11月2日(原文:Unibet European Championship QF) 日曜の午後、Unibet ヨーロッパチャンピオンシップの準々決勝で、エイドリアン・ルイスは フィル・テーラーの猛烈な反撃をかわし準決勝へ進出した。マイケル・バンガーウェン、 ピーター・ライト、ギャリーアンダーソンもそれぞれ準決勝へ進出。 2013年のヨーロッパチャンピオン、ルイスはハーゼルトのエシアスアリーナでストークの ライバルに9-6でリードし、そのまま勝利すると思われた。 しかしテーラーは3レッグ連続で177得点し、ルイスを最終レッグへ追い込んだ。しかし、 30歳は先にダブルのトライに入り、20ダブルでフィニッシュ、記憶に残る勝利をつかんだ 4度のヨーロッパチャンピオンの経歴のあるテーラーの敗北は、4個の180、5個の177、 1個の171スコアでアベレージが106.12という驚異的な状況にも関わらず、19本の ダブルミスにより高い代償を払うことになった。 「本当に変なゲームで、アベレージを見る限りフィルがどんなに良いゲームをしてたかが 判る」とルイス。「フィルは終盤で僕にプレッシャーを掛ける技術を見せ付けた。僕の中で 彼はまだ本当のファイターだ」 「9-9で迎えた時、何でそうなったか判らなかった。誰も人生を賭けて闘っており、 幸運にも僕がそれを引き寄せた」 「僕は1度優勝し2度決勝でフィルに敗れている。だから今日は僕の順番だ」 ルイスはオープニングの3レッグを先行、ストークの伝説、テーラーは2つの180を並べ 11ダーツでレッグを取り返す。 ルイスは4-1とリードした時、テーラーは2レッグを返し4-3とするも4本のダブルミス により第8レッグでイーブンに戻すことに失敗した。さらに第10レッグも3本のダブルミス でリードを6-4としてしまう。 このリードはルイスが13ダーツで7-4まで拡がり、続く4レッグを分け合ったことで、 ルイスは9-6とし、あと1レッグで勝利のところまで来た。テーラーはここから各レッグで 177,177,171と得点し、それぞれ13ダーツ、15ダーツ、14ダーツで巻き返した。 ルイスはしかし、最終レッグで135,140と高得点を続け、先にダブルが打てる アドバンテージが与えられ、テーラーは171得点で残り40としたものの、20ダブルを 3本目で決めて勝利をおさめた。 ルイスは準決勝でギャリー・アンダーソンと対戦する。アンダーソンはイェル・クラーセンに 10-6で勝利しており初めてこの大会で準決勝を進出することになった。 オランダのエース、クラーセンはアンダーソンのスロースタートを攻め2-0から3-1と リードした。スコッチは100ハイオフ、120ハイオフなどで3レッグを連取し、逆に 4-3とリードする。 クラーセンは5ダブルでイーブンに戻したものの、アンダーソンは続く3レッグを連取 し7-4とリードを拡げた。終盤にかけてはアンダーソンが20トリプルをコンスタントに とらえるようになった。 クラーセンは第14レッグで18ダブルを決め8-6として望みをつないだが、 アンダーソンは4レッグ連続して180得点で試合をリードし、10-6で決着をつけた。 「もし得点が出来るようになれば僕はハッピーだ。どのレッグにも180得点があれば チャンスは巡ってくるし終盤の3~4レッグでそれが出来た」とアンダーソン。 「依然として積極的で楽しんでいる。準決勝にも十分準備できている。自分にプレッシャー を掛けるようなことはしない。最善を尽くすのみ」 タイトルを保持するヨーロッパチャンピオンのマイケル・バンガーウェンは素晴らしい 106.55というアベレージでデーブ・チズナルを10-4で破り、タイトル防衛の夢を つないだ。彼は7つの180得点、ダブルヒットは50%だった。 オープニングレッグこそチズナルが14ダーツで奪ったものの、バンガーウェンは 続く4レッグを連取し主導権を取り、さらに6-3までリードを拡げた。 続く第10レッグはキーポイントで、両者180得点からチズナルは20ダブルを 待つ状況に対し、バンガーウェンは残り132を、インブル、インブル、16ダブルで 仕留め圧倒、リードを4レッグとした。 第11レッグも両者180得点からチズナルが8ダブルを決め1レッグを返したものの オランダ人は次の2レッグを取り、最後のレッグでは2つの180得点から10ダーツ で勝利した。 「僕は最高にいいプレーが出来た、特に必要な時に」とバンガーウェン。 「素晴らしかった。必要な時に必要なことが出来た」 「132のフィニッシュは殺人的だと思う。最高の瞬間で大きな差をつけることが 出来た。これは大きなトーナメントなのでこのタイトルは手放したくない。 もっといいダーツが出来るけど、いい状況が出来ている」 バンガーウェンの準決勝の相手は世界No.4のピーター・ライトで、彼は同じ スコッチのライバル、ジョン・ヘンダーソンを10-4で下し、この大会で初めての 準決勝進出を果たした。 ヘンダーソンは序盤2-1とリードしたものの、続くレッグでのダブルミスに対し ライトは11ダーツを含め4レッグを奪取、スコアは5-2とリードした。 ヘンダーソンは3つ目のレッグを取るものの、ライトは再び11ダーツを含む 3レッグを連取し8-3とリード、完全に主導権を握った。第12レッグでようやく ヘンダーソンは180得点から反撃の1レッグを取ったが、ライトは第13レッグ、 第14レッグと立て続けにそれぞれ2つずつ180得点し、勝利を完了した。 「僕の調子はいいし、この新しいデザインのダーツでまだ3週間だし、練習で うまく行っててもまだステージでは出来ていない」とライト。 「マイケルは凄いプレーヤーで180得点もたっぷり出るだろう。9個の180得点 では足らないだろう。準決勝に向け準備し、今日のようにプレーしたい」
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