第17期 事業計画書・収支 予 算書 自 平成24年 4月 1日 至 平成2 5年3月 31日 公益社団法人日本環境教育フ ォーラ ム 平成 24 年度事業計画 Ⅰ 概要 平成 23 年度は東日本大震災をはじめヨーロッパの経済不安などまさに大変動の年でした が、24 年度は復興が本格化するなど新たな出発の年となります。日本環境教育フォーラム はこうした状況に呼応して平成 24 年度を大きな前進の時ととらえ、時宜にあった環境教育 の普及に取り組む決意です。 経済状況はあまり好転しておりませんが、環境教育を取り巻く動きは、ここ数年でかり 活発化しています。環境教育推進法が改定され、教育基本法の中に ESD(持続可能な開発の ための教育)が盛り込まれるなど環境教育がより推進しやすくなるよう法律が整備されまし た。また、平成 22 年に愛知県で生物多様性の世界会議が開かれ、生物多様性の新戦略計画 (愛知目標)が採択され、環境と自然に対する国民の理解が進みました。平成 24 年 6 月に はブラジルのリオデジャネイロで「リオ・プラス・20」と呼ばれる環境サミットが、南ア フリカのヨハネスブルグで開かれてから 10 年、リオでは 20 年ぶりに開催されます。 日本環境教育フォーラムでは 24 年度の事業計画に日中韓環境大臣会合及びこれに付随す る環境教育推進事業(予定)にとり組み、東アジアの環境教育をより強固なものにするお 手伝いをしたいと考えております。また、JICA などと協力してインドネシア、ブータン、 ベトナムなどアジア各国での環境教育事業を拡大する予定です。国内では市民のための環 境公開講座(損保ジャパン、損保ジャパン環境財団と共催)が 20 年を迎えるなど国内有力 企業との連携事業が不況にもかかわらず継続されています。今後さらに、企業との連携を より一層充実させ、広く国民に環境教育の重要性を訴えていきます。また、環境省が計画 している被災地での復興国立公園にも全力を挙げて協力していきます。世の中の状況が暗 い中で、小さくても力強い光をともしたいと願い、24 年度は事業計画を拡大して臨む意気 込みを示しました。 24 年度はさらに会員との連携を事業の大きな柱とし、正会員、一般会員をはじめメール マガジンの仲間たちとの協力事業を展開したいと考えています。プロ養成などを行ってい る自然学校センターの充実、シニア自然大学開校への準備、地域での小フォーラムや勉強 会、公益社団になったメリットを生かした寄付活動など様々な企画を予定していますので、 会員の皆様にはぜひご協力いただけますようお願い申し上げます。 1 Ⅱ.会員 、事務 局 会員拡大 全体会員数は若干ながら減少傾向にあり、それに歯止めをかける方策が必要です。普 通会員の退会は会員メリットの追求で退会されるケースが多く主催・共催事業への優 先的な参加、魅力的な企画など具体的な対応策を検討いたします。普通会員入会金無 償キャンペーンは継続いたします。 事務局の構成 自然学校センター 事業部 理事長 国際事業部 (兼事務局長) 企画部 総務部 事務局は、常勤役員1名、職員13名(インドネシア駐在 1 名)、 他企業より出向1名 臨時職員2名体制。 2 平成24年度事業計画 事業名 事業内容 公益目的 事 業 調査・資料収集・情報提供事業 ネットワーク整備・運営管理 ホームページ運営、自然体験プログラムなど紹介、各事業ブログ管理、メルマガなど。 機関誌「地球のこども」発行(年10回) JEEFの活動状況やその他環境教育に関する動き・イベントなど情報を提供。 環境教育関連書籍頒布 JEEF執筆・編集の環境教育関連書籍を一般販売 自然ふれあい体験学習等推進 全国の自然ふれあい施設、自然体験イベントなどを調査・収集・整理のうえ提供するホー ムページの運営管理、メルマガ発信。 森林関連プログラム調査 「森で遊ぶ環境学習プログラム」について調査・資料収集、取りまとめ提供する。 自然学校調査 全国の自然学校についての調査・資料収集、取りまとめ、一般提供する。 復興支援自然学校設立事業 助成金などにより、被災地における各種ボランティア活動を支援しながら、復興のための 自然学校設立を図って行く。 新宿御苑みどりフェスタ 新宿御苑におけるみどりフェスタの企画・準備業務および実施業務 日本企業の国際的な環境への取組の推進事業 WEBサイトやセミナーを通して、日本企業の国際的な環境への取組みの推進を図る。 環境教育事業 青梅の杜自然教室 青梅市内の山林で自然体験型環境プログラムを企画・運営実施。 王子の森自然学校 王子製紙社有林をフィールドにして子どもを対象に自然体験、林業体験、紙漉など環境 教育プログラムを企画・運営実施。 学校の環境教育支援プロジェクト(コスモ石油) 小中学校の環境教育等支援のため、自然体験活動を中心とした環境教育プログラムの 企画・運営実施。 アサヒ・J‐power風の子塾(地域小学校向け) 風力発電でCO2削減を学んだり自然体験プログラムなどを、総合的学習の一環として地 元小学生対象に企画・運営実施。 市民のための環境公開講座 地球環境問題等の連続講座を企画・運営実施。 ニッセイ緑の環境講座 森林に関する環境教育連続講座を企画・運営実施。 アサヒビール環境文化講座 「人と未来と環境のつながり」をテーマとした講座を本社・工場所在地で企画・運営実施。 エコツーリズム関連事業 自然学校やエコツアー事業者と連携して共通カリキュラムによる基礎研修や実地研修を 行い、自然学校インストラクターやエコツアーガイド等の人材を育成する。 NEC森の人づくり講座 大学生等を対象に、森づくりに関する講義と現場研修を通して森林環境教育に関する 人材を育成する。 日本の環境を守る若武者育成塾 高校生を対象に、自然に関する体験学習やワークショップをベースに、地域の環境問題 に取り組んでもらうことにより将来の人材を育成する。 大学生向け環境教育指導力育成事業 大学生向けの環境教育指導力を育成するための調査及び、研修や現場での指導体験 機会の提供。 自然学校指導者養成講座 自然学校での実習と講義により「自然学校指導者」として認定する指導者養成事業。 清里ミーティング 清里キープ協会にて体験活動型を含むワークショップなどを2泊3日で開催。環境意識 の高揚や環境教育等に関する知識・技能の普及、交流をはかる。 環境・科学教育普及事業 GEMS普及プロジェクト GEMS(科学体験プログラム)ガイドブック翻訳出版・販売、リーダー育成、プログラム実 施 パナソニックエコアイディアワークショップ GEMSのプログラムや手法を活用して生活に根差した体験学習、ワークショップ等をパナ ソニックセンター東京にて開催。 生物多様性普及のための教材作成 生物多様性について子供たちにも理解できるような絵本教材を作成し、生物多様性の普 及を図る。 自然とのふれあいを重視した環境教育普及事業 自然や国立公園などにおける自然とのふれあいを重視した環境教育の普及を図る。 3 海外環境教育等交流支援事業 インドネシア村落における環境教育、生活環境向 上支援 インドネシアの村落において、森林保全の重要性などに関する環境教育を実施し、自然 資源利用による地域の活性化を促進し、生活環境向上も支援。 インドネシア国立公園地域内自然資源管理事業 インドネシア自然保護区の地域住民に環境教育を実施し、自然環境保全・自然資源管 理を促進。また、環境調和型生産活動を促進し、生活環境向上を支援。 日中韓における環境教育協力推進事業 日本・中国・韓国での環境教育に関する情報交換等を通じて、三カ国の環境教育面に おける協力を促進する。 デンソー青少年育成グローバルプログラム 日本・ASEANの青年が共に自然体験活動や環境保全活動を視察・体験のうえ、持続 可能な社会への自らのアクションプランを作成・実施するプログラムの企画、運営実施。 ツバル青少年友の会 (留学生受入れ・青少年交流) ツバルからの大学生留学生受入れと日常交流を通じての地球温暖化問題の啓発。 ブータンにおける自然環境保全とエコツーリズム促 ブータンにおいて、地域住民への環境教育の実施による自然環境保全の改善と、地域 住民の生活向上及び環境保全の両立を目指したエコツーリズムの促進を行う。 進事業 ジャカルタ郊外の海岸において、地域住民に森林保全の重要性について環境教育を実 インドネシア・マングローブ林育成事業(トヨタ車体) 施し、植林によるマングローブ林の回復を行う。 ベトナムにおける環境教育・普及啓発事業 ベトナム・ハイフォン市において、環境への意識を高めるための環境教育・普及啓発プロ グラムを企画・実施すると共に、都市環境の改善をめざす。 タイ生物多様性教材開発教員育成事業 タイにおいて生物多様性普及のための教材を作成し、教員育成のための研修事業を実 施する。 ブータンにおけるビジターセンターの整備事業 地元NGOと協力して、ビジターセンターの整備などを行い、環境教育の普及を図る。 アジア青少年環境リーダーネットワーク事業 アジア各国の青少年環境リーダーを発掘、育成し、ネットワークを構築する。 環境教育用建物運営管理事業 環境教育用建物貸与 宝くじ協会助成金で建設した、環境教育等実施時に使用ないしは宿泊する4棟(北海 道、宮城県、山梨県、岐阜県)の建物を、地元団体に貸与(使用貸借) 収 益 事 業等 環境教育受託事業 明治きのこ・たけのこ里山学校 森林や里山をフィールドに自然体験プログラムを企画・運営実施。 エビアン水の学校 ウェブサイトの湿地とラムサール条約に関する「エビアン水の学校」参加者のうち、成績優 秀者に対し、水資源保全・共存地域で、その自然や活動などの体験活動を企画・実施。 企業向環境教育研修事業 参加型環境教育社員等研修 参加型環境問題研修ツールを活用した研修の提案、実施。 環境教育ゲーム実施、販売 環境と経済の両立を事業利益と環境保全効果などを点数化し競うゲーム型研修ツール で、研修を実施もしくはゲーム自体を販売。 三井物産環境セミナー 地球環境問題などに関する社員向け研修セミナーを企画・実施。 明治環境教育支援 環境などに関する社員向け研修セミナーの企画、講師調整・派遣。 環境教育に関する付随事業 環境教育ミーティング支援 地域環境教育ミーティング助成。 環境教育用建物貸与(一般使用) 宝くじ協会助成金で建設した、環境教育等実施時に使用ないしは宿泊する4棟(北海 道、宮城県、山梨県、岐阜県)の建物を、地元団体に貸与(使用貸借)一般使用分 4 平成24年度正味財産増減予算 (平成24年4月1日∼平成25年3月31日) 科目 24年度予算 23年度予算 (単位:円) 増減 Ⅰ 一般正味財産増減の部 1 経常増減の部 (1)経常収益 ①基本財産運用益 10,000 50,000 △ 40,000 ②受取入会金 ③受取会費 正会員受取会費 普通会員受取会費 賛助会員受取会費 50,000 8,450,000 2,775,000 3,075,000 2,600,000 50,000 9,950,000 3,000,000 3,950,000 3,000,000 0 △ 1,500,000 △ 225,000 △ 875,000 △ 400,000 ④事業収益合計 受託事業収益 受験料受講料収益 参加費収益 ⑥受取民間助成金 ⑦受取寄付金等 ⑧雑収益 196,648,000 187,648,000 2,700,000 6,300,000 24,000,000 5,000,000 1,200,000 188,553,000 180,253,000 2,000,000 6,300,000 26,240,000 4,000,000 1,100,000 8,095,000 7,395,000 700,000 0 △ 2,240,000 1,000,000 100,000 235,358,000 229,943,000 5,415,000 192,322,000 6,200,000 183,260,255 7,170,000 9,061,745 △ 970,000 48,764,000 31,044,000 2,615,000 2,730,000 6,190,000 43,660,000 20,671,000 5,557,000 5,523,000 11,660,000 5,104,000 10,373,000 △ 2,942,000 △ 2,793,000 △ 5,470,000 6,400,000 300,000 9,100,000 500,000 △ 2,700,000 △ 200,000 保険料 諸謝金 委託費 広告宣伝費 棚卸資産期首棚卸高 940,000 28,169,000 60,920,000 50,000 29,980,230 1,570,000 30,220,000 50,710,000 250,000 31,687,929 △ 630,000 △ 2,051,000 10,210,000 △ 200,000 △ 1,707,699 棚卸資産期末棚卸高 △ 31,980,230 △ 35,018,674 3,038,444 46,821,886 1,300,000 8,730,000 2,000,000 7,500,000 2,200,000 300,000 300,000 46,352,710 830,000 8,200,000 2,000,000 6,700,000 2,000,000 500,000 200,000 469,176 470,000 530,000 0 800,000 200,000 △ 200,000 100,000 経常収益計 (2)経常費用 ①事業費用合計 役員報酬 給料手当 旅費交通費 通信運搬費 消耗品費 印刷製本費 借損料 助成金 ④管理費 役員報酬 給料手当 退職給付費用 法定福利費 通勤費 福利厚生費 会議費 5 平成24年度正味財産増減予算 (平成24年4月1日∼平成25年3月31日) 科目 24年度予算 (単位:円) 増減 23年度予算 交際費 旅費交通費 通信運搬費 建物減価償却費 建物付属設備減価償却費 20,000 1,300,000 1,200,000 4,445,595 1,340,291 30,000 900,000 1,300,000 4,445,595 1,611,688 △ 10,000 400,000 △ 100,000 0 △ 271,397 什器備品減価償却費 消耗什器備品費 消耗品費 修繕費 広告宣伝費 0 600,000 1,600,000 250,000 250,000 109,927 200,000 1,500,000 200,000 500,000 △ 109,927 400,000 100,000 50,000 △ 250,000 水道光熱費 賃借料 保険料 支払手数料 租税公課 諸会費 図書研究費 450,000 6,169,000 5,000 1,500,000 3,300,000 90,000 200,000 400,000 6,200,000 10,000 1,700,000 2,700,000 130,000 80,000 50,000 △ 31,000 △ 5,000 △ 200,000 600,000 △ 40,000 120,000 450,000 0 1,000,000 322,000 239,143,886 450,000 30,000 3,325,500 100,000 229,612,965 0 △ 30,000 △ 2,325,500 222,000 9,530,921 △ 3,785,886 330,035 △ 4,115,921 1 経常外増減の部 (1)経常外収益 0 0 0 経常外収益計 (2)経常外費用 0 0 0 0 0 0 リース料 支払利息 単行本在庫調整勘定繰入 雑費 経常費用計 当期経常増減額 経常外費用計 0 0 0 当期経常外費用増減額 0 0 0 当期一般正味財産増減額 △ 3,785,886 330,035 △ 4,115,921 一般正味財産期首残高 168,587,925 168,257,890 330,035 一般正味財産期末残高 164,802,039 168,587,925 △ 3,785,886 *建物に付随する減価償却費5,785,886円 (注1)短期借入金限度額 50,000,000円 (注2)収入予算額を超過して収益増があったときは、理事長はその限度額内において、支出予算額を 超過して支出する事ができる。 (注3)予算の執行上必要があるときは、理事長は各科目間の流用を行うことができる。 (注4)24年度予算上単行本在庫調整勘定戻入額は26,460,267 繰入額は27,460,267とおく 6
© Copyright 2024 Paperzz