Vector Worksの基本操作

CAD 実習Ⅰ
2011.12.9
資料 09
Vector Worksの基本操作
1.Vector Worksの起動と初期設定
1.1Vector Worksの起動
“スタート” → “すべてのプログラム” から Vector Works
アイコンをダブルクリックして起動する。
VectorWorksのショートカッ
トアイコン
1.2 Vector Worksの初期画面
メニューバー 現在の倍率
属性パレット
データパレット
基本パレット
スナップパレット
初期設定では
原点は中央
2.作業環境の設定
2.1 縮尺
画面上をマウスで右クリックし、縮尺を選択する。図面
をどのくいの縮尺で描くのか指定する。今回は住宅など
の図面を描く場合を想定して、1:50 に設定する。(図 1)
図1
2.2 座標軸
通常は用紙の中心を原点に上にY軸、右にX軸をとられ
ている。メニューバーの “ツール” → “原点指示” で原点
の新しい場所を指示できる。また、作業画面左上にある
(図 2)ボタンをクリックしても指示できる。
図2
2.3 単位
メニューバーの “ファイル” → “書類設定” → “単位”
で、作図の単位が「ミリメートル」になっている
ことを確認する。なっていなければ「ミリメートル」
に変更する。(図 3)
2.4 用紙設定
メニューバーの “ファイル” → “用紙設定” で、場
合に応じて適当な用紙の大きさを選択する
図3
2.5 グリッド
メニューバーの “ツール” → “スナップ設定” → “グ
リッド” を選ぶ。
レファレンスグリッドとは、作図作業の効率化を
図るために格子状に引かれた目安線のことを言う。
方眼紙に引かれているような線のことである。
スナップグリッドとは、細かい作業が楽に行える
ようにマウスの動きをグリッド上に限定する機能
である。
例えば、レファレンスグリッドを 300、スナップ
グリッドを 30 に設定する。つまり、30cm 間隔で
目安線が引かれ、3cm を最小単位として図形を描
くことになる。(図 3)
2.6 基本パレット
基本的な 2D 図形と 3D 図形を作成および編集する
ためのツールのセット。このパレットは、作業画
面の設定にてカスタマイズ可能。
パレット上のツールアイコンやラベルの右側に矢
印がある場合は、追加の関連するポップアップツー
ルがあることを示す。マウスボタンをクリックし、
しばらく押したままにすると、ポップアップツー
ルのメニューが開く。
2.6.1例えば文字を書く
ツールの名前
文字
1.
文字のサイズとフォントを決める図形が選択されていない状態で“文字 ”→ “サイズ ”で適当な
文字の大きさ(4 ~ 144)を選択する。図形が選択されていない状態で “文字” → “フォント”
で適当なフォント(日本語)を選択する。
2.
文字ツールを選択する。
3.
文字を書きたい位置をクリックし、そのままドラッグして文字の入力範囲を指定する。
4.
入力範囲が明示されたら(入力モードに入ったら)文字を入力する。
5.
文字入力を終了したいときは、どこか別の場所をクリックする。
3.作図環境の操作
3.1画面操作
パンカーソル
パンカーソルは机の上の紙のように、ウィンドウの中で自由に用紙を移動させるためのツールで
ある。パンカーソルが選択された状態で、移動の基点にしたい位置をクリックし、そのままドラッ
グして用紙を移動させる。
拡大表示・縮小表示
このツールが選択された状態で、見たい範囲を対角線上に
指示する。メニューバーのアイコンをクリックすると拡大表
示される。また、プルダウンメニューでも操作でき、現在
の表示倍率は、そこに表示される。( 縮小は “Alt” キーを押
しながら同様の操作をすると良い。)
現在の倍率
(クリックすると拡大。Altキーを
押しながらクリックすると縮小)
4.図形・文字の編集
セレクションポインタ
このツールは、図形や文字を選択して移動させたり、拡大・縮小したり、プロポーションを変更
したりすることができるツールである。
4.1 図形・文字の移動
セレクションポインタが選択された状態で、図形をクリックし、矢印の状態が変わったら、その
ままドラックさせることで、その図形を移動させることができる。
図形をつかんで移動させるとき、Shift キーを押しながらドラッグさせるとX軸方向、Y軸方向、
30°、45°、60°方向にドラッグが限定させる。
4.2 図形の変形
セレクションポインタでオブジェクトを選択し、4隅に現れ
るマークをつかんだままドラッグすると、オブジェクトのサ
イズおよびプロポーションが変更される。図の上側は単にド
ラッグして変形させた結果で、プロポーションが変更されて
いる。これに対し、下側は Shift キーを押しながらドラッグ
した結果である。プロポーションが保たれている。
Shiftキーを
押しながら
4.3 文字サイズの変更
セレクションポインタで文字を選択し、メニューバーの “文字” を選択し、
「フォント」や「サイズ」
でフォントや大きさや変更することによって文字を編集することができる。
セレクションポインタで
幅を変更
文字や→サイズで大
きさを変更
5.作業を終了する
5.1 図面データを保存する
1.
左上の “ファイル” → “保存” を選択する。 → ダイアログボックスが現れる。
2.
ダイアログボックスより、データを保存したい場所を選択する。
3.
ファイル名を適当に入力して、保存 をクリックする。
5.2 バックアップをとる(USBに図面データを移す)
1.
USB がフォーマット(初期化)されていることを前提として、USB をパソコンにさす。
2.
USB の読み込みが完了したら、
Vector Works で保存した図面データのアイコン上でマウスの右
ボタンをクリックし、
「送る」から「リムーバブルディスク」を選択する。 → 図面データが USB
にコピーされる。
3.
ハードディスク上の図面データを削除する
※ハードディスク上の図面データを削除する場合は、常時 2 枚つの USB に同じ図面データをバッ
クアップしておいた方が安全である。
5.3 USBをフォーマットする(初期化する)
USB が反応しなくなったら、USB に保存したデータは消去されるが、フォーマットすれば反応す
る場合がある。、フォーマットは「リムーバブルディスク」を選択し、マウスの右ボタンをクリッ
クし、フォーマットを選択すれば完了する。
5.4 図面データをプリントアウトする
1.
左上の “ファイル→ “用紙設定” を選択する。 → ダイアログボックスが現れる。
2.
ダイアログボックスのプリンタの設定を選択し、
プリンタの選択や詳細設定が可能。
プルダウン
メニューから出力したい、カラープリンタもしくは白黒プリンタを選択する。
※最終出力以外では、カラープリンタは使用しないこと。
3.
用紙のサイズを選択する。 OK をクリックする。
4.
左上の “ファイル” → “プリント” を選択する。 OK をクリックする。
練習7
各ツール(例:直線、四角、円弧、多角形、曲線)を使用し、各自下図のような自分の似顔絵を
作成する。
1.
文字ツールを使用し、自分の名札を付ける。
2.
A4 サイズ(縦使い)とし、右下に学籍番号と氏名を文字ツールで記入する。
(作成例)