2013・02 │PRESS RELEASE│ 巡回企画展のご案内| 集落が育てる設計図 アフリカ・インドネシアの住まい 展 A House Design Fostered by the Village-Houses in Africa and Indonesia 会期:大阪会場 2012 年 12 月 7 日(金)~2013 年 2 月 21 日(木) 東京会場 2013 年 3 月 6 日(水)~4 月 13 日(土) 会場:LIXILギャラリー イラスト1:タンベルマ族(西アフリカ トーゴ共和国 アタコラ山地)の住居 http:// www1.lixil.co.jp/gallery/ │PRESS RELEASE│ 「集落が育てる設計図―アフリカ・インドネシアの住まい」展 「建築とデザインとその周辺」をめぐり、独自の視点でテーマを発掘している LIXILギャラリーの巡回企画展では、2013年3月6日(水)~4月13日(土)の期 間、東京会場にて「集落が育てる設計図―アフリカ・インドネシアの住まい」展を 開催します。 東京大学生産技術研究所の藤井明研究室では、40年にわたり、世界にみられるさ まざまな伝統的集落や住居の調査・研究を行ってきました。住居づくりの原点で ある「土」からなるアフリカと、「木」からなるインドネシアのそれぞれ不思議 で独創的な住まいを、模型や図面、写真等でご覧いただきながら、民族ごとに異 なる住まいのあり方を考察します。 │開催概要│ 「集落が育てる設計図―アフリカ・インドネシアの住まい」展 A House Design Fostered by the Village―Houses in Africa and Indonesia 会 期 大阪会場:2012年12月7日(金)~2013年2月21日(木) 東京会場:2013年3月6日(水)~4月13日(土) 開館時間 大阪会場 10:00AM~5:00PM 東京会場 10:00AM~6:00PM(4/5-13は7:00 PMまで) 休 館 日 大阪会場:水曜日/東京会場:日祝日(4/7は開館いたします) 入 場 料 無料 企 画 LIXILギャラリー企画委員会 制 作 株式会社LIXIL 協 力 東京大学生産技術研究所 藤井研究室+藤井明先生東京大学退職記念会 │展覧会の見どころ│ 東京大学生産技術研究所の藤井明研究室(建築計画学)では、40年をかけて世界の伝統 集落や住居の調査・研究を行なっています。その範囲は地中海、中南米、東欧・中東、イ ンド・ネパール、西アフリカ、東・東南アジア、南太平洋の地域に広がり、同研究室には 現在までに50ヶ国以上、500の集落のデータが蓄積されています。この広範囲にわたる調 査からは、類似した風土の中でも民族や集落によって住まいの形に大きな違いが見られる ことがわかってきました。風土による環境条件に加え、伝統集落に住む人々に共通した独 自の価値観によって、それぞれの住まいが彼らのアイデンティティとして育まれています。 本展では、そのことを伝える最適例として西アフリカのサバンナとインドネシアのスン ダ諸島の住まいをご覧いただきます。 1.西アフリカのサバンナ/土の住まい 緑少なく乾燥したこの地域の住まいは、豊富に手に入る土を素材に、そこに住む人々が自 らの手で作るために、素朴でぬくもりのある有機的なかたちをしています。主人と複数の 女性が一緒に暮らす一夫多妻制で、家族構成の変化に応じて棟や小屋を増やす複合住居 「コンパウンド」が一般的なスタイルです。 2 │PRESS RELEASE│ 「集落が育てる設計図―アフリカ・インドネシアの住まい」展 写真1:カメルーン・マンダラ山地に住むヒデ族の住居 2.インドネシアのスンダ諸島/木の住まい 緑豊かで湿潤なインドネシアは1300余りの島々からなり、約300もの部族が住む多民族国 家で、島ごとに全く異なる様式の住居が造られています。樹木に恵まれているため、素材 は、木や竹、ヤシや茅が多く用いられます。高床の3層構造が基本で、それぞれの層が地 下界、地上界、天上界を象徴しています。最大の特徴は、神や祖霊が宿る神聖な空間とし て「屋根」に個々の集落や部族の独創性が現れていることです。 写真2:インドネシア・スラウェシ島に住むサダン・トラジャ族の住居 ●1・2主な展示 <衛星画像を用いた西アフリカとインドネシアの巨大地図> それぞれの地域の風土の違いが一目瞭然で、集落の立地条件がリアルに感じられます。 <13点の住居模型> 現地調査に参加したメンバーらによって制作されたアフリカの6部族とインドネシア7部 族の計13部族の住居模型を解説付きで展示します。それらにはすべて内部が見える工夫が 施され、ミニチュアならではの楽しさも味わえます。土の筒を基本形として内部が二層構 造になっているアフリカ・タンベルマ族の住居(2004年世界遺産指定)もその内部構造を ご覧いただけます。インドネシアの模型からは、切妻屋根のアチェ族、船形屋根のサダン・ トラジャ族など高床の組み方、屋根の構造がよく分かります。 <図面資料・映像> 集落調査後にスケッチされたアクソノメトリック図(立体図面)や平面図など貴重な図面 資料が登場します。直筆ならではの味わいのある線描写で、それぞれの詳細が明らかにな ります。さらに、現地の調査映像もダイジェストでご覧いただき、現場の様子が伝わる臨 場感溢れる空間をつくります。 3 │PRESS RELEASE│ 「集落が育てる設計図―アフリカ・インドネシアの住まい」展 3.藤井明研究室の集落調査 藤井明研究室では、世界にみられるさまざまな伝統的集落や住居を対象とした調査を実施 するにあたり、独自の方法を取り入れてきました。できるだけ多くの集落調査をするため、 一ヶ所における観察時間はわずか数時間。各人が分散して集落内を巡り住民から住居の規 模や歴史などを聞き取りながら、実測、撮影記録を行います。研究者ならではの目線で捉 えられた建築計画学的手法による集落調査は、無駄がなく合理的に要素を見出し分析しま す。様々な住居から得た体感も研究者たちの貴重なデータとなっています。 ●主な展示 各自が記録してきたフィールドノートや、集落調査の様子がわかる写真など選りすぐりの 資料を披露します。また、これまでの集落調査の全リストを世界地図と照らしあわせてご 覧頂く予定です。 │その他リリース用画像│ 写真3 写真 1-2 写真4 写真 1-2 写真5 写真3:ドゴン族の住居。丸と四角から成るこの家 は、空から見下ろせば横たわった人の形をしている。 写真4:アブイ族の住居。ピラミッド形の大きな屋 根が特徴で、頂部には草を編んだ飾りが付けられて いる。 写真5:インドネシア・スラウェシ島に住むサダ ン・トラジャ族の住居(模型縮尺 1:35) │ イラスト・写真提供・模型制作:東京大学生産技術 新刊 LIXILブックレットのご案 内│ │関連企画のご案内│ 〔鼎談〕集落調査の40年―民族の住まいを見つめて 日 時 2013 年 3 月 22 日(金)18:30~20:00 会 場 LIXIL:GINZA 8F セミナールーム 講 師 藤井明(東京大学生産技術研究所教授) 山本理顕(建築家) 司 会 今井公太郎(東京大学生産技術研究所准教授) 無料 *要予約、定員 80 名 4 │PRESS RELEASE│ 「集落が育てる設計図―アフリカ・インドネシアの住まい」展 │新刊 LIXILブックレットのご案内│ LIXIL BOOKLET 『集落が育てる設計図 アフリカ・インドネシアの住まい』 2012 年 12 月発売(94 ページ内カラー58 ページ/予定、税込価格 1,890 円) │本 リリースに関 するお問 合 せ先 │ LIXIL ギャラリー [email protected] 大阪会場担当:髙橋 麻希 東京会場担当:筧 天留 5
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