内視鏡検査で高画質な超音波画像を提供する 超音波観測装置 SU-8000・超音波内視鏡 3 機種 新開発 高度な画像処理技術と高性能「スーパCCDハニカムTM」で、病変部の早期発見に貢献! 平成 22 年 10 月 13 日 富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、超音波画像のさらなる高画質化と、優れた操作性を実現す る「超音波観測装置SU-8000」(以下、「SU-8000」)を開発しました。「SU-8000」を、当社のフルデジタル電子 内視鏡システムの最上位シリーズ「Advancia(アドバンシア)」※1と、今回「SU-8000」と同時に開発した超音波 内視鏡「EG-530UR2」「EG-530UT2」「EB-530US」と合わせて使用することで、超音波内視鏡検査の診断精度 の向上に貢献することができます。 超音波内視鏡検査は、先端部に超音波振動子を装着した内視鏡を用いて、粘膜下の腫瘍などの病変部の 位置や大きさ、深達度、周囲の臓器との位置関係、周囲のリンパ節の状態などを調べることができます。現 在、超音波内視鏡検査は、気管支領域や、食道・胃・十二指腸・大腸の消化管領域をはじめ、通常の内視鏡 で観察することが困難な膵臓・胆道領域の病変部の精密検査に広く用いられていますが、医療現場からは 高画質な画像で診断しやすい超音波内視鏡システムが求められています。 今回開発した「SU-8000」は、当社の超音波画像診断装置「FAZONE(ファゾーン)」シリーズで高い評価を 得ている、高度な画像処理技術である、ZONE Sonography技術※2と音速補正技術※3を採用した内視鏡用超 音波観測装置で、高画質な超音波画像を得ることができます。病変部の大きさや深達度などを把握したり、 膵臓や胆道など深部の臓器の精査観察を行うことに適しています。 また、「SU-8000」は、指で転がせるトラックボールを中央に配した、操作性の高いキーボードを搭載してい ます。キーボードの操作で、必要に応じて内視鏡画像と超音波画像を簡単に切り替え、検査を円滑に進める ことができます。さらに、「Advancia」も含めた超音波内視鏡検査に必要な装置を 1 つのカートに集約でき、院 内の移動もスムーズにできます。 今回、「SU-8000」に接続可能な超音波内視鏡 ※4として、上部消化管用の「EG-530UR2」(ラジアル走査方 式 )と「EG-530UT2」(コンベックス走査方式※6)、気管支用の「EB-530US」(コンベックス走査方式※6)も開発 しました。3 機種は、独自の画像センサー「スーパーCCDハニカムTM」を搭載しているため、通常の消化管・気 管支内視鏡検査では、明るく鮮明な内視鏡画像を実現。病変部の早期発見・治療を強力にサポートします。 ※5 富士フイルムは、鼻からの挿入に適したしなやかさを持つ「経鼻内視鏡」や、小腸の観察・処置を容易にし た「ダブルバルーン内視鏡」など、独創的な製品を発売しています。今後も、医療現場のニーズに応える内視 鏡関連製品を開発し、ラインアップ拡充を図っていきます。そして、「先進・独自の技術をもって、人々のクォリ ティ オブ ライフのさらなる向上に寄与していく」という企業理念のもと、重点・成長分野のメディカル・ライフサ イエンス事業の取り組みを加速させ、医療の質や効率の向上、人々の健康増進に貢献していきます。 尚、本製品は、平成 22 年 10 月 13 日(水)~16 日(土)に、パシフィコ横浜で開催される「第 18 回 日本消 化器関連学会週間」に出展いたします。 ※1 「Advancia」はプロセッサーと光源で構成。「SU-8000」は「Sapientia(サピエンティア)」と組み合わせて使用する ことも可能です。 ※2 超音波ビームを広範囲に送信し大きなゾーンで大量のエコーデータを高速に収集して、ソフトウエアによる高度 な画像処理を行う技術。高画質な画像を可能にします。 ※3 高度な画像処理技術により、体内における最適な音速(超音波の伝播速度)を推定し、それに基づいて画像を構 築する技術。臓器や体型の違いに左右されない高分解能画像が安定して得られます。 ※4 従来機種の超音波内視鏡「EG-530UR」「EG-530UT」の接続も可能です。 ※5 超音波振動子から 360°全周にわたり超音波が発信される方式です。 ※6 超音波振動子から扇形状に超音波が発信される方式です。 記 1.品名 : 超音波観測装置SU-8000 一般的名称:汎用超音波画像診断装置 薬事販売名:超音波観測装置 SU-8000、薬事認証番号:222AABZX00133000 超音波内視鏡 ・EG-530UR2 一般的名称:超音波軟性胃十二指腸鏡 薬事販売名:超音波内視鏡 EG-530UR2、薬事認証番号:222AABZX00132000 ・EG-530UT2 一般的名称:超音波軟性胃十二指腸鏡 薬事販売名:超音波内視鏡 EG-530UT2、薬事認証番号:222AABZX00131000 ・EB-530US 一般的名称:超音波軟性気管支鏡 薬事販売名:超音波内視鏡 EB-530US、薬事認証番号:222AABZX00060000 2.主な特長: 【SU-8000】 (1)超音波画像のさらなる高画質化を実現 ・ 当社の超音波画像診断装置「FAZONE(ファゾーン)」シリーズで高い評価を得ている、高度な画 像処理技術である、ZONE Sonography 技術や音速補正技術を採用し、超音波画像のさらなる 高画質化を実現。病変部の大きさや深達度などを把握したり、膵臓や胆道など深部の臓器の詳 細な観察を行うことに適しています。 ・ 5、7.5、10、12MHz の多様な周波数に対応。消化管壁や周囲の臓器の鮮明な画像を抽出しま す。 ・ カラードップラ機能※7により、患部の血流情報を取得。観察部位と脈管の位置の把握をサポート します。 ※7 血流平均速度、血流方向、パワー、血流の乱れなどの情報を色で表現する機能。血流方向表示は、プローブ (超音波振動子)に近付いて来る血流を赤色、プローブから遠ざかる血流を青色に表示します。また、速い血流 は明るく表示、血流の乱れはモザイク状(黄色や緑色)に表示します。 (2)操作性に優れたキーボードを搭載 ・ 指で転がせるトラックボールを中央に配した、操作性の高いキーボードを搭載しています。 ・ キーボード操作で、必要に応じて内視鏡画像と超音波画像を簡単に切り替え、検査を円滑に進 めることができます。 ・ キーボード全面に LED バックライトを採用。検査室での視認性を向上させています。 (3)必要な装置を 1 つのカートに集約 ・ 「Advancia」も含めた超音波内視鏡検査に必要な装置を 1 つのカートに集約することが可能。院 内の移動もスムーズに行えます。 (4)コンパクトフラッシュカード(CF)スロットを搭載 ・ 検査中の画像を CF に記録することができます。 【超音波内視鏡】 <3 機種の共通の特長> ・ 当社が内視鏡専用に開発した、超小型の画像センサー「スーパーCCDハニカムTM」を搭載。細か な血管や病変部を忠実に再現します。 <「EG-530UR2」の特長> ・ ラジアル走査方式。 ・ 先端部外形は 11.4mm と細く、湾曲性にも優れています。また、140 度の広視野角であり、通常の 内視鏡に近い操作性で超音波内視鏡検査が行えます。 ・ 先端の曲げ半径が小さいことにより、アプローチがしづらい部位の観察も可能です。 <「EG-530UT2」の特長> ・ コンベックス走査方式。 ・ 穿刺針やドレナージチューブ※8などの処置具が挿入できる大鉗子口 3.8mmを装備。優れた湾曲 性能も兼ね備えているため、治療のための病変部へのアプローチもスムーズにできます。 ※8 血液、膿、消化液などを体外に排出するための管(チューブ)のこと。 <「EB-530US」の特長> ・ コンベックス走査方式。 ・ 先端部径 6.7 ㎜の極細径で、挿入性に優れています。 ・ 先端部は、鉗子口を中心に左右対称で、穿刺針を見やすくしたレイアウト。前方斜視 10°で同じ 方向に鉗子が見えるので、より安全性の高いスムーズな穿刺が可能です。 ・ ライトガイドはニ灯式ライトを搭載。前方を明るく照らすと同時に、穿刺時の影の発生を軽減して います。 3.主な仕様: 【SU-8000】 電源 消費電流 寸法 質量 超音波画像表示 受信信号処理 電圧 周波数 走査方法 プローブタイプ 走査モード 受信ゲイン調整 STC ダイナミックレンジ AC100V 50/60Hz 2.0A 以下 375x215x445mm(突起部含む) 14kg 電子走査 コンベックス、ラジアル B モード、M モード、カラードプラ、パワードプラ、パルスド プラ、TH モード 0-100 2step 深さごとのゲイン設定、6 段 4-100 5step 表示 P in P 観察画面表示 表示レンジ 周波数 計測機能 記録 周辺機器 データ形式 記録機器 シネメモリ 撮影、記録装置 内視鏡画像/超音波画像 病院名/日付、時間/患者情報 コンベックス EG-530UT/UT2 15-120mm、EB-530US 15-120mm ラジアル EG-530UR/UR2 半径 15-120mm 5MHz/7.5MHz/10MHz/12MHz 深度計測、距離計測、周囲長・面積計測、体積計測、流 速計測、比率計測、心拍数計測、加速度計測 JPEG、TIFF、NONDICOM、DICOM 内部・外部メモリー 保存、再生 ビデオプリンタ、ビデオレコーダー、キーボード、 フットスイッチ 【超音波内視鏡】 内 視 鏡 機 能 EG-530UR2 EG-530UT2 EB-530US 視野方向 0°(直視) 40°(斜視) 10°(斜視) 観察範囲 3-100 ㎜ 3-100 ㎜ 3-100 ㎜ 視野角 140° 140° 120° 先端部外径 11.4mm 13.9mm 6.7mm 軟性部外径 11.5mm 12.1mm 6.3mm 挿入部最大径 12.7 ㎜ 15.0 ㎜ 7.3 ㎜ U:180°/D:90° U:160°/D:160° U:130°/D:90° L:100°/R:100° L:120°/R:120° 有効長 1,250 ㎜ 1,250 ㎜ 610 ㎜ 全長 1,550 ㎜ 1,550 ㎜ 880 ㎜ 3.8 ㎜ 2.0 ㎜ 湾曲角度 鉗子口最小径 2.2 ㎜ 走査モード 超 走査方式 音 走査方向 波 機 走査角 能 周波数 カラードプラ/パワードプラ/パルスウェーブ/B モード/M モード 電子ラジアル走査方式 電子コンベックス走査方式 電子コンベックス走査方式 超音波内視鏡の 挿入方向と垂直 超音波内視鏡の 挿入方向と同一 超音波内視鏡の 挿入方向と同一 360° 110°(SU-7000 との組合せ) 60°(SU-7000 との組合せ) 124°(SU-8000 との組合せ) 65°(SU-8000 との組合せ) 5MHz/7.5MHz/10MHz/12MHz 本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。 (報道関係) 富士フイルム株式会社 広報部 TEL 03-6271-2000 (お客様) 富士フイルムメディカル株式会社 営業推進本部 マーケティング部 TEL 03-6419-8033 インターネットホームページアドレス http://fujifilm.jp/business/healthcare/
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