政治家の 政治家の仕事とは 仕事とは? とは?(ホンネと建前) いわゆる「鈴木事件」が世間をにぎわし、国会が紛糾しています。 この鈴木宗男代議士の問題は国、地方を問わず政治に携わる人間は心し ておかなければならない事件だと思っています。 まずは建前 まずは建前から 建前から政治家にとって政策は欠かすべからざることであります。 から もとより政策を持たない政治家とは「歌を忘れたカナリア」以下のもの であるためです。ところがこの政策というのがなかなかの魔物であります。 それはよほど注意し、自戒し、つねにエリを正して付き合っておかない と命取りになるためです。 鈴木代議士は北方領土返還問題に熱心な政治家であり、この外交問題の 縁からODA(開発途上国援助)に精通した政治家でありました。 これだけなら、まさに国民に尊敬される政治家であります。 しかし政策実践には国や地方の予算(税金)が必要で、そこに建設会社 や様々な業者が関係してきます。 いつの間にか政策実践が目的か、関係業 者を潤すことが目的か判らなくなってくる のでしょう。 政策と業者の関係が主客転倒して、業者 のために政策を提唱した時、間違いがおき ます。厳しく自分を律しなければなりません。 政治家のホンネ 政治家のホンネ ここからが本題です。 ここまでの話は当たり前で、つまりはきれいごとだけを言うことになり ます。政治家には、二つの仕事があります。一つは、国会議員なら国と国 民のため、市議会議員なら市と市民のため、働くこと、これは当然です。 それと、もう一つ、自分の選挙区のために働くことを忘れるわけにはい きません。国や市が、新しく事業を起こすなら、自分の地元でやりたい、 新しい施設を作るなら、自分の地元に作りたい、そう思わない政治家はい ません。いたとしたら、その人は自分の地元の期待を裏切る政治家ではな いでしょうか。 福岡市議会議員 おばた久弥 おばた久弥レポート№ レポート№14 皆さんの良くご存知の例をあげてみます。 ①本州と四国に架かる本四架橋は、元総理大臣の 3 人の政治家(三木武夫、 大平正芳、そして宮沢喜一)の顔を立てるため、なんと 3 本の橋を架け てしまいました。 ②神戸空港は、すでに大阪国際空港、関西空港と近くに 2 つの空港がある にもかかわらず、「地元の悲願」という理由で、作ってしまいました。 政治家の倫理の追及に、あれほど熱心な土井たか子さんも、熱烈賛成 して、推進しました。彼女の選挙区は空港に近い西宮市と芦屋市です。 地元の要望を実現する努力をしないと、議員は政治生命がなくなるのです。 このことを誰が責めることができましょうか。 鈴木代議士がムネオハウスを発注させた建築業者は、人口わずか 33、165 人、予算規模 178 億円の根室市に本社をおく会社でした。 この小さな(公共事業も少ない)市の建築業者にとって、外務省の仕事 は、それこそ、のどから手が出るほど欲しい仕事だったと思います。 結局、第一秘書がお金を建築業者からもらってしまって逮捕されたので すから、弁解の余地はありません。 けれどもどうせ公共事業を誰かがしなければいけないなら、こういう言 い方が今批判を招いていますが、予算をつけた政治家が、自分の地元の業 者に仕事をさせたいという気持ちはごく自然に生まれることだったので はないでしょうか。 もちろん、その業者からカネをもらってはならないのは当然ですが。 ※ ところで、あれほど機密費の問題では外務省を叩いたマスコミが、こ の問題では、あたかも外務省はまったく公正で、それをむりやり、鈴木代 議士が言うことを聞かせたような報道をしているのはヘンですね。 外務省という巨大な組織の、トカゲの尻尾きりだと私は考えています。 外交官というのは、国家戦略上嘘もつくことで、給料をもらっている公 務員だということをけっして私たちは忘れてはなりません。しかしながら、 そうした国益につながる嘘なら許されることも多いでしょうが、そうでな い、ただ保身だけの嘘も上手だったのではないでしょうか。 ご意見をお聞かせください。お待ちしております。
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