2007 秋田ワイズユース・リレーシンポジウム 「地球の遺伝子と地域の遺伝子から日本の未来を考える」 (案) 地域の自然や地域で培われた自然と共生する知恵や技術を見つめ直し、今の時代にあったかたちでうまく活用していくこと(ワイズユース)が、元気な地域づ くりの源であり、21世紀の地球環境問題の解決の糸口である。秋田は、まさに世界に発信できる環境資源のワイズユースの宝庫といえる。 主 共 後 催:秋田県 催:東京財団、国際日本文化研究センター安田研究室 援:男鹿市、北秋田市 11月6日(火)13:00∼16:30 11月7日(水)13:00∼16:30 会場:男鹿温泉交流会館“五風” 会場:北秋田市阿仁公民館 セッション1:地域環境史のワイズユース セッション2:食のワイズユース ∼地球の遺伝子『年縞』から日本の未来を考える∼ ∼地域の遺伝子『食』から日本の未来を考える∼ ねんこう 平成18年度、男鹿市一ノ目潟から『年縞』が発見されました。『年縞』とは、特殊な自然条 件を有する湖沼の底に、長い年月をかけ蓄積された堆積物の層(いわば湖底の年輪)のことで す。この『年縞』を分析することにより、1年単位で気候や植生、災害などの地域環境史が明 らかになります。男鹿市一ノ目潟の『年縞』は、国内でも屈指の明瞭な縞模様をなしており、 約3万年分に相当すると考えられています。 美しい『 年縞』 があるということは、美しい自然、風土がはぐくまれてきた証でもあります。 『年縞』という、まさに”地球の遺伝子”とでも言うべき貴重な地域の財産から、自分たちの 身近な環境の変遷を学び、豊かな自然環境の中で培われてきた歴史や文化を再確認することは、 地域への愛着や誇りを深めることにもつながっていくのではないでしょうか。 本セッションでは、『年縞』から解明される地域環境史のワイズユースを通して、環境共生型 の地域づくりや環境教育、さらには地域経済の活性化の方策について考えます。 日本各地には、独自に受け継がれてきた伝統芸能、祭り、工芸、民話、道具など多くの地域 資源があります。その中でも『食』は、四季それぞれの地域の素材を用い、知恵と工夫をこら しながら家族の愛情や地域の絆をはぐくんできた、人々にとってもっとも身近な文化となって います。 "マタギの里"秋田県北秋田市では、地域交流や郷土食の継承を目的に、食の中でも特に、親か ら子へと代々受け継がれてきた家庭の伝統食にスポットライトを当てた「食の祭典」という取 り組みが行われています。このように、日本各地において様々な形で受け継がれている多様で 豊かな食文化は、地域の活力の源であるとともに、人と自然とのつながりや人と人とのつなが りを考える上での原点になるのではないでしょうか。 本セッションでは、地域の自然や風土に立脚した本物の『食』の持つ力を見つめ直し、 "地域の遺伝子"とも言える『食』のワイユズースの可能性について考えます。 ∼プログラム∼ ∼プログラム∼ 13:00∼13:10 開会あいさつ:秋田県総務企画部 参事 増田 圭 13:10∼13:50 基調講演:国際日本文化研究センター 教授 安田 喜憲 「男鹿目潟の年縞が日本の未来に問いかけるもの 」(仮題) パネルディスカッション「地域環境史のワイズユースを考える」 13:50∼14:30 報 告: 秋田大学 教授 林 信太郎 島根大学 研究員 山田 和芳 14:45∼16:30 意見交換:コーディネーター: 秋田県総合政策課 将来構想推進監 小野 勇 パネラー 男鹿温泉郷組合 組合長 山本 次夫 男鹿水族館 館長 堀 幸夫 男鹿市 生涯学習課 課長 泉 明 秋田県文化財保護室 室長 大野 憲司 アドバイザー 秋田大学 教授 林 信太郎 13:00∼13:10 開会あいさつ:秋田県総務企画部 参事 増田 圭 国際日本文化研究センター 教授 安田 喜憲 13:10∼13:40 「食の祭典」を体験 13:40∼14:20 基調講演:無明舎出版 代表 あんばいこう 「食文化あきた考」(仮題) パネルディスカッション「食のワイズユースを考える」 14:20∼15:05 報 告: 静岡県社会人体育文化協会 事務局長 東京財団 研究部 広報ディレクター 北秋田市 商工観光課 佐野 つとむ 安井 美沙子 鈴木 奏子 15:15∼16:30 意見交換:コーディネーター 国際教養大学地域環境研究センター 教授 パネラー 静岡県社会人体育文化協会 事務局長 東京財団 研究部 広報ディレクター 北秋田市 商工観光課 熊谷 嘉隆 佐野 つとむ 安井 美沙子 鈴木 奏子 アドバイザー 無明舎出版 代表 あんばいこう
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