人種差別撤廃の声を世界に届けるために-3 月 18 日院内集会へのご招待

2015 年 2 月 3 日
人種差別撤廃の声を世界に届けるために-3 月 18 日院内集会へのご招待
2014 年 8 月、人種差別撤廃委員会は 3 回目の日本審査を行ない、人種主義的ヘイト・スピーチに象徴され
る日本の現状にかんがみ、人種差別禁止法の制定や国内人権機関の設置などの法整備を含み、人種差別に関
する諸問題への迅速で効果的な対応を促す勧告を行ないました。
これら勧告が指摘するよう、日本にはさまざまな形態の人種差別が存在します。1965 年に国連が採択した
人種差別撤廃条約は、人種差別の根拠を人種、皮膚の色、世系または民族的もしくは種族的出身と定義して
おり、条約のもと、日本においては、部落、アイヌ民族、琉球・沖縄、在日韓国・朝鮮人等の旧植民地出身
者とその子孫、移住者そして難民が人種差別から守られるべきコミュニティであることが国際的に確認され
てきました。
日本において、より深刻になる人種差別の諸問題やそれを黙認するかのような情況のなか、今求められる
のは、条約を履行するにあたって必要とされる、人種差別撤廃委員会による勧告の誠実な実施です。残念な
ことに、これら勧告のほぼすべては、日本が 1995 年に条約に加入した当初からすでに存在する問題に関する
ものであり、政府による勧告の不実施のため、委員会から繰り返し改善のための措置を促されてきました。
そのため、人種差別撤廃 NGO ネットワークは、日本における人種差別問題の実態と国連勧告について国
の内外においてより広く知っていただくため、マイノリティ当事者の声を届ける集会を開催することにいた
しました。集会には在京の外国公館代表、外国メディア特派員、ジャーナリスト、国内各政党・国会議員、
一般市民をお招きする予定です。また、この集会は 2015 年の国際人種差別撤廃デー(3・21)を記念して開
催いたします。
人種差別に直面し、闘っている人びとの声をぜひ聞いてください。集会でお会いできることを楽しみにし
ています。
人種差別撤廃 NGO ネットワーク(ERD ネット)
代表世話人 武者小路公秀
記
集会: 2015 年国際人種差別撤廃デー記念集会
ストップ レイシズム! ストップ ヘイト・スピーチ!
趣旨: 日本における人種差別撤廃の課題について、在京の外国公館および海外メディアを中心に理解
と支持を広げ、国連勧告の実施につなげる。
日時: 2015 年 3 月 18 日(水)午後 2 時〜3 時 30 分
場所: 参議院議員会館1階 101 会議室
内容: ◆マイノリティ・コミュニティの代表より差別の実態について報告
(排外的ヘイト・スピーチ、朝鮮学校の処遇、部落差別、アイヌ民族、琉球・沖縄、移住女性
に対する差別、移住労働者の権利)
◆問題提起:
「今、何をなすべきか」
◆質疑
**すべて日本語から英語の通訳がつきます。
主催:
人種差別撤廃 NGO ネットワーク(ERD ネット)
呼びかけ:移住労働者と連帯する全国ネットワーク、外国人人権法連絡会、部落解放同盟、
在日韓国人問題研究所、在日本朝鮮人人権協会、コリア NGO センター、外国人住民基本法の制定を
求める全国キリスト教連絡協議会、反差別国際運動日本委員会
連絡先:反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)電話:03-6280-3101
E-mail: [email protected]