【福岡会場 特別展示情報】 本展福岡会場では、福岡や九州にまつわる資料を中心に、以下の特別展示を設けています。 ○第3部第1節 第1項 漢学からの出発―原点としての九州 特別コーナー1 : 福澤諭吉の学問系譜と九州 ○第1部第3節 福澤の死と九州の人々 福 澤は 、 西洋 の 学 問の 紹 介 に力を尽 くし ま した が、漢 学 の素養が深い父・百助や兄・三之助に大きな影響を受け、 自身も「漢学者の前座ぐらい」には漢学の知識があったと自 伝に書いています。また、福岡藩の儒学者、亀井南冥・昭 陽父子も強い影響を与えていることなどは、余り知られてい ません。漢学の流れをくむ者としての福澤に関する資料を中 心に、学問への関心を深めていく彼の九州での足跡をたどり ます。 明治34年 (1901) 2月3日、 福澤諭吉の訃報は、日本中を 駆けめぐりました。その時福 岡はじめ九州や山口の人々か ら寄せられた弔電や弔辞や、 佐賀出身の大隈重信との友情 を今日に伝える資料などを展 示します。 ○第3部第1節 第3項 福澤屋諭吉の出版活動 特別コーナー2 : 『学問のすゝめ』と中津市学校 ○第5部第1節 明治政府と福澤 特別コーナー3 : 西郷隆盛と福澤諭吉 福 澤 の 著 作 と し て 余 り に も 有 名 な 『 学 問 のす ゝ め 』。その出版は本来、郷里中津に設立された洋 学校・中津市学校のためのものでした。郷里に西 洋の学問が根付き、発展することを願った福澤が 書いたこの本は、様々な読み手を想定して、ひら がな版 、カタカナ版など 、多様な形式で出版され 、 大ベストセラーになりました 。その『 学問のすゝめ 』 に関連する様々な資料を展示します。 またロビーには展示品の版木の印面から作った スタンプを設置していますので、記念にぜひ押して お帰り下さい。 福 澤 と 西 郷 は 、 面 会 した こ と は あ りま せ んでしたが 、互いに意識し合っていたとい われています。 西南戦争が起こったとき、 福 澤は西郷を何とか生かしておきたいと思 い、明治政府に停戦と陪審裁判による公正 な裁きを求める建白書を提出し、戦争が鎮 圧されると政府の専制に対する西郷の「抵 抗の精神 」を後世に伝えようと「 丁丑公論 」 を 執 筆 し ま し た 。 こ の 知 られ ざ る 二 人の 不 思議な親愛の情に関する資料を展示しま す。 【「学問のすすめノート」 中学生以下の来場者に無料配布中】 展示内容のポイントをわかりやすく解説する「学問のすすめノート」を中学生以下の方には一 人1冊無料でお配りしています。一般の方も、売店にて300円でご購入いただけます。図録とセッ トでお求めいただくと100円お得です(セット価格2700円 )。特別付録のすごろく用サイコロは、 インターネットでダウンロードできます。福岡市美術館ホームページをご覧下さい。 福岡市美術館ホームページ http:www.fukuoka-art-museum.jp/ 展覧会ホームページ http:www.fukuzawa2009.jp/ 【わかりやすい音声ガイド】 俳優・石坂浩二さんが担当し、わかりやすいと評判の音声ガイドを500円で貸し出し中です。 ぜひご利用下さい。 展示品目録 正誤表 ① [凡例]の展示期間 × C期:6/1~14 → ○ C期:6/2~14 ② 3-FK-10「中津市学校之記」の年代 × 明治3年(1870)11月27日 → ○ 明治4年(1871) ③ 3-P09「慶應義塾大講堂」の年代 × 大正14年(1925)頃 → ○ 大正4年(1915)頃、大正14年頃 ④ 3-44と3-P12の間に以下を挿入 3-45 小泉信三 「塾長訓示」 昭和15年(1940)10月 東京・慶應義塾福澤研究センター ⑤ 6-07「グーテンベルク印行『42行聖書』上巻」の展示期間 × 前期 → ○ A期(5/2~17) ⑥ 6-08「グーテンベルク印行『42行聖書』零葉」及び6-09「同 × 後期 → ○ B,C期(5/19~6/14) 断簡」の展示期間 全期間
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