報道関係各位 2014 年 8 月 29 日 京都リサーチパーク株式会社 ~日台間のビジネス交流促進を目指して~ KRP、初の姉妹提携を新竹科学工業園区と締結 ベンチャー支援の空間とサービスを展開する京都リサーチパーク株式会社(以下、KRP㈱:代表取締役 社長 森内敏晴)は、2014 年 8 月 25 日に台湾最大のリサーチパークである新竹科学工業園区 (Hsinchu Science Park 以下、HSP)との間で、「事業協定に関する覚書」を締結いたしました。 KRP にとって海外のリサーチパークとの姉妹提携は初めてであり、台湾ハイテク産業の集積地である HSP と の相互連携とビジネス交流を通じ、地域の中小・ベンチャー企業の海外進出を支援していきます。 KRP㈱では、海外連携支援活動の一環として、リサーチ パークの国際協会である IASP1や ASPA2に加盟していま す。これまでに各協会の年次総会での KRP㈱の活動発表 による認知度向上や各国リサーチパーク関係者との情報 収集に努めてまいりました。また ASPA とは、これまでに 3 回、共同で国際商談会を KRP で開催しています。特に 昨年 8 月に開催したビジネスミーティング・アジア 2013 in KYOTO では、7 ヵ国 34 社が参加した多国間の国際商談 の場を提供するなど、アジア各国を束ねる国際協会の 特性を活用した連携に基づく、地域企業の海外展開支援 を行ってまいりました。 MOU 締結の握手をする HSP 社局長(左)と KRP㈱森内(右) これまでの協会活動を通じて構築した国際的なリサーチパーク・ネットワークを活用すべく、KRP ㈱では次のステップとして、個々のリサーチパークとの具体的な連携体制構築を目指します。リサー チパーク間の協力体制を構築することで、海外展開を望む企業が、進出国での受入支援やパート ナー探索支援を受けたりするなど、よりスムーズに海外進出を図るための支援が可能となります。 KRP㈱ではこの度、最初の連携先として、台湾にある新竹科学工業園区との間で 8 月 25 日(月)、 両パーク間の相互連携とビジネス交流を目的とした「事業協力に関する覚書 (Memorandum of Understanding: MOU)」を締結いたしました。HSP で行われた調印式には、 KRP㈱社長の森内敏晴と HSP 管理局局長の社啓祥(Chi Hsiang Tu)氏が出席いたしました。 台湾は半導体産業や液晶産業に強みを持ち、村田製作所などの京都企業を始め、日本からも数 多く進出しています。特に HSP は、TSMC や UMC などの半導体産業、そして工業技術研究院 (ITRI)や清華大学などの研究・教育機関が集積する、台湾最大のハイテク産業拠点となっています。 また台湾は、中国との間で FTA にあたる両岸経済協力枠組協定(ECFA)を締結しているため、京都 企業が中国進出への足掛かり拠点とすることも期待できます。これらを踏まえ、KRP㈱では最初の姉 妹提携を台湾の HSP と結ぶことといたしました。当社森内は、MOU に締結に際して、「HSP と KRP は従来から IASP や ASPA の活動で緊密に連携してきた。今回 MOU を締結すること で日台間の新たなイノベーションの懸け橋となることを期待する」とコメントしました。 今回の MOU をきっかけとして、今後京都と新竹の間で具体的な連携策を検討していくと共に、 今後もアジア諸国をはじめとした世界各国のリサーチパークとの連携を深めて行くことで、地域の 中小・ベンチャー企業の海外進出を支援していきます。 1 2 国際サイエンスパーク協会(International Association of Science Parks and Areas of Innovation) アジアサイエンスパーク協会(Asian Science Park Association) 報道関係各位 【本リリースに関するお問い合わせ】 京都リサーチパーク株式会社 総合企画部 担当:信田 TEL:075-315-8288 FAX:075-322-5348 Email:[email protected] MOU 締結の記念撮影をする HSP 代表団(左)と KRP㈱代表団(右) 参考 ◆HSP: 新竹科学工業園区 【http://jp.sipa.gov.tw/】 新竹科学工業園区(HSP)は 1980 年に台湾政府によって開設されました。現在は 481 社、15 万人が 集積する台湾最古かつ最大のサイエンスパークです。HSP は台湾ハイテク産業の一大拠点として TSMC や UMC などの半導体産業が集積し、域内の経済規模は 1.1 兆台湾ドル(約 4 兆円:2013 年)と 台湾全土の約 10%を占めています。 HSP は台湾における質の高く人間性にあふれた研究開発、生産、労働、生活、レジャーの環境を作り 出すことにより優秀な人材を集め、高い技術を取り込み、ハイテク産業の発展の基地とし、台湾の産業の 発展を促進することを目的として建設されました。1980 年に建設されて以来、新竹、竹南、銅鑼、龍潭、 新竹生物医学、宜蘭の 6 地区、1,300ha 以上の開発面積に、ソフト、ハード両面で 24 億米ドル以上を政 府は投入しています。 周囲には工業技術研究院、清華大学、交通大学、中華大学、新竹教育大学などの高等学術研究機 関が林立しており、当園区に多くの人材を供給し、企業の技術上の難題解決に協力しています。 また HSP では【半導体】、【コンピューター】、【通信】、【光学】、【精密機械】、【バイオテクノロジー】の 6 分野を重点分野として設定し、企業誘致を行なっています。園区の開設初期には、聯華電子(UMC)と 台湾積体電路製造(TSMC)の 2 つの国策民営企業が入居し、今日の繁栄の基礎を築きました。 HSP は、海外で高等教育を受けた人材を受入れるため、「工業エリア」「居住エリア」「レジャーエリア」 の 3 区画に分けて開発を行ない、サイエンスパークで働く人々がその地域内で快適に働き、生活を送るこ とができるようにしています。 報道関係各位 ◆IASP: 国際サイエンスパーク協会 【http://www.iasp.ws/】 IASP は、全世界のサイエンスパークを束ねる国際組織です。スペイン マラガ市に事務局があり、欧州 を中心として世界中で約 70 ヵ国、約 400 機関等がメンバーとなっています。KRP㈱は日本で唯一の正会 員として加盟しています。また 2012 年~2013 年は協会の理事を務めました。 ◆ASPA: アジアサイエンスパーク協会 【http://www.aspa.or.kr/】 ASPA は、アジアのサイエンスパークを束ねる国際組織です。韓国 テグ市に事務局があり、アジア地域 の 16 ヵ国、約 129 機関等がメンバーとなっています。KRP㈱は設立当初からの会員で、協会の理事とな っています。ASPA との間では、2008 年、2010 年、2013 年の 3 回にわたり、KRP にて国際商談会「ビジ ネスミーティング・アジア in KYOTO」を開催しております。(2008、2010 は日本・韓国、2013 は日本・韓 国・香港・タイ・ベトナム・インドネシア・インドの 7 か国) 以上
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