④ チームオフェンスの理解・実践(社会人) 指導のねらい

依頼者・チーム名
日時情報
参加者情報
第4、5回目指導
11月1日(金)
3時間30分
11月2日(土)
6時間
中学生
医学部
ム
社会人
指導者
指導者情報
2チーム
1チー
■ 谷口 悠希
2チーム
15人
指導のねらい
① ファーストブレークとセカンダリーブレークの紹介(中学生、医学部)
② 1on1ファンダメンタルスキルアップ(医学部)
③ ドリブルからの抜き技の紹介(中学生)
④ チームオフェンスの理解・実践(社会人)
Practice Menu
1) ファーストブレーク
・3on2
・アウトレットパス
(中学生チーム、医学部チー
ム)
Key Point !
■ファーストブレーク(3on2)
3on2の基本的な攻め方になります。当たり前の動きですが、こ
れが正確に、タイミングよくできないとチャンスができません。
①両サイドのプレーヤーは真ん中(ミドルレーン)にいるプレー
ヤーよりも前に走ります。
②真ん中(ミドルレーン)のプレーヤーは前が空いていたらシュー
トを狙います。
③ディフェンスがいる時は、どちらかのサイドに少しよって、味方
にパスをします。
④サイドにいるプレーヤーはディフェンスが来なければシュートを
打ちます。ディフェンスがチェックに来たら、トップからエルボーに
移動したプレーヤーにパスを出します。または、逆サイドにいるプ
レーヤーにパスします。これはディフェンスの位置に応じて判断し
ます。
■アウトレットパス
アウトレットパスを受ける場所がポイントです。フリースローの延
長上のサイドレーンでボールを受けましょう。そうすることで、素
早く速攻を出すことができます。その際にレシーバーはミートする
ようにもらいます。そうすることでパスカットを減らすことができま
す。フリースローより低い位置でボールを受けてしまうと、速攻を
を出すのに時間がかかってしまいます。
2) 1on1オフェンス
・デロンステップ
・ブレーキステップ
(中学生チーム対象)
■デロンステップ
NBAで活躍するデロン・ウィリアムズが得意とする技です。エリ
ア1(3ポイント付近)で抜く時によく使われる技です。ドリブルを1
回ポンと突いたら、横に軽くサイドステップして飛びます。そして、
ディフェンスが遅れたら、ストレートドライブします。もし、ディフェン
スがついてきたら、カウンターでクロスオーバーで抜きます。
■ブレーキステップ
これはエリア2(フリースロー付近)での抜き技です。NBAのネイ
トロビンソンが得意としている技です。一歩大きくストレートにス
テップして、ディフェンスを引きつけます。引きつけたら、一歩大き
く下がりシュートを狙います。下がる時にはビハインドやレッグス
・ブレーキステップ
(中学生チーム対象)
ア1(3ポイント付近)で抜く時によく使われる技です。ドリブルを1
回ポンと突いたら、横に軽くサイドステップして飛びます。そして、
ディフェンスが遅れたら、ストレートドライブします。もし、ディフェン
スがついてきたら、カウンターでクロスオーバーで抜きます。
■ブレーキステップ
これはエリア2(フリースロー付近)での抜き技です。NBAのネイ
トロビンソンが得意としている技です。一歩大きくストレートにス
テップして、ディフェンスを引きつけます。引きつけたら、一歩大き
く下がりシュートを狙います。下がる時にはビハインドやレッグス
ルーを使います。下がった時にディフェンスがチェックにきたら、
再びドライブして抜きます。
3) プレスの考え方
・ゾーンプレスを行う2つの目的
・トラップ仕掛ける位置
・2-2-1の陣形
・インターセプター
・マンツーマンプレス
(中学生チーム対象)
●ゾーンプレスを行う2つの目的
①オフェンスクロックを浪費させる
②混乱を引き起こす
①:24秒というオフェンスに使える時間を無駄に使わせることで
す。ボールを奪うことではなく、シュートを打つまでに余計にプ
レーをさせます。
②:ダブルチームを仕掛けることによって、オフェンス側に混乱を
引き起こさせます。
●トラップを仕掛ける位置
トラップはセンターラインとサイドラインに囲まれたコーナー、サ
イドラインとベースラインで囲まれたコーナーで仕掛けます。この
エリアを「コフィン・コーナー」と言います。2つのラインと2人のディ
フェンダーで4方向を囲んで閉じ込めることができます。ここから
出せるパスは3方向に限定されるため、ディフェンスはボールを
奪いやすくなります。
●2-2-1の陣形
マンツーマンからのトラップであれ、ゾーンプレスからのトラップ
であれ、ダブルチームができた時のチームの隊形は、ボールマン
に対して2-2-1の形になります。ボールマンに2人、インターセプ
ターが2人、セフティーが1人の形を作ります。
●インターセプター
ボールを奪うプレーヤーをインターセプターと言います。そして、
プレスではハイインターセプターとローインターセプターに分かれ
ます。縦パスを狙うのがローインターセプターで横パスを狙うの
がハイインターセプターです。
●マンツーマンプレス
基本はマンツーマンで守りますが、チャンスがあればダブル
チームで仕掛けます。その時はプレスの陣形(2‐2‐1)になりま
す。
4) セカンダリーブレーク
(医学部チーム)
◇セカンダリーブレーク
セカンダリーブレークの時はトレーラー合わせの動きが重要で
す。トレーラーはエルボーで合わせましょう。エルボーで合わせる
プレーヤーはタイミング良く飛び込みましょう。
◇ポイント
①トレーラーの飛び込む位置はエルボー
エルボーの位置で受けることが、トレーラーにとっては良いポジ
ショニングになります。エルボーでボールを受けることができなけ
れば 、次はローポストの位置でパスを合わせるように動きます。
②ガードプレーヤーのポジショニング
ガードプレーヤーはカットせずに、3ポイント付近で待機していま
す。トレーラーに入らなければ、ボールを受け、シュートかパスで
ボールを展開しましょう。
エルボーの位置で受けることが、トレーラーにとっては良いポジ
ショニングになります。エルボーでボールを受けることができなけ
れば 、次はローポストの位置でパスを合わせるように動きます。
②ガードプレーヤーのポジショニング
ガードプレーヤーはカットせずに、3ポイント付近で待機していま
す。トレーラーに入らなければ、ボールを受け、シュートかパスで
ボールを展開しましょう。
5) 1on1ファンダメンタル
・クイックストップ
・ディナイディフェンス
(医学部チーム)
◇クイックストップ
クイックストップとは両足で飛んで、両足でストップすることで
す。しかし、ジャンプストップのように高く飛ばず、空中にいる間は
ひざを曲げていることが大事です。止まった時には、瞬時に
シュート、ドリブル、パスができるようにします。
◇ディナイディフェンス
ディナイディフェンスのやり方は自分のマークマンとボールを結
んだパスコースに、自分の手が入るように守ります。手の平を
ボールに向けて、腕を片より上にあげておきます。そしてマークマ
ンと少し距離を取って守ります。これを「クッション」と言います。パ
スカットをする時にはボールをコートの外に出してしまうのではな
く、コートの中に入れて、マイボールにしましょう。
6) モーションオフェンス
・チームオフェンスの原則
・モーションオフェンス
・トライアングルオフェンスの考
え方
(社会人チーム対象)
●チームオフェンスの原則
①ポジショニング
②スペーシング
③サイドチェンジ
④インサイドアウト
素晴らしいチームオフェンスはこの4つが絶えず含まれていま
す。この原則を含んでいる代表的なものがプリンストンオフェンス
やトライアングルオフェンスになります。
●モーションオフェンス
モーションオフェンスとはセットオフェンスとフリーランスオフェン
スの両方の要素を含んだオフェンスです。セットオフェンスのよう
に基本的な動き方が決まっています。
しかし、フリーランスオフェンスのようにディフェンスに読まれた
時などに、オフェンスは違う選択肢があり、他のプレーを選ぶこと
ができます。そして、ボールマンの動きに対して、残りの4人のオ
フェンダーが連動して動きます。
●トライアングルオフェンスのポイント
①ヘルプサイドのハイポストフラッシュ(ピンチポスト)
②ヘルプサイドの合わせるタイミング→5人の連動性
③プレーの優先順位の徹底
④リバウンドポジションを埋める。
⑤インサイドにボールを入れることの徹底
⑥ディフェンスの裏をつくプレー
指導の感想と次回へ向けてのコメント
第4,5回目のクリニックになります。クリニックの練習では中学生チーム、医学部チーム、社会人チーム
や先生方が大勢参加して頂きました。皆さん、真剣に話を聞いてくれて、意欲的に練習していましたね。
中学生チームは1on1ドライブのテクニックと、マンツーマンプレス、速攻の攻め方を練習しました。ここ
での練習は特殊なことではなく、一般的な考え方ですから部活に戻っても生かすことができます。
医学部チームには3on2での攻め方と速攻でのボールダウンについて指導していきました。3on2ではエ
ルボーで合わせることを徹底しました。そして、ノーマークの選手が最後フィニッシュできるようにという
内容でした。ボールダウンについてはアウトレットパスを受ける場所、素早くパスで繋いで攻めるやり方
第4,5回目のクリニックになります。クリニックの練習では中学生チーム、医学部チーム、社会人チーム
や先生方が大勢参加して頂きました。皆さん、真剣に話を聞いてくれて、意欲的に練習していましたね。
中学生チームは1on1ドライブのテクニックと、マンツーマンプレス、速攻の攻め方を練習しました。ここ
での練習は特殊なことではなく、一般的な考え方ですから部活に戻っても生かすことができます。
医学部チームには3on2での攻め方と速攻でのボールダウンについて指導していきました。3on2ではエ
ルボーで合わせることを徹底しました。そして、ノーマークの選手が最後フィニッシュできるようにという
内容でした。ボールダウンについてはアウトレットパスを受ける場所、素早くパスで繋いで攻めるやり方
を紹介しました。
社会人チームにはチームオフェンスを紹介しましたね。テーマは少し難しかったと思います。
今回は2日間と有意義な時間を過ごすことができました。このようなクリニックができるのも、大西さん、
黒川先生、そして協力して頂いた関係者のおかげです。感謝申し上げます。今後も最新のバスケットの
情報を整理して紹介していきたいと思います。