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02/12/29
礼拝メッセージ
土井義広
副牧師
主
題:黄金にも勝る宝
聖書箇所:詩篇 16篇 1-11節
困難な問題の多かったこの一年ですが、聖書によれば天災、人災のいずれによっても、この世は悪く
なっていくとあります。希望をもつことは難しい状況ですが、クリスチャンにとってはそうではないの
です。
今日はイスラエルの王であったダビデのことばから、クリスチャンの生き方を見てゆきましょう。
☆ 私たちが送るべき価値ある生き方とは?
詩篇 16 篇の表題には「ダビデのミクタム」とありますが、このミクタムとは意味は不明なのですが、
「黄
金、尊い、神秘、赦し」というような意味を表わします。ダビデが教える「黄金のような神のことば」
ということです。この 16 篇のほかにも、56,57,58,60 篇も同じです。どのような生き方が黄金のような
尊い生き方なのでしょう?
1. 真の神にのみ信頼を置く。 1 節
神とは、唯一無二の神です。ヤハウェ、エホバと呼ばれるお方です。2 節に太字で「主」とあるとおり
です。主権者である神、ダビデが最も信頼していたお方です。
2.この神にのみ忠誠を誓う。 2 節
この神は私の主人です。
「あなたこそ、私の主。
」と、これはダビデの決意です。
「私の幸いは、あなた
のほかにはありません。
」
。それが本当の喜びなのだと言います。
3. 主にある兄弟姉妹を愛する。 3 節
クリスチャンには威厳がある、といいます。なぜなら、彼らはしっかりした意志をもっているからで
す。確固とした規準、価値観をもっているのです。ダビデはかつて預言者ナタンによって自分の罪が示
されとき、それを受け入れました。自分にとってこのような友は価値ある存在であると喜びました。
4. 偶像礼拝を避ける。 4 節
クリスチャンにも問題は起こりますが、真の神以外にその解決を求めることはしません。問題のある
とき、まず私たちは自分の心のうちを見るべきです。神に責められるところがないかと…。ダビデは形
式だけのいけにえはしない、他の神の名を唱えない、なぜなら、偶像礼拝には何の解決もないからだと
言います。
5.与えられる報いに目を向ける
5,6節
ダビデは神が自分に与えようとされる報いに目を向けていました。それは天における報いです。地上
での富、栄誉は何の価値もありません。永遠に続く恵みにこそ私たちは関心を向けるべきです。
マタイ 25:14 節から見ましょう。
「天の御国は、しもべたちを呼んで、自分の財産を預け、旅に出て
行く人のようです。彼は、おのおのその能力に応じて、ひとりには五タラント、ひとりには二タラント、
もうひとりには一タラントを渡し、それから旅に出かけた。五タラント預かった者は、すぐに行って、
それで商売をして、さらに五タラントもうけた。同様に、二タラント預かった者も、さらに二タラント
もうけた。ところが、一タラント預かった者は、出て行くと、地を掘って、その主人の金を隠した。さ
て、よほどたってから、しもべたちの主人が帰って来て、彼らと清算をした。すると、五タラント預か
った者が来て、もう五タラント差し出して言った。
『ご主人さま。私に五タラント預けてくださいました
が、ご覧ください。私はさらに五タラントもうけました。』その主人は彼に言った。『よくやった。良い
忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実だったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。主
人の喜びをともに喜んでくれ。』二タラントの者も来て言った。『ご主人さま。私は二タラント預かりま
したが、ご覧ください。さらに二タラントもうけました。』その主人は彼に言った。『よくやった。良い
忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実だったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。主
人の喜びをともに喜んでくれ。』ところが、一タラント預かっていた者も来て、言った。『ご主人さま。
あなたは、蒔かない所から刈り取り、散らさない所から集めるひどい方だとわかっていました。私はこ
わくなり、出て行って、あなたの一タラントを地の中に隠しておきました。さあどうぞ、これがあなた
の物です。』ところが、主人は彼に答えて言った。『悪いなまけ者のしもべだ。私が蒔かない所から刈り
取り、散らさない所から集めることを知っていたというのか。だったら、おまえはその私の金を、銀行
に預けておくべきだった。そうすれば私は帰って来たときに、利息がついて返してもらえたのだ。だか
ら、そのタラントを彼から取り上げて、それを十タラント持っている者にやりなさい。』だれでも持って
いる者は、与えられて豊かになり、持たない者は、持っているものまでも取り上げられるのです。役に
立たぬしもべは、外の暗やみに追い出しなさい。そこで泣いて歯ぎしりするのです。
」
1 タラントは 6000 デナリとあります。1 デナリは一日分の賃金ですから、5タラントは約3億円です。
神はこの3億円を「わずかなもの」と言われます。天にはもっと多くのすばらしいものが約束されてい
るからです。「すばらしいゆずりの地」とダビデは言います。将来与えられる恵みです。
6. ことばを愛する 7 節
「助言を下さった主」と、神のみことばが私を教えてくれると言います。みことばを心に深く思い巡
らせて教えられることを心に留めるのです。そして、生活の中に実行して行くこと、生きてゆく糧とし
てゆくのです。
7. いつも主の臨在を覚える 8a節
神がいつも私の前におられると覚えるのです。
⇒9 節、
「それゆえ」
、私の心は喜び、たましいは楽しんでいる、とダビデは証します。そして、10,11 節、
「よみに捨ておかず」と永遠のいのちへと私を導いてくださるのだと。
「あなたは私に、いのちの道を知
らせてくださいます。あなたの御前には喜びが満ち、あなたの右には、楽しみがとこしえにあります。」
これらのことは私自身の選択にかかっているのです。私たちもダビデの生き方に倣いましょう。