バ－スが車爆弾を仕掛け、寸前で脱出する手筈を整え、爆破・暗殺を実行した。これにより「神の怒り作戦」は終了した。なお、報復を怖れてチャンバ－スことモサド工作員ラファエルは姿を消した。（全くの別人に変身し国外へ遁れた）「眼には眼を」報復の連鎖が中東を支配する。これが中東の現実。中東の現況に戻ってみると、イランの首都テヘランだは 9 月 13 日、イスラム体制を支持する保守派の学生 500 人が、国交断然している米国のビザ発給業務等を代行している在イラン・スイス大使館前で「映像制作者に死を」「米国に死を」と叫んで気勢を上げたが、治安当局が数百人の警官を投入死、大使館周辺を封鎖した。だがテヘランでは政府系の団体がデモに参加するとしており抗議デモ拡大の怖れがある。 AP 電によるとイエメンの首都サヌアにある米大使館がデモ隊に襲われ、数百人のでデモ隊が大使館前で投石したり、タイヤを燃したりの狼藉をし、一部が塀を乗り越えて大使館内に侵入、警官隊が威嚇射撃や催涙ガスで敷地内から追い出したが、デモ参加者の一人が警官隊の発砲により射殺されたらしい。イエメンは反米感情が強く、国内にあるテロ組織「アラビア半島のアルカイダ」掃討作戦を遂行中、アメリカ軍の無人爆撃機の操作を誤り、市民を巻き込んだ誤爆事件を本年 5 月に犯してしまい、イエメン国民に反米感情が渦巻いていた。 AFP 通信によるとイラク中部ナジャフでも 13 日、反米強硬派サドル師の支持者による反米デモ・抗議集会があった。エジプトでも、穏健イスラム組織ムスリム同胞団が国内各地で行動を準備中とのこと、不穏な空気はイスラム諸国に漂いだした。 2010 年 12 月 18 日、チュニジァでの暴動をきっかけに「ジャスミン革命」と称されたアラブ世界に起きた大規模の反政府運動で、現政権が倒れ、シリアを除き、沈静化して新政権が発足したばかりで、旧政権が強権をもって国内を抑えていたが、新政権は未だ基盤が弱く、今回の反米デモが、何時反政府デモに移行するかも知れない怖れがあり、それを規制･鎮圧出来るのか新政権としては心許ない状況にある。アジア、アフリカのイスラム教国家にも飛び火した。中東の不安定さは更に増す様相である。速報：核開発を進めて国際的に孤立するイランが、数少ない友好国であるス－ダンがあるが、そのス－ダンの首都ハルツ－ム南部にある兵器工場が本年 10 月 23 日深夜から 24 日未明にかけて大爆発を起こして 4 人が死亡した。ス－ダン政府オスマン情報相「イスラエル軍機 4 機による空爆された。この侵略 - 25 -