環境教育 - Ajinomoto

環境マネジメント
環境教育
環境教育
持続可能な社会の構築に寄与するために、味の素グループでは環境教育を重視しています。
約3万人の従業員一人ひとりが、地球市民としても、企業人としても具体的な行動に結び付けられるよう、
体系的な教育と啓発を行っています。
味の素グループでは、持続可能な社会の構築に寄与す
グループ統一の環境教育
るために、持続可能性と環境経営についてグループ従業員
の教育と啓発が大変重要であると考えています。
約3万人の従業員一人ひとりに、地球環境・社会および
全従業員への自覚教育
企業活動が持続可能であることの重要性を理解してもらうた
めに、ビデオや講習会などを通じて、体系的な教育・啓発を
味の素グループは、23の国や地域でグローバルに事業を
行っています。その内容は、地球市民としての一般的な自覚
展開しており、約3万人の従業員がさまざまな業務に携わっ
教育から、環境マネジメントや廃水処理、資源化といったそ
ています。その従業員一人ひとりが、国籍・人種・性別・宗
れぞれの職務に必要な専門的な環境教育、そして環境トラ
教・文化などの違いを超えて、
“持続可能な社会を構築する”
ブル発生に備えた緊急対応訓練などまでさまざまです。
という世界共通の課題に取り組むことが重要です。同時に、
持続可能な社会の構築に向けて、自らの企業活動を革新
していくための具体的な行動に結びつけられるよう、あらゆ
る機会を捉えて積極的に取り組みを進めています。
味の素グループがそのために何をしようとしているかを正しく
理解することは、とても大事なことだと考えています。
そこでまず味の素グループでは、味の素グループ環境理
念・環境基本方針に明示された“事業活動を通じて持続可
能性に積極的に貢献する”というコミットメントや、グループ
環境教育の体系
の環境ビジョン「味の素グループ・ゼロエミッション」
、そして
環境保全のための中長期・短期行動計画について、従業員
味の素グループは、環境マネジメントシステム
(EMS)
の規
への徹底を図っています。
程類で定められている環境教育方針・計画に則り、各組織
また、世界中の従業員に対する共通の自覚教育ツール
ならびに各従業員の責任と役割、業務の特徴に応じた、体
として、年度ごとに環境教育ビデオを作成し、世界中の事業
系的、計画的な環境教育や訓練を行っています。
所に配布するといった取り組みも続けています。2005年度
環境教育の内容は、地球市民および味の素グループ従
の環境教育ビデオは、EMSの基本ツールであるISO14001
業員としての自覚教育と、担当業務の力量向上のための専
の改訂内容の理解向上と、
「味の素グループ・ゼロエミッ
門教育・訓練の大きくふたつに分けることができます。
ション」行動計画の実践加速の内容をポイントに作成しま
した。
このほか、グループのEMS運用を通じた日頃のコミュニケ
環境教育の体系と内容例
グループ共通、味の素(株)
コーポレート環境経営
推進部など
(
)
ーションも、環境教育として機能しています。
各カンパニー、分社など
各事業所、工場、組織
自覚教育
全従業員
管理層
経営層
●新入社員教育
●年度教育ビデオ
●新入社員教育
●新入社員教育
●経営層研修
●新任管理職教育
●昇格者・役割変更者教育
●海外赴任者教育
●海外幹部経営研修
専門教育・訓練
EMS業務
担当者
各業務
実務機能
担当者
●環境管理者・担当者研修
●内部監査員養成講座、
フォローアップセミナー
●環境法勉強会
●環境アセスメント実務教育
●廃棄物適正管理実務教育 など
●環境保全専門知識・資格取得
●技能向上訓練 など
環境教育方針・計画
新入社員への環境教育
2006年度環境教育ビデオより
味の素グループ環境報告書2006
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環境マネジメント
管理層・経営層への環境教育
環境教育
事業所・工場での環境保全専門教育と訓練
多様な事業を展開し、海外にも多くの拠点を有する味の
事業所や工場で働く従業員には、特別な専門教育や訓
素グループにとって、グループを挙げて環境経営を推進して
練が必要です。味の素グループでは、廃棄物管理や環境保
いくためには、管理層・経営層の果たす役割が特に重要で
全設備運転などの環境保全業務に従事する従業員には、
あると考えています。
それぞれの業務内容に応じた専門教育を実施しています。
そこで、グループやグループ各社の経営層が参加する各
法令などで定められた資格の取得はもちろんのこと、より専
種会議などの機会に、環境担当役員や環境経営推進部員
門的な知識の取得や技能向上などのために、計画的に取
が講師となり、環境教育を実施しています。また、グループ
り組みを行っています。
の中核となる味の素(株)の新任管理職や昇格者・役割変
更者に対しては、毎年定期異動の時期に合わせて、新たな
責任と役割についての教育を実施します。その内容は、管
理者・経営者としての役割の理解だけでなく、管理者として
の環境マネジメントに関する実務的な力量の向上にも重点
を置いています。
同様に、海外法人に幹部として赴任する者にも定期的に
教育を実施しています。この中には、具体的な環境トラブル
工場での緊急事態を想定した対応訓練
の想定事例について判断を下す、実践的な訓練も盛り込ん
でいます。さらに、世界のグループ会社から幹部が集まって
グループの経営について学ぶ幹部経営研修の際にも、環境
経営の教育を行っています。
業務内容に応じた環境教育
EMS関連業務担当者への専門教育
各組織のEMS運用実務の核となるEMS関連業務担当者
に対しては、期待される機能を十分発揮できるよう、具体的
な知識や力量が身につくような、実践的内容の研修を実施
しています。特に、各組織に任命されている環境管理者・担
当者と、内部環境監査員への教育 が重要であると考えて
います。
また味の素グループでは、新しい事業や商品の発売など
に際して環境アセスメント を実施しています。計画段階で
環境への影響を評価することによって、環境負荷を低減し、
事業や商品、製造工程などを環境配慮型に転換していくこ
と、すなわち企業活動そのものを環境配慮型に転換するこ
とを目的としています。環境アセスメントの効果的な運用が
なされるよう、企画に責任を持つ事業部門の担当者への環
境教育は、特に重視しています。
内部環境監査員の育成については、環境監査のページを
ご参照ください。
環境アセスメントについては、環境リスクマネジメントのペ
ージをご参照ください。
味の素グループ環境報告書2006
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