新聞を作ろう

第4学年
1、
2、
3、
4、
国語科学習指導案
高槻市立竹の内小学校
川上みほこ
学年・学級
4年1組 34名
日時・場所
2011年(平成23年)7月1日(金)
2校時
教室
教材名
「新聞を作ろう」
3年5月 「おもしろいもの、見つけた」(既習教材・旧
本教材の指導の系統
教科書)
段落や順序を考えて分かりやすく書く。
3年7月 「手紙を書こう」(新教材)
用件や気持ちが伝わるように手紙を書く。
五月「動いて、考えて、また動く」
事実と 考えを 読み分け、段落ど う し
の関係を 考えながら 筆 者の考えについ
て自分の考えをまとめる。
七月「新聞を作ろう」
新聞の特徴と作り方を知り、伝えた
いことの中 心を明確にして 新聞記事
を書く。
十一月「仕事リーフレット」を作ろう
インタビューしたことや調べたこ
とを写 真と 合わせて 理由や事例を 挙
げて書く。
一月「野原の仲間になって」
いくつかの詩を読んで想像したこ
とをもとに 野原の仲間になって 詩を
書く。
三月「ことわざブック」を作ろう
ことわざカードを作り分類し、こと
わざについて まとめた 報告する文 章
を書く。
5年 4月 「新聞を読もう」
記事の特徴や編集の仕方を考えながら新聞を読む。
社会科(旧教科書)
「住みよいくらしをささえる」
―(1)ごみのしまつと利用―
<日常の取り組み>
スピーチ(話す・聞く・書く)・読み聞かせ(聞く) ・朝読書(読む)・暗唱〔詩など〕(読む・聞く・書く)・
日記、作文(書く)・一行日記(書く) ・ペア対話、グループ対話(話す・聞く)・
○ (教材について)
新聞は様々な読者を対象にさまざまな種類の記事が集まってできている。記事には見出しがあり、そ
の見出しは読者の興味を引きつけるように大きさや位置の工夫がなされている。文字だけで伝えきれな
いことは写真、絵、図、表などを効果的に使って紙面を構成している。これらの特徴について押さえた
上で、新聞に書く目的を決め、取材したことから記事にする内容を選び、下書き、割り付け、清書とい
う手順に従って班で新聞を作っていく。
5月単元で結論をまず述べてから自分の考えを書く学習をしたので記事を書く時に活用させたい。ま
た国語の教材であるが、新聞の読み手を保護者などに設定して社会科で学習したごみ調べについて新聞
にまとめることで、おのずと相手意識を持って記事の内容や表現の仕方などの工夫が期待できる。国語
としては新聞の特徴と作り方を習得し、実際に新聞を作って活用する学習だが、探求よりの活動である。
また本単元は5年生での「新聞を読もう」の学習につながっていく。
○ (子どもたちの様子)
新聞を取っている家庭は約半数ありクラスの約3分の1は新聞を見ているが、児童はスポーツ面など
をたまに見るぐらいである。購読の有無にかかわらず新聞を手にとって見たことが無い子もいる。今回
書く新聞は保護者などに伝えるために書くという目的があり、下書き、割り付け、清書という一連の活
動の手順をふんで書く点がこれまで書いてきた報告文や意見文などとは違っている。相手に分かりやす
く伝えるためには5W1Hを意識すること、伝える内容を絞ることを意識してスピーチや日記に取り組
んでいるが、まだまだ伝わりにくいことが多い。なお本格的な新聞作りは今回が初めてである。
1
1
○(指導の手立て)
班ごとに新聞を一部ずつ渡し、新聞と出会うことから学習を始める。新聞をみて気づいたことから新聞
作りのこつを見つけさせる。新聞のテーマが同じでも取材した中から何を記事に取り上げるかで記事の出
来上がりが違うことを理解させ、一番伝えたいことは何かを自ら判断し、文章の構成を考えて下書きさせ
る。推敲は自己評価だけでなく、班で新聞作りのコツを用いて下書きを読み合い相互評価をする。常に相
手意識を持ちながら書くことで思考力、判断力、表現力を身につけさせたい。またペア対話やグループ対
話を大切にしながら学習に取り組ませていく。
5、教材の目標
・新聞の特徴と作り方を知り、記事にすることを決めて、伝えたいことが明確になるように文章を書くこ
とができる。
【B 書くこと(1)ア・イに関する指導書の記述より】
・下書きを読み返して、必要に応じて修正することができる。
【B 書くこと(1)エに関する指導書の記述より】
6、教材に即した評価規準
国 語 へ の 関 心 ・ 意 新聞を見て気づいたことを話し合って新聞の特徴や新聞の作り方を知り、班で協力
欲・態度
して新聞作りをしようとする。
話す能力・聞く能力 班で話し合って考えをまとめたり、意見を述べ合ったりする。
書く能力
①記事のテーマや記事の内容、担当を決めて相手や目的に合う新聞を作ることがで
きる。
②調べた5つのテーマの中から自分が興味を持ったことを一つ選び、その中でも一
番伝えたいことをはっきりさせて書く。
③伝えたいことが読み手に分かりやすく伝わるように文章の組み立てを考えて下書
きする。
④班でお互いに下書きを読んでアドバイスを付箋に書く。
⑤文章と写真や図などが読み手に伝わるように割り付けを考えて記事を清書する。
読む能力
間違いが無いか、よりよい表現に書き直したりする所はどこか考えて文章を読む。
言 語 に つ い て の 知 文章を読み返し、句読点をきちんと打っているか、話のまとまりごとに改行をして
識・理解・技能
いるかなどを確かめる。
7、指導と評価の計画(全7時間)
次
学習内容
関 話 書 読 言
学習指導要領の指導事項(1)
時
および言語活動例(2)との関係
○
1 どのように見出しをつけてい ○ ○ ◎ ○ ○ B(1)ア 関心のあることなどか
② るかなど新聞の特徴を調べ、
ら書くことを決め、相手や目的に応
作り方を知り、どんな新聞を
じて、書く上で必要な事柄を調べる
書くか話し合う。
(本時1/2)
こと。
2 これまでに集めた情報をもと ○ ○ ◎ ○ ○ B(1)イ 文章全体における段落
② に下書きをして、新聞作りの
の役割を理解し、自分の考えが明確
こつに従って班でお互いの下
になるように、段落相互の関係など
書きを読み合い、アドバイス
に注意して文章を構成すること。
を付箋に書いて伝え合う。
B(1)ウ 書こうとすることの中
心を明確にし、目的や必要に応じて
理由や事例を挙げて書くこと。
B(1)カ 書いたものを発表し合
い,書き手の考えの明確さなどにつ
いて意見を述べ合うこと。
3 記事を清書する。
○ ○ ◎ ○ ○ B(1)オ 文章の間違いを正した
①
り、よりよい表現に書き直したりす
ること。
4 できた新聞を読み合い感想を ○ ○ ◎ ○ ○ B(2)カ 書いたものを発表し合
② 伝え合う。
い、書き手の考えの明確さなどにつ
いて意見を述べ合うこと。
2
2
評価方法
発言・観察
グループ対話
全体対話
付箋
発言・観察
グループ対話
下書き用紙
付箋
清書用紙
グループ交流
全体交流
ワークシート
8、本時の展開
(1)本時の目標
・新聞を見て気づいたことを付箋に書いて、なぜそのような書き方をしているかわけを話し合い、新
聞の特徴を知る。
<B書くことの指導事項 (1)ア>
・話の中心に気を付けて聞き、新聞の書き方の工夫について話し合う。
<A話すこと・聞くことの指導事項 (1)エ>
(2)準備物
新聞紙8部
付箋
(3)学習の展開
学習活動
指導上の留意点
評価規準の具体
評価方法
行動・観察
1、本時の学習の流れを確認 ・本時のめあてを確認し、あ
し、学習のめあてをつかむ。 てを意識させる。
新聞の書き方の工夫を見つけよう。
2、班に一部ずつ新聞を配 ・一面と他のページにも共通 ・興味を持って書き方の工夫 行動・観察
り、書き方の工夫を見つけて していることはないか見つけ を見つけようとすることが グループ対話
付箋
できる。
させる。
付箋に書く。
<個への手立て>
班で対話したことを聞いて、自分の言葉で付
箋に書くように声をかける。
3、新聞がどうしてそのよう ・新聞を見た時に、どうして ・班で考えたことを発表す 行動・観察
グループ対話
な書き方をしているか発表 そこに目がいったのか考えさ る。
全体対話
せる。
する。
・相手に分かりやすく発言す
<個への手立て>
ることができる。
付箋を見て書いていることを発表するよう
に声をかける。
・友達の意見を受け止めて意
見が言える。
4、付箋に書いたことが新聞 ・教科書で新聞の特徴を確か ・黒板に書き出したことが新 行動・観察
聞の特徴になっていること
の特徴になっていることを めさせる。
を教科書で確認できる。
教科書で確認する。
<個への手立て>
教科書にサイドラインを引かせる。
5、学習の振り返りをする。 ・本時のめあてを振り返らせ ・本時の学習の振り返りがで 行動・観察
きる。
る。
新聞を作ろう
め
<あて >
・ 伝 え た いこ と を は っ き り さ せて
新聞記事を書こう。
・ 下 書きを 読 み 返 して 、 よ り よ い
記事になるように書き直そう。
①新聞の書き方の工夫を見つけ
る。
②新聞の計画を立てる。
・班の新聞の名前
・記事のテーマ、担当、内容
・記事にのせる写 真、絵、図、
表選び
③ 自 分 の 伝 え た いこ と が 読 み 手 に
伝 わ る よ う に 組 み 立て を 考 え て 下
書きする。
④ 班で 下 書 き を 読 み 合 い ア ド バ イ
スをしてすいこうする。
⑤下書きを清書する。
⑥ 班で 作 っ た 新 聞を 読 み 合 い 交 流
する。
3
3
新
<聞を作ろう
>
(
△
)
○
△
(
◎
○
)はん
新聞のとくちょうを知ることができた。
◎
学習の振り返りをしましょう。
話の話題に気を付けて聞き、話し合うことができた。
今日の学習の感想を書きましょう。
4
新
<聞を作ろう
>
(
一、新聞名(題字)を決めましょう。
)はん (
二、記事にしたいテーマに丸を付け、選んだ理由を書きましょう。
家のごみ・学校のごみ・給食のごみ・パッカー車出前授業・高槻クリーンセンター見学
理由は
三、記事にしたいと思う内容をメモに書きましょう。
5
)
新聞作りのコツ
①新聞(題字)
・みんなに広めたい名前
・文字の 形や色
②発行日、発行者
・日にちは見やすく大きめ
・作った人の名前
③見出し
・一つの 話題ごとに 書 く。
・短い言葉
・一番目立つ
たて書き 横書き も様付きなど
・記事の見所がわかる
・一番伝えたいことが分かる
・何の話か分かる
④本文
・一番注目してほしいニュースは大きく(トップ記事)
・一番伝えたい話題をくわしく
・5W1H
・始め・中・終わり
・意見や感想も入れる
・文まつ表 現
「です、ます」または「だ、である」
・段組をする(読みやすいように線で区切る)
・一文は 短く
・段落をつける
・最後に()して書いた人の名前
⑤写真・絵・図・表
・記事をもっと分かりやすくする
・大切なところが分かりやすい
・記事の内容が想ぞうしやすい
6
6
7
7
新
<聞を作ろう
>
(
)はん (
お家の人からのメッセー
・作った 人の名前
③見出し
横書き
・一つの話題ごとに書く。
・短い言葉
・一番目立つ
たて書き
・記事の見所がわかる
・段組をする(読みやすいように線で区切る)
「です、ます」または「だ、である」
・文まつ表 現
・意見や感想も入れる
・始め・中・終わり
・5W1H
・一番伝えたい話題をくわしく
大きく(トップ記事)
・一番注目してほしいニュースは
④本文
・何の話か分かる
・一番伝えたいことが分かる
も様付きなど
・日にちは見やすく大きめ
②発行日、発行者
・文字の形や色
・みんなに広めたい 名 前
①新聞(題字)
どんな「新聞作りのコツ」が使えているか、いいところを見つけてわけも書こう。
コメントをもらって、
ジ
・一文は短く
・段落をつける
・最後に()して書いた人の名前
⑤写真・絵・図・表
・記事をもっと分かりやすくする
・大切なところが分かりやすい
・記事の内容が想ぞうしやすい
8
)
新
<聞を作ろう
>
(
)はん (
(いつ・どこで・だれが・なにを・どうした・どうなった)
④5W1Hを使って書く。
③はじめ・中・終わりに気をつけて書く。
②順じょに気をつけて書く。
①伝えたいことを考え、必要なことを選んで書く。
身についた力
学習の振り返りを しましょう 。
書く
⑤言葉を工夫して書く。
⑥つなぎ言葉を使って書く。
⑦書いた後で読み直す。
だから次は、こうしたいな。
⑧友だちと書いたものを読み合い、いいところを伝え合う。
できたこと・できなかったこと
9
◎○△
)