201212 保健 暗記シート ☆喫煙と健康 ☑タール…タバコに含まれる有害物質。健康な細胞をがん細胞に変化させ(発がん作用) 、増殖 させる。 ☑ニコチン…たばこの煙に含まれていて、依存性があり、一旦吸い始めると「やめたい」と思 っていても自分の意志ではやめることが難しくなる・ ☑受動喫煙…自分がたばこを吸わなくても周囲に喫煙者がいれば、自然とその煙を吸い込むこ とになる。これを受動喫煙という。非喫煙者にも健康に悪影響を与える。非喫煙者が吸ってし まう煙は副流煙である。 ☑主流煙…喫煙者が吸う煙。 ☑副流煙…タバコの点火部から出る煙。有害物質が主流煙の数倍。 ☑妊婦の喫煙…胎児にも影響し、早産や流産、低出生体重児のリスクが増大する。 ☑たばこ規制枠組条約…WHO 総会にて 2003 年に採択された、たばこの健康被害を防止するた めに国際協力を求めた条約。受動喫煙から非喫煙者を保護する措置を講じることやパッケージ の表示や広告の規制などについて定めている。 ☑健康増進法…公共の場での禁煙や分煙の徹底などを義務付けた法律。 ☆飲酒と健康 ☑アルコール…脳の働きを抑制する。判断力の低下や自制心の抑制ができなくなる。 ☑アセトアルデヒド…アルコールが摂取されると肝臓でアルコール脱水素酵素によって毒性の あるこの物質に変わる。 ☑酢酸…アセトアルデヒドが ALDH によって無害化されたもの。 ☑ADH(アルコール脱水素酵素)…アルコールをアセトアルデヒドに変化させる酵素。 ☑ALDH(アルデヒド脱水素酵素Ⅱ型)…アセトアルデヒドを酢酸に変える酵素。この酵素が 強ければ酒に強いが、逆に弱いと酒に弱いことになる。強さは遺伝で決まり、突然別の型にな ることがない。 ☑活性型…比較的お酒に強い(=アルデヒド脱水素酵素Ⅱ型が強い)人のこと ☑低活性型…お酒に弱い(=アルデヒド脱水素酵素Ⅱ型が弱い)人のこと。日本人では 4 割弱 がコレに該当する。 ☑非活性型…お酒飲めない(=アルデヒド脱水素酵素Ⅱ型がほどんど働かない)人のこと。日 本人では 6~7%がコレに該当する。 1 ○飲酒の影響 ☑未成年の場合…発育障害(脳、生殖器、骨)や多量飲酒による依存症などが起こる ☑女性の場合…妊娠中の時の飲酒は知能障害、発育障害、胎児性アルコール症候群などを引き 起こす。授乳期に飲むと母乳から胎児へアルコールが作用する。また依存症が男性の 1/2 の期 間とかなり早くに出る。 ☑短期間の飲酒…急性アルコール中毒(脳が麻痺⇒昏睡状態⇒死)などが起こる。一気飲みや アルコール・ハラスメントで起こる可能性が非常に高い。 ☑長期間の飲酒…胃腸障害(胃炎・胃潰瘍・胃がん) 、肝臓障害(肝脂肪・肝硬変・肝臓がん) 、 脳障害(脳血管障害)などを引き起こす。 ☑飲酒対策 ・諸外国(先進国)…自動販売機設置禁止、メディアでの広告禁止、未成年への販売 禁止など ・日本…年齢確認、飲酒運転罰則強化、妊産婦注意喚起 ☆薬物乱用と健康 ☑薬物乱用…医薬品を本来の目的から外れて使用することや、医薬品でない薬物を不適切な目 的で使用すること。 ☑禁止薬物の作用…脳に直接作用する。 ・幻覚作用 ・興奮作用 ・抑制作用 ☑興奮作用を持つ薬物 ・コカイン…気分の高揚、眠気の喪失などの錯覚を起こし、虫が皮膚内を動きまわる ような感覚のある症状によって自傷行為が起こる。 ・MDMA…エクスタシーとも呼ばれていた化学薬品から合成された麻薬の一つ。視覚 や聴覚を変化させる。不安、不眠、精神錯乱などの症状がおこり、これによって腎臓・ 肝臓障害・記憶障害・心臓発作・脳卒中・痙攣などが起こる。 ☑幻覚作用を持つ薬物 ・大麻…大麻草を乾燥させたもの。視覚などの感覚が鋭敏になり、時間軸混乱、思考 感情分裂などが起こる。暴力・挑発行為・幻覚・幻聴・妄想などの症状が起こる。 ・ヘロイン…けしから抽出したモルヒネから合成し、強い陶酔感、短い高揚時間が特 徴。全身に激痛。悪寒、嘔吐、失神などの強い禁断症状が出たり、精神障害を起こす。 2 ☑抑制作用を持つ薬物 めいてい ・シンナー…塗料に使う有機溶剤。頭痛吐き気などの酩酊状態に近い。集中力・判断 力低下・無気力になる。幻覚・幻聴・妄想・精神障害などの症状が起こる。 ☑薬物乱用の負の連鎖 好奇心・ストレス 急性中毒死 薬物乱用 禁断症状 フラッシュバック 更生 薬物依存 健康被害 犯罪 薬物耐性 死亡 慢性中毒 ☑薬物乱用の社会問題 ☑非社会行動・凶悪犯罪多発…殺人・放火・監禁・障害・窃盗 ☑労働力低下・医療費増大 ☑犯罪組織・国外への資金流入 ○巧妙化する手口 ☑売買の場所を特定できない工夫…インターネットや携帯電話の普及、不法入国した外人の利 用による密売・密輸ルート開拓。 ☑俗称の使用 ☑親しみやすいデザイン ☑合法ドラッグ・脱法ドラック・合法ハーブ…法にひっかからないという宣伝のされる薬物。 コレに関しては現在は違法。 3 ☆意思選択と行動決定 ⇒教科書をざっと確認しておく。 ☑親や周りの人に対する感謝の気持ちを考える。 ☑義務を伴わない権利は他人の権利を侵害する。 ⇒権利とともに発生する義務のことをしっかり考える。 ☆感染症の予防 ☑感染…菌などを保持すること。発症していなくても当てはまる。 ☑感染症…菌などによって発症した状態のこと。 ☑新興感染症…1970 年より後に新しく認識された感染症。 エボラ出血熱、大腸菌 O-157、AIDS、鳥インフルエンザなど ☑再興感染症…結核などの一回収まったとされる感染症がまた再流行したもの ☑薬剤耐性菌…今までの薬(抗生物質)がきかない菌 ☑結核…結核菌の感染によりおもに肺が侵される病気。1950 年ごろに猛威を振るった。 ☑腸管出血性大腸菌感染症…病原性大腸菌(O157)などによって発症する感染症。発症すると 下痢や腎機能が低下する。経口感染によって広まる。 ☑感染症を防ぐ基本…感染源(病原体など) 、感染経路(蚊やハエなど)、感受性者(感染しや すい状態のこと)への対策。 ☑検疫…感染源や感染経路への対策。海外からの菌の持ち込みを防ぐ。 ☑予防接種…感受性者への対策。 ☑感染症を防ぐための個人の行動…健康診断を受ける、体の抵抗力を高める、予防接種を受け る ☆性感染症 ☑性器クラミジア感染症…クラミジア・トラコマティスによる感染症。若い人に多く、男は尿 道からうみが出たり、排尿時に痛みがある。また女は自覚症状がない場合が多く、うみのよう なおりものがある。 ☑性行為…膣・口・肛門などの接触。性感染症は相手の粘膜に触れることで起こる。 ☑性感染症…性行為によって感染する感染症 ☑性感染症の多くは治療を受ければ完治するものの、放置すると不妊症になったり子宮外妊娠 を起こしたりする。治療の際は必ずパートナーと受けることが必要である。片方が感染してい るともう片方もほぼ確実に感染している可能性があるからである。 4 ☑エイズ…若い人に増えている感染症で、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染すると、免疫 の機能が破壊され、体の抵抗力が著しく低下する(AIDS) 。このためさまざまな感染症やがん にかかってしまう。このことをエイズの発症という。また HIV に感染していてもはっきりした 症状もなく、長い潜伏期間がある。さらに HIV を根絶する薬はまだない。ただし、早期治療に よって発症を遅らせることは可能となってきている。 ☑AIDS…エイズによって免疫不全になること。正式名称は後天性免疫不全症候群。発症すると 日和見感染といって普段かからないような病気にもかかるようになる。 ☑性感染症の感染経路…性行為がほとんどで、他にも母子感染や血液感染などがある。血液感 染については非加熱型製剤を使用した血液製剤による感染で薬害エイズとして話題になった。 現在は非加熱型製剤の使用はされていない。 ☑HIV 抗体検査…保健所、医療機関、郵送検査などで匿名で受けられる HIV に感染していない かどうかを調べる検査。 ☆医薬品と健康 ☑医療用医薬品…医師や歯科医師によって使用される。または、それらの指示によって使用さ れる。 ☑一般用医薬品…一般の人が薬局などで買って使用出来る。 ☑第一類医薬品…薬剤師による対面販売のみ。効き目が強力。 ☑第二類医薬品…薬剤師か登録販売者により販売できる。効き目が普通。 ☑第三類医薬品…上記以外の人が販売できる。効き目が弱め。 ☑原因療法薬…病気の原因を取り除く。強い効き目を持っている。抗生物質(微生物の発育の 阻害) 、抗がん剤などが該当する。 ☑対処療法薬…病気の症状を緩和し、自然治癒力を高める。咳止め、下痢止めや病気の予防薬、 診断薬、風邪薬などが該当する。 ☑自然治癒力…体が持っている病気や怪我を治そうとする働き。 ☑薬を使うとき…安静・栄養・睡眠を十分に取る。 ☑主作用…治療の目的に利用される作用。 ☑副作用…治療上不必要となる作用。障害となる作用。 ☑薬は人体にとって毒である。また、年齢、妊娠の有無、アレルギーの有無、体調などを考慮 して使用する必要がある。 5 ☑正しい使用方法 1.事前に説明書を読む 2.用法用量を守る 3.服用時間を守る 4.形状を変えずに服用 5.併用を避ける ○医療分業 ・医者…処方箋を出す ・薬局…薬を調剤する ・患者…薬局で薬を受け取る ○薬の安全な利用のために医師や薬局に提示するもの ☑かかりつけ薬局…いつも利用する薬局。年齢、妊娠の有無、アレルギーの有無などの保管を 行ったりする。 ☑お薬手帳…処方された薬を記録した手帳。 ※先生に提示されたポイントをまとめただけなので、必ず教科書とワークを確認すること。 6
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