもしれません。
私たちの周りには、たくさんの誘惑があります。
祭りやお正月のお酒、カッコよく見えるタバコなどが
その誘惑…実は、お酒のアルコールも、タバコのニコチンも薬物の一種類なんです。『薬物』と
聞くと薬だけのような気がしますがそれだけではないんです。それらの薬物は私たちの体に
悪い影響をたくさん与えます。特にみんなのような若い人たちはその影響をまともに受けて
しまうんです。
特に、覚せい剤や大麻は『1回だけ』と手を出したら最後。脳や体がその感覚を忘れられ
なくなってしまい、1回が2回になり、2回が3回とどんどんやめられなくなり、体がボロボロ
になっていきます。たった1回が精神症状や深刻な症状を起こしてしまいます。
そして、タバコやお酒も体に悪い影響を与えます。
アルコールで最も影響を受けやすく、すぐに影響が現れるのが「脳」で
す。アルコールによって「脳」は働きを麻痺させられます。脳は人間が生き
ていくために、呼吸や心臓、運動や食欲などをコントロールしている人間
にとって“司令塔”ここが、アルコールに侵されると、脳の細胞が壊され、
呼吸が止まり、心臓が止まって『死ぬ』ことだってあります。
タバコの中に含まれている『ニコチン』には、強い“習慣性(依存性)”があります。薬物と同
様、1回が2回になり、2回が3回とどんどんやめられなくなります。
そして、子どもの体はまだできあがっていない、成長の途中だということが
大きな違いです。ですからタバコの有害物質の影
響をとても受けやすいのです。
みんなには、正しい認識と乱用の誘惑に負けない強い意志を
持ち、仮に誘われても、キッパリと断れる勇気を持ってほしいと
思います。
そして、危険だと思う場所には決して近づかないこと!
す
WHO(世界保健機関)が、12月1日を“World AIDS
Day”(世界
エイズデー)と定めました。日本でもその趣旨に賛同し、エイズに関する正しい知識
と等についての啓発活動を推進し、エイズまん延防止と患者・感染者に対する差別・
偏見の解消を図ることを目的として、12月1日を中心に『世界エイズデー』を実施
しています。エイズ予防週間は11月28日∼12月4日になっています。
エイズについて
AIDS(後天性免疫不全症候群)
A cquired
○
=
後天性
つまりAIDSとは『生まれた
→先天的でない、つまり遺伝ではない
あとで、人間の体内の免疫システ
=
ムが損傷を受け、外部からの病気
I mmune
○
免疫
→病気になるのを防ぐ機構
D eficiency
○
=
不全
こる、一連の様々な症状』という
→不十分になる、働かなくなる
S yndrome
○
=
を撃退できなくなったことで起
症候群
意味です。その原因はHIV(ヒ
ト免疫不全ウイルス)です。
→複数の病気、一連の症状
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)
大変弱いウイルスで、空中や水中では生きていることができません。しかしいった
ん人の体内に入ると免疫を担当している細胞を集中的に攻撃して次々に破壊してしま
います。そのため、免疫システムが機能しなくなって、病気を防ぐことができなくな
ってしまうのです。
“レッドリボン”は、あなたがエイズに関して偏見をもってい
ない、エイズとともに生きる人々を差別しないというメッセー
ジです。“レッドリボン”がエイズのために使われ始めたのは、ア
メリカでエイズが社会的な問題となってきた1980年代の終
わり頃でした。エイズに倒れて死んでいくアーティスト達が増
えていきました。そうした仲間達にたいする追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理解と支援
の意思を示すために“赤いリボン”をシンボルにした運動が始まりました。
このレッドリボンの意味を知り、レッドリボンを身につけることによって、エイズをみんなで考えまし
ょう。