やさしさ通信 12 月号

やさしさ通信 12 月号
鎮西中学校
保健室
発行日 平成 27 年 12 月
世界エイズデー(World AIDS Day:12 月 1 日)は、世界レベルでのエ
イズのまん延防止と、エイズにかかっている人に対する差別・偏見の解消を
目的に、WHO(世界保健機関)が 1988 年に制定したもので、毎年 12 月
1 日を中心に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。
『HIV』=『エイズ』ではありません!!
HIVと聞くと、すぐに浮かぶのがエイズだと思います。
どうしてもHIVとエイズは混同して使われてしまいがちですが、
まずHIVとは“ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus:
HIV
)”という名称で、人の免疫細胞に感染し免疫細胞を破壊して、後天的に免
疫不全を発症させる『ウイルス』です。
おおまかに言うと、人の病気に対する抵抗力を弱めるウイルスです。
エイズとは“後天性免疫不全症候群(Acquired Immunodeficiency
Syndrome:AIDS )”という名称で、HIV ウイルスが免疫細胞に感染し、免疫
細胞を破壊して後天的に免疫不全を起こす免疫不全症のこと、つまり『病気』で
す。
こちらもおおまかに言うと、生まれつきではないのにある時から少しずつ免疫
がうまく働かない状況になり、結果色んな症状が出てくる病気です。
確かに HIV というウイルスによって引き起こされる病気がエイズですから、全
く関係ないとは言えません。
しかしHIVに感染したからいきなりエイズ患者になる訳ではありません。
HIV に感染したことによって病気に対する対抗力が機能しなくなり、何らかの
病気になってしまったことが確認された時にはじめてエイズ患者として認定され
るのです。
近年では、HIV に対する薬が開発されており、エイズ発症を
防ぎ健康に過ごすこともできています。
『レッドリボン』あなたは知っていますか??
“レッドリボン(赤いリボン)”は、もともとヨーロッパに古くから伝
承される風習のひとつで、病気や事故で人生を全うできなかった人々への
追悼の気持ちを表すものでした。
この“レッドリボン”がエイズのために使われ始めたのは、アメリカで
エイズが社会的な問題となってきた 1980 年代の終わりごろでした。こ
のころ、演劇や音楽などで活動するニューヨークのアーティスト達にもエ
イズがひろがり、エイズに倒れて死亡するアーティスト達が増えていきま
した。そうした仲間達に対する追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理
解と支援の意思を示すため、“赤いリボン”をシンボルにした運動が始ま
りました。
この運動は、その考えに共感した人々によって国境を越えた世界的な運
動として発展し、UNAIDS(国連合同エイズ計画)のシンボルマークにも
採用されています。レッドリボンは、『わたしはエイズに関して偏見をも
っていない、エイズとともに生きる人々を差別しない』というメッセージ
です。
クリスマスツリーをレッドリボンでいっぱいにしよう大作
戦を保健室で実施中!
興味がある人は保健室をのぞいてみてください★
また、保健室にはエイズの他、さまざまな病気やケガについ
ての本や資料もおいています。わからないことや気になるこ
と、相談したいことなどがありましたら、休み時間や放課後に
保健室を利用してくださいね。