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ペーパー
進化を続けるデジタル環境下で中小企業が
顧客を新規獲得・維持するために
Scott Sinclair (アナリスト)、Mark Peters (シニアアナリスト)、
Monya Keane (リサーチアナリスト)
2015 年 1 月
この ESG ホワイトペーパーは、Hewlett Packard Enterprise 社の委託により作成
したものであり、ESG の許諾を得て配布されています。
© 2015 by The Enterprise Strategy Group, Inc. All Rights Reserved.
ホワイトペーパー: 進化を続けるデジタル環境下で顧客を新規獲得・維持するために
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目次
はじめに ..................................................................................................................................................... 3
BI/CRM アプリケーション用ストレージの配備での課題........................................................................... 4
BI/CRM アプリケーションのストレージに関する考慮事項 ....................................................................... 6
顧客志向の強化を可能にする HPE のストレージソリューション ........................................................................ 6
BI/CRM アプリケーションに必要なパフォーマンスと機能の提供 ...................................................................... 6
増加し続ける顧客データに応じたスケーリング.................................................................................................. 7
ビジネスにとって不可欠な顧客志向 ................................................................................................................... 8
信頼性を高め、配備の課題を解消する認証済みソリューション ....................................................................... 8
問題が発生した場合のサービスとサポート ....................................................................................................... 8
Fortune 500 ではない企業も導入しやすい価格 ................................................................................................. 8
まとめ ......................................................................................................................................................... 9
すべての商標はそれぞれの会社の所有物です。本書に記載されている情報は、ESG (Enterprise Strategy Group) が信頼できると判断した情報
源から取得していますが、ESG はこれらの情報に対する保証は行わないものとします。本書には ESG の見解が含まれる可能性があり、ESG
はこれらの見解を将来変更することがあります。本書の著作権は、Enterprise Strategy Group, Inc.に帰属します。Enterprise Strategy Group,
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はじめに
新たなテクノロジーの登場に伴って、新たな機会、特にビジネスチャンスが誕生することは少なくありません。
ソーシャルメディアやモバイルデバイスなどのイノベーションが出現したことで、企業と顧客とのやり取りや、顧
客が企業に望む関わり合い方が変化しています。セールスフォースオートメーション (SFA)、ビジネスインテリ
ジェンス (BI)、および顧客関係管理 (CRM) アプリケーションの活用によって、新たなレベルの知見がもたらさ
れ、企業は以前よりも効率的に顧客を新規獲得し、長期間維持できるようになっています。その結果、潜在顧
客をより深く理解するために投資している組織は、顧客ベースに対する理解が限られている組織よりも投資収
益が高くなる可能性があります。IT 組織は、顧客志向の強化によって競争力を高めるため、ビジネスインテリ
ジェンスや分析、およびそうしたアプリケーションをサポートするインフラストラクチャへの投資を増やしてきまし
た。
Enterprise Strategy Group (ESG) は 2014 年、IT 組織を対象にテクノロジー支出の傾向について調査を実施しま
した。今後 12 か月間にテクノロジー支出が最も大きくなるイニシアチブは何かを尋ねたところ、最も多かった回
答はビジネスインテリジェンスと顧客インサイトを目的としたデータ分析機能の向上でした (図 1 を参照)。1
図 1. IT とマーケティングで重視されるビジネスインテリジェンスとデータ分析への取り組み
今後12か月間にあなたの組織においてテクノロジー支出が最も大きく
なると予想されるビジネスイニシアチブを、次の中から選択してください。
(回答者の割合、複数回答可)
リアルタイムのビジネスインテリジェ
ンスとお客様に対する理解のための
データ分析向上
53%
26%
マーケティング、顧客ベースの拡大な
どを目的としたソーシャルメディアテ
クノロジーの活用
マーケティン
グ組織の回答
者 (167名)
44%
21%
35%
モバイルデバイスで顧客とやり取りす
るための戦略策定
23%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
出典: Enterprise Strategy Group、2015 年
新規顧客の獲得と維持にあたり、高度なビジネス分析機能を使用することで、求めてやまない競争力が組織
にもたらされます。しかし、そのようなインテリジェントアプリケーションが提供する価値は、基盤である IT インフ
ラストラクチャによって大きく左右されることがあります。中でもストレージインフラストラクチャが適切なもので
あれば、その組織が BI や CRM アプリケーションからより高い効果を得られる可能性は高まります。組織規模
の大小にかかわらず、BI および CRM アプリケーションへの関心は広まっていますが、中小規模の企業 (SMB)
が最適なストレージアーキテクチャーを設計・配備しようとすると、様々な課題に直面するかもしれません。
出典: ESG Research Report、Enterprise Data Analytics Trends (エンタープライズデータ分析のトレンド)、
2014 年 5 月。
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BI/CRM アプリケーション用ストレージの配備での課題
進化を続ける IT 環境の中で、中小企業は少ない投資でより多くの効果を得ることを迫られています。BI/CRM
アプリケーションのメリットを活用する目的で IT インフラストラクチャを増強すると、多くの課題が発生する可能
性があります。そうした課題を悪化させるのが、予算と人員の両面でリソースが限られているという中小企業
の現実です。しかも、競争優位性の維持と顧客関係の向上に対する要求がなくなることはありません。
競争力を獲得すべく、組織は膨大な量の顧客データを収集します。顧客データが増えれば、より多くのデータ
を保存、保護、分析しなければならなくなります。潜在顧客の数が時間の経過と共に変化する場合、ストレー
ジテクノロジーがボトルネックとなり、エンドユーザーがデータ分析をタイムリーに実行できなくなることがありま
す。

リアルタイム/準リアルタイム分析を妨げるストレージのボトルネック: ESG がデータ分析の使用につい
て調査したところ、圧倒的多数の回答者がリアルタイムもしくは準リアルタイム分析を行っていると回
答しました (図2を参照)。2 この調査結果から、ITインフラストラクチャ、中でもストレージインフラストラ
クチャのパフォーマンス要件が明確に浮かび上がってきます。
図 2. データ分析の実行頻度
次の中で、あなたの組織で実行されているデータ分析に該当する記述は
どれですか。 (回答者の割合、対象者数は370、複数回答可)
準リアルタイム (マイクロ秒、秒、分など)
データ分析を行っている
59%
リアルタイム (ストリームなど) データ分析を
行っている
45%
バッチ (毎時、毎日、毎月など) データ分析を
行っている
19%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
出典: Enterprise Strategy Group、2015 年
組織が拡大し成熟するのにつれて、潜在顧客の数は増加します。また、多くの場合、顧客1件に
つき保持されるデータの量も増加します。そして、時間が経過し企業が成長・変化すると、より
多くの顧客データを保持することになります。最終的に、クエリを完了させたりレポートを実
行したりする時間は増えないにもかかわらず、分析対象の膨大な量の顧客データは増え続けま
す。
BI/CRMアプリケーションの高まるニーズに応えるためにストレージソリューションを設計した
場合、いくつかの課題に直面することがあります。ストレージソリューションがBI/CRMアプリ
ケーションに提供しなければならないのは、必要なパフォーマンスだけではありません。スト
レージアーキテクチャーはアプリケーションニーズの増加に対応できるだけのオーバーヘッド
と拡張性も提供できなければなりません。特に、低レイテンシで継続的に運用できることが重
要です。帯域幅の広いストレージインターコネクト (8Gb、16Gbなど) を使用すれば一般的にパ
2
出典: 同上。
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フォーマンスは向上すると誤解されがちですが、多くの場合、帯域幅を広げてもBI/CRMアプリ
ケーションのパフォーマンスにほとんど影響はありません。こうしたアプリケーションは、小
さいI/Oトランザクションを大量に処理するのが特徴です。たとえ小規模 (従業員数300名程度) の
企業であっても、CRM-BIシステムは1日あたり3,200件を超えるクエリ実行を処理しなければなら
ないこともあります。そのような場合、可能な限り迅速に各データ要求に応じられるインフラス
トラクチャが必要です。見込み顧客/顧客の数の増加に伴ってトランザクション量も増加すれば、
ストレージインフラストラクチャのパフォーマンスは瞬く間に飽和状態になるでしょう。

ストレージのサイロ化またはストレージ拡張性の低さ: 健全なペースで成長し、新規顧客を獲得してい
るすSMBにおいては、見込み顧客/顧客の数と顧客ごとに保持している情報量が増加すれば、保存し、
保護し、提供するデータ量も増加します。ストレージのサイロやサーバー内の直接接続ストレージ
(DAS) の容量が限界に達する可能性があります。必要な容量が存在していたとしても、データへの需
要が高まると、インフラストラクチャのパフォーマンス性能を使い果たしてしまいかねません。どちらの
場合も、コストのかさむアップグレードや時間のかかるデータ移行の作業が最終的に必要です。

データの利用不可またはダウンタイム: BI分析をリアルタイム実行する機能やCRMを活用する機能は、
利用可能なデータに大きく左右されます。多くのSMBにとって、BI/CRMアプリケーションは、わずかなダ
ウンタイムであってもエンドユーザーから即座に解決要求が寄せられるミッションクリティカルアプリ
ケーションに分類されます。ESGの調査によると、ダウンタイムの発生で生産性は低下し、データが損
失する、エンドユーザーが苛立ちを感じる、顧客の不満が高まる、そして収益が減少するという結果に
なります (図3を参照)。3
図 3. 機能停止またはダウンタイムやデータ損失を引き起こしたイベントがビジネスに及ぼす影響
システム停止またはダウンタイムやデータ損失を引き起こしたイベントは、
あなたの組織にどのようなビジネスインパクトを及ぼしましたか。
(回答者の割合、対象者数は342、複数回答可)
従業員の生産性の低下
57%
アプリケーションのダウンタイム
50%
ユーザー (従業員など) の不満が募る
38%
失われたデータ
32%
ビジネスチャンスの損失
25%
顧客の不満が募る
23%
直接的な収益の損失
21%
パートナーの不満が募る
8%
評判の低下
7%
政府/業界による規制を遵守できない
5%
データの盗難/漏えい、またはそれ以外のセキュリティ
侵害
4%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
出典: Enterprise Strategy Group、2015 年
四半期末の間近にCRMの機能がタイミング悪く停止すると、顧客関係の構築が妨げられ、業績に
影響を与える可能性があります。また、中小企業は多くの場合、他の事業部門に多大なマイナス
3
出典: ESG Research Brief、Data Backup Trends at SMB Organizations (SMB
組織におけるデータバックアップの
トレンド)、2013 年 5 月。
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の影響を及ぼすことなく、トラブルシューティング、問題の分離・解決に割り当てられる余分な
ITリソースを保有していません。

高額なストレージインフラストラクチャのコスト: パフォーマンス、拡張性、可用性を高めるためには、高
価な (従来のエンタープライズ向けの) ストレージソリューションが必要だと一般には考えられていま
す。BI/CRMアプリケーションの導入で顧客志向を強化することで、そのコストに見合うメリットはもたらさ
れますが、規模の小さい企業は大規模な競合他社と比較して予算の制約が厳しいため、そのようなエ
ンタープライズクラスの高価なストレージソリューションは導入できません。
BI/CRM アプリケーションを配備するのに最適な環境を提供するためには、症状がどのようなものであれ、スト
レージインフラストラクチャの課題は解決または緩和するに越したことはありません。鍵となる機能があれば、
企業はそうした課題を解決でき、顧客志向の強化によってもたらされる競争力をより高めることができます。
BI/CRM アプリケーションのストレージに関する考慮事項
ストレージソリューションに搭載されている機能を使用することで、BI/CRM アプリケーションの主な課題に対応
できるだけでなく、将来のニーズに対応できるようパフォーマンスおよび容量をスケーリングできるインフラスト
ラクチャを提供できます。SAN (ストレージエリアネットワーク) ストレージなどの統合された専用ストレージには、
データ集約型アプリケーション環境に不可欠なパフォーマンスと耐障害性を提供してきた歴史があります。
顧客志向の強化を可能にする HPE のストレージソリューション
業界内では数多くのベンダーが BI/CRM アプリケーションの配備をサポートする SAN ストレージソリューション
を提供していますが、中でも独自のストレージを提供しているのが HPE です。HPE MSA と StoreVirtual ストレー
ジファミリは、中小・中堅企業向けのこの種のアプリケーションが抱える課題を解決することを目的としていま
す。
HPE MSA ストレージは、中小・中堅企業向けの手頃な価格の SAN ストレージで、ProLiant と BladeSystems の管
理者を想定して設計された直感的管理機能が搭載されています。MSA は、可用性とデータ保護のための強固
な機能セット、およびデュアルコントローラー、レプリケーション、スナップショット、ボリュームコピーサービスの
機能を提供します。
2 つ目のソリューションである HPE StoreVirtual は、アプライアンスまたは仮想ストレージアプライアンス (VSA)
のいずれかとして提供されます。共通の管理機能、すべて込みのライセンス、ハイパーバイザー統合によって
簡素化されています。StoreVirtual VSA は、HPE を数少ない大手ストレージベンダーの内の 1 社、また、ソフト
ウェア定義ストレージの分野でイノベーションを実現し知的財産を保有する限られた総合 IT プロバイダーの内
の 1 社たらしめている製品です。StoreVirtual VSA などのソフトウェア定義ストレージ製品を使用すると、任意の
ハードウェア上にソフトウェアとして一元的ストレージを配備できるため、ハードウェアの柔軟性が高まります。
結果、SAN ストレージの機能が、低コストなハードウェアの代替品 (DAS など) を活用する機能と結合されます。
このように誕生したエコシステムでは、ハードウェアの選択肢が広がり、新しいハードウェアテクノロジーをより
迅速に環境に統合でき、最終的にコスト削減が達成されます。StoreVirtual VSA はまた、データ可用性やデータ
保護の機能 (高可用性、スナップショット、レプリケーションなど) も提供します。どちらの製品にも、BI/CRM ア
プリケーション用にストレージを配備する際の課題を解決する機能が組み込まれています。
BI/CRM アプリケーションに必要なパフォーマンスと機能の提供
アプリケーションパフォーマンスの特徴をさらに細かく見てみると、一般的な BI/CRM アプリケーションは小さい
ブロックトランザクションを大量に活用する傾向にあることが分かります。多くの場合、そうしたタイプのワーク
ロードではインターコネクト帯域幅を広げてもパフォーマンスは向上しません。しかし、この種のデータアクセス
パターンに適したストレージテクノロジーが存在します。それがソリッドステートです。機械的に回転するコン
ポーネントが存在しないソリッドステートは、パフォーマンスを飛躍的に向上させ、トランザクションのレイテンシ
を劇的に低減します。ただし、最近は価格が低下してきたものの、ソリッドステートを大量に使用することは
SMB の予算では不可能です。オールフラッシュ構成では予算を超えてしまう場合には、ハイブリッドストレージ
ソリューションという選択肢があります。これは、回転メディアとソリッドステートを組み合わせて、従来のハード
ディスクと同等の、容量に応じた価格設定でパフォーマンスを向上させるソリューションです。ハイブリッドオプ
ションでは、ソリッドステートをキャッシュとして、あるいはストレージの 1 つの階層として使用することがありま
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す。1 階層として使用される場合、アクティブなデータはソリッドステートに保存され、あまりアクティブでない
データは価格の低い回転メディアに移動されます。キャッシュとして使用される場合、ソリッドステート上のデー
タは回転メディア上のデータのコピーであるため、階層間でデータを移動するのに必要なストレージ処理量を
削減することができます。ただし、サポートされる総容量も減少します。
HPE MSA ストレージは、ソリッドステートをサポートしており、キャッシングと階層化の両機能を提供します。これ
により、特定のアプリケーションニーズや予算要件に応じた柔軟性が実現します。MSA の SSD 読み込みキャッ
シング機能により、SSD はコントローラーキャッシュの拡張として動作できるため、ランダム読み取りのパフォー
マンスが向上します。BI/CRM アプリケーションでは大量の読み取り操作が頻繁に行われ、分析のために複数
の顧客データポイントが読み取られます。MSA の自動階層化機能は、最も適切なストレージの「階層」にデー
タを配置するために、リアルタイム I/O エンジンを使用します。これにより、キャッシング機能と比較して、より多
くの容量が利用可能になります。データがアクティブな状態と非アクティブな状態の間で変動するのではなく、
どちらか一方の状態にとどまる傾向にある場合、階層化ソリューションはキャッシングソリューションより優れて
います。古い顧客データよりも新しい顧客データの方がアクセス頻度が大幅に高い CRM アプリケーションでは、
階層化のメリットが大きくなる可能性があります。HPE MSA ストレージは、SSD のオプションとしてキャッシングと
階層化の両機能を提供している点が独創的な製品です。多くのソリューションはどちらか一方の機能しか提供
していません。しかし、HPE StoreVirtual は仮想サーバー上にソフトウェアとして配備可能な上、ソリッドステート
ディスクをストレージに利用できる優れた柔軟性をもたらすため、初期コストが低くなる可能性があります。
StoreVirtual も、ストレージアプライアンスとして配備すれば、SSD 階層間でワークロードを移動させるための階
層化機能を使用できます。
BI/CRM アプリケーションのパフォーマンス向上を可能にするストレージの追加機能には、クローニングやス
ナップショットなどのオフロード機能が含まれます。クローニングすることで、ストレージの空き領域に本番デー
タのコピーを瞬時に作成できます。この機能を使用すれば、本番データのパフォーマンスを低下させることなく、
本番データセットに対するビジネスインテリジェンス分析を完了できます。スナップショット機能は、本番用と開
発用の容量を組み合わせて使用することで、特定の時刻のデータのスナップショットを提示します。本番データ
を一部使用しているので、スナップショットの分析が本番環境のパフォーマンスにある程度の (わずかな) 影
響を与えることにはなります。しかし、本番データで分析を実行する場合には非常に有用な機能です。スナップ
ショット機能は、MSA と StoreVirtual の両ストレージソリューションで提供されています。また、 MSA は
VolumeCopy 機能を介してクローニング機能もサポートしているので、本番ボリュームのパフォーマンスを維持
しながら、分析対象の本番データのコピーを作成するプロセスを簡素化します。
増加し続ける顧客データに応じたスケーリング
SAN などの統合ストレージソリューションは、BI/CRM アプリケーションのニーズを満たすためにオンデマンドで
ストレージ容量やパフォーマンスをスケーリングする機能を提供します。HPE のストレージポートフォリオでは、
スケールアップとスケールアウトの両オプションを含め、複数のスケーリングオプションが用意されています。
HPE MSA ストレージのスケールアップオプションでは、既存のアプリケーションに影響を及ぼさずに、既存のコ
ントローラーへのストレージ容量の追加が可能です。一部のスケールアップソリューションでは、コントローラー
数が一定でデータ量が増加するとパフォーマンスのボトルネックが発生しますが、HPE の MSA ではコントロー
ラーのインプレースアップグレードが可能なため、データを移動させることなく処理性能およびメモリを向上させ
られます。インプレースアップグレードが可能な MSA はこれで 4 世代目で、長期間使い続けられるという特性
の証明でもあります。
HPE StoreVirtual ストレージはスケールアウトアーキテクチャーを採用し、容量とパフォーマンスの両方をスケー
リングする機能を搭載しています。さらに、ソフトウェア定義ストレージのソリューションである StoreVirtual は、
世代の異なるハードウェアを 1 つのプールに統合することができます。これにより、既存のストレージハード
ウェアを再利用できるようになるだけでなく、より高速な処理とメモリのテクノロジーが登場すると同時に利用で
きるようになります。結果、さらに手頃な価格でのパフォーマンスおよび容量のスケーリングが実現します。容
量およびパフォーマンスのスケーリング機能を使用すれば、ストレージソリューションは既存の BI/CRM アプリ
ケーションによって保存され、増加の一途をたどる顧客データに常に対応できるようになります。
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ビジネスにとって不可欠な顧客志向
顧客関係管理やビジネスインテリジェンスの機能には、高度な可用性と保護が必要です。MSA、StoreVirtual
の両ソリューションはレプリケーション機能をサポートしているので、複数の場所に保存されている重要な顧客
データを確実に保護します。それ以上に、BI/CRM アプリケーションで使用される顧客データを保護する目的で
事前検証済みのソリューションを導入していて、さらにデータの保護とバックアップの戦略に基づいていれば、
ストレージエコシステムはより強固に保護されます。HPE はディスクベースおよびテープベースのバックアップを
使用した複数のデータ保護ソリューションを提供しています。
ディスクベースのバックアップソリューションである HPE StoreOnce では、物理と仮想の両方の配備オプションが
用意されているので柔軟な配備が可能です。HPE StoreOnce VSA は、HPE またはサードパーティの既存のサー
バーハードウェアをバックアップターゲットとして活用する機能を提供しているため、他のディスクベースの専用
バックアップソリューションと比較して初期費用を最大 65%削減できます。StoreOnce は、幅広いバックアップソ
フトプロバイダーとの統合が可能ですので、小規模企業は柔軟にソフトウェアパートナーを選択できます。また、
本番環境に配備する前にソリューションは必ず認証や検証を受けているので、安心して導入できます。HPE
StoreOnce は専用のバックアップアプライアンスとして配備することも可能です。ソフトウェアとハードウェアの機
能を一緒に調達したい企業は、この方法によって配備を簡素化できます。
信頼性を高め、配備の課題を解消する認証済みソリューション
IT インフラストラクチャを導入する作業は複雑になりがちです。多くの場合、複数のベンダーから提供されてい
る無数のテクノロジーを個別に調査・評価して、技術面とパフォーマンス面での違いを理解する作業が必要で
す。様々なコンポーネントがつなぎ合わされて 1 つになると、出来上がった構成はその配備環境特有のものに
なります。その結果、始めは事前検証された低リスクのものを希望していても、最先端な構成のソリューション
が生まれることがあります。HPE は、サーバー、ネットワーク、ストレージ、バックアップソリューションなど、イン
フラストラクチャコンポーネント一式を提供しています。同じパートナーからソリューション一式を調達することで、
そのエンドツーエンドソリューションが検証および認証済みであることを確認した上で、データセンターに配備で
きます。
問題が発生した場合のサービスとサポート
一部のストレージベンダーは、電子メール経由でのみサポートを提供しており、翌日対応しか保証していませ
ん。そのようなサービスレベルを許容できる企業も存在しますが、SMB の多くは、サービス停止状態を長時間
放置しておける余裕もなければ、問題の根本原因特定と診断を行う IT スタッフも社内にいません。堅牢で実績
のあるサービスおよびサポートの要員を擁するパートナーを選択していれば、万が一問題が発生した場合でも
問題は迅速に解決されます。HPE はサービスおよびサポートを幅広く提供しているだけでなく、経験豊富なサ
ポートスタッフが世界中をカバーしています。さらに、HPE テクノロジーのトレーニングを受けた各地域のソ
リューションプロバイダーで構成される大規模な HPE パートナーのネットワークが、地域担当者を SMB に割り
当て、サービス停止やパフォーマンスの問題が発生した場合に対応します。
Fortune 500 ではない企業も導入しやすい価格
前述した通り、複数のストレージソリューションが BI/CRM アプリケーションの配備に必要な機能を提供していま
す。しかし、SMB の予算に合う製品は極めて少数です。HPE MSA ストレージはコストパフォーマンスに優れてお
り、1 ドルあたりの IOPS は競合のストレージソリューションの 3~4 倍になります。また、競合のエントリーSAN ソ
リューションの 4 倍のパフォーマンスを発揮するので、BI/CRM のワークロードに必要なパフォーマンスを達成し
ながら、コストも低減します。HPE StoreVirtual ストレージの優れた柔軟性により、複数のベンダーが市販してい
るハードウェアを活用できます。これにより、ベンダーロックインを回避でき、発売開始と同時に新世代のハー
ドウェアを統合できるため、運用費用が低減します。また HPE は、企業が初期費用を負担することなく
StoreVirtual を評価できるように、第 9 世代の ProLiant サーバーと一緒に 1TB の StoreVirtual を無償提供して
います。StoreVirtual と同様、StoreOnce においても市販のハードウェアを活用できるので、データ保護のコスト
を節約できます。
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まとめ
企業の顧客との関わり合い方はテクノロジーによって変化しており、顧客の新規獲得と維持の競争が激化して
います。新しいビジネスインテリジェンス (BI) ツールおよび顧客関係管理 (CRM) アプリケーションによって企
業に知見がもたらされ、顧客志向が強化されています。こうしたアプリケーションは、基盤であるアーキテク
チャー、中でもストレージハードウェアに負荷をかけることがあります。SMB にとって、そうした需要は非常に負
担が大きいものです。HPE は、価格および機能が SMB に適した、BI/CRM アプリケーションの課題を解決する
ためのストレージソリューションを提供しています。HPE のポートフォリオでは、物理と仮想の両面でイノベー
ションが組み込まれ、ソフトウェア定義ストレージが実用化されており、SMB でも入手できるようになっています。
テクノロジーに加え、HPE には幅広く堅牢なサービス、サポート、担当パートナーのネットワークが存在しており、
増大する顧客ニーズやビジネスニーズに対応するためにインフラストラクチャの進化を迫られている SMB を支
援します。顧客志向の強化を目的にソリューションの導入を予定している企業に対しては、HPE のストレージ
ポートフォリオを検討に加えることが推奨されます。
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