コンピュータシステムの基礎

コンピュータシステムの基礎
第1節
第
図表 1 − 1 − 1 数値単位
節
コンピュータシステムの基礎
学習のポイント
◆コンピュータを構成するCPU、メモリ、記憶装置、入出力
装置などのハードウェアに関して基礎的な知識を理解する。
◆ソフトウェアの体系、全体を統括するオペレーティングシス
テムの機能、プログラミング言語などに関して、プログラマ
ではなく利用者の立場から基礎的な事項を理解する。
◆システム形態が汎用機による集中処理からパソコン等をLAN
で接続した分散処理に移行したこと、処理効率や信頼性のた
めに多様なシステム構成があることを理解する。
k(キロ)
10 3
1,000
M(メガ)
10 6
1,000,000
G(ギガ)
10
9
T(テラ)
10 12
m(ミリ)
10 −3
0.001
μ(マイクロ)
10 −6
0.000001
−9
1,000,000,000
n(ナノ)
10
1,000,000,000,000
p(ピコ)
10 −12
0.000000001
0.000000000001
ト(byte)という(Bと表記することが多い)。すなわち、 1 バイトは
2 =256通りの情報を持つ。
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③ 代表的な物理単位
上述のB(バイト)やs(秒)などを物理単位という。コンピュータ
関連での代表的な物理単位を示す。
Hz(ヘルツ):コンピュータの計算速度
(正確にはCPUのクロック周波数)
bps:データ通信速度で、 1 秒間に転送するビット数
dpi:プリンタやスキャナの解像度( 1 インチ当たりのドット数)
( 2 )コンピュータの構成
1
ハードウェア
( 1 )数値単位と物理単位
① 数値単位
コンピュータでは、ディスクの容量が250GB(ギガバイト=10億バイ
① コンピュータの 5 大装置
大型コンピュータもパソコンも、機能を分解すれば図表 1 − 1 − 2 の
5 つの装置を組み合わせたものになる。
図表 1 − 1 − 2 コンピュータの 5 大装置
CPU
ト)とか、 1 命令を処理する時間が 2 ns(ナノ秒=10億分の 1 秒)とい
制御装置
うように、非常に大きい数や小さい数を用いることが多い。それで、図
表 1 − 1 − 1 の数値単位が用いられている。
演算装置
② ビットとバイト
コンピュータはON/OFFの世界といわれる。コンピュータの持つ情
報の最小単位をビット(bit)という。ビットは、ON/OFF( 1 / 0 、真
/偽)の 2 つの状態を持つ。そして、 8 ビットを 1 つの単位としてバイ
入力装置
データの流れ
制御の流れ
記憶装置
出力装置
主記憶装置(メモリ)
補助記憶装置