企業訪問【みとサントピアみとサントピア( サントピア(水戸市）】『自由出店空間「夢（ドリーム）」マーケット』 2000/06/14 ◇ 周辺地図 ◇ ◆会会社概要◆ ● 所在地水戸市南町１ー２ー２２ ●代表者加児雄司 ●店舗数１６店 ● 事業内容ファッション関連販売自分のお気に入りのグッズや雑貨を販売したり、自分の持っている知識や経験を活かした店を持ちたいと考えている人が非常に多いが、資金や信用力の不足で出店をあきらめる人が少なくない。しかし、この様な夢を実現させてくれるスペースが誕生した。今月は、水戸市南町の大型商業施設、みとサントピア地下１階にある「自由出店空間『夢（ドリーム）』マーケット」を取材した。 ◆若若い起業家への起業家への応への応援◆ ２０年間若者のファッションをリードして来た同社が、創業を夢見る若者に、二坪のスペースを開放した。月額２万５千円（電気代・雑費込）の低料金ということもあり、約５０件の出店応募のうち、ネイルアートやアクセサリー、輸入雑貨等ファッション関連を中心に１６店舗が出店した。同スペースを管理する江橋健一支配人は、今回の企画を「若い人たちが創業や独立を希望しても、資金・信用の面で出店する機会を逃していた人たちへの応援」と語り、また、「これを踏み台にして自信をつけ、空きテナントへの入居や不動産を借りるための信用にしてくれれば」とのことである。サントピアがオープンして２０年たち、当初からテナントとして入居している店舗も、丁度世代交代の時期に差し当たっており、若い力で次の時代の波を作りだしてほしいとの願いが伝わってきた。 ◆出出店店舗◆ さて、各出店店舗を覗いてみると、大ヒット映画「スターウオーズ」関連のグッズが並ぶ店に始まり、ゴボウ・かぼちゃ等のヘルシーな材料を使用したサンドイッチ店など、二坪の空間を有効に活かした店舗やところ狭しと商品を陳列する店舗もあり、個性的なショップが立ち並んでいる様子が窺える。ネイルアートの店を構えた大宮さんは「もともと絵を描くのが好きで始めた。店舗の広さは欲張ればきりがない」と語り、化粧品等の輸入代行店オーナー石井さんは「創業を考えていた矢先に新聞で今回の企画を知った。スペースはもう少し広いほうが良かったがそのうち」と店舗拡大を夢見ている。中国服販売の李さんは北京まで行き、日本人の体型やニーズを考えて買い付けを行っている。また、今回出店して良かった点を訊ねると、「他店とファッションについての意見交換や勉強が出来る」との前向きな意見が聞かれ、いい意味での競争意識や連帯感が生まれているように感じとられた。 ◆ビッグオーナービッグオーナーへのビッグオーナーへの第一への第一歩第一歩◆ このスペースは、オーナーのこだわりの品や大規模店にはない掘り出し物を見つけられる楽しさがあり、いち早く自分のお気に入りの店を見つけて、今後の成功を一緒に応援したくなるような空間である。昨年県庁が移転し、中心市街地の空洞化が懸念される中、若い起業家たちの「ここを卒業してビッグオーナーになる」という熱い想いが、この逆風をはね除ける起爆剤になることであろう。