子どもの睡眠リズム

H27.1.4
黒田 保育園
子どもの睡眠リズム
夜、就寝時間が遅くなると朝起きられず、朝食もおいしく食べれなかったりと、
生活のリズムが乱れ、すっきりしない一日を過ごすことにもなります。
① 睡眠不足になる
就寝時間が遅いと、子どもは必然的に寝不足になる。仮に朝遅くまで寝かせておいたり、昼寝をさせ
ても不足を補ったことにはならない。
② 心身の成長を妨げる
眠っている間にホルモンが分泌され、骨を伸ばしたり筋肉を増やし傷んだ組織を修復する。また、体を
休め脳を休息させる働きが行われる為、夜更かし睡眠不足ではこれらの働きが十分に行われない。
(成長ホルモンは、夜 10 時頃から活発に分泌され、寝るのが遅くなると分泌量は減少していく
そうです。
)
③ 生体リズムの乱れ
ホルモン分泌にも同様のリズムがあり、このリズムをコントロールしているのが脳の中にある「体内
時計」です。リズムの乱れにより疲れやすくなり、食欲や集中力が低下し、日中ボーッとしてしまう。
④ 感情のコントロールが困難になる
生体のリズムの乱れで日中ボーっとし運動量が減少する。運動により分泌されるセロトニンが減少し、
イライラしたり攻撃的になるなど、感情のコントロールが困難になる。
⑤ 食習慣の不完全化
夜更かしにより、朝寝坊になって朝食を摂る時間が無くなりがちになる。また、深夜に物を食べる
機会が多くなり食生活が乱れて体調不良を起こしやすくなる。
⑥ メラトニンの分泌の減少
メラトニンとは眠気を促す作用であり、夜遅くなるとその分泌が増えるが夜更かしにより明るい所に
いるとその光によって分泌が抑えられ、その結果、夜は眠りにくくなり朝は起きにくくなるという
悪循環に陥る。
(参考図書
ラポムより)
健康の三原則は快食、快眠、快便ですが、その中で最も大切なのは快眠といわれています。生活環境や
食習慣などの生活リズムを整えてあげることも大事ですが、まずは子どもの睡眠環境を整えてあげましょう。
起きる時間から逆算して就寝時間を決めてみてはいかがでしょうか?
◎ 早起きの習慣を整えるといっても夜型の生活を続けていた子どもに「早く寝なさい」といってもなかなか
寝ることは難しいと思います。まずはいつもより早く起こしてみましょう。そうすれば、夜疲れて寝たく
なり、自然に早起きできるようになります。
◎
寝るときは暗く起きるときは朝日をあびさせて、生体リズムを整えてあげましょう。
生活習慣は幼児期から学童期にかけて基礎ができますが、これは自然に身につくものではなく、親の生活
習慣が大きく影響します。朝の起床が遅く、登園が他のお友達よりずっと遅くなっている場合があります。
思い切って早めに起こしてみましょう。そうすると、保育園に遅刻することなく、お友達と同時間に登園
でき、よい生活リズムが整うと思います。また、保育園を卒園すると今度は小学校生活が始まります。
しっかりとした生活リズムが習慣になれば、集中力も身につき学業に専念できるのではないでしょうか。睡眠
の大切さを知り、子どもの本来の元気な姿で活動できるようにサポートしていきたいものです。