1級レベル〈機能語の類〉 *は、出題基準に例示されていないもの(本

1級レベル〈機能語の類〉
No.
語句
『出題基準』の例
1 ∼あっての
あなたあっての私
2 ∼いかんだ
考え方いかんだ
∼いかんで(は)
結果いかんでは
∼いかんにかかわらず
成否のいかんにかかわらず
備考
慣用形
用例
∼いかんによっては
∼いかんによらず
対応のいかんによらず
3 ∼うが
いかに困ろうが
動詞意向形に接続
∼うが∼まいが
彼が来ようが来まいが
動詞意向形に接続
∼うと∼まいと
人に迷惑をかけようとかけまいと
動詞意向形に接続
4 ∼うにも∼ない
行こうにも行けない
動詞意向形に接続
5 ∼かぎりだ
心細いかぎりだ
6 ∼かたがた
お見舞いかたがた
7 ∼かたわら
8 ∼からある
勉強のかたわら
仕事をするかたわら
50キロからあるバーベル
9 ∼が最後
そんなことになったが最後
10 ∼がてら
散歩しがてら
11 ∼が早いか
チャイムが鳴るが早いか
12 ∼きらいがある
人の意見を無視するきらいがある
13 ∼極まりない
不健全極まりない
∼極まる
散歩がてら/遊びがてら
失礼極まる態度
15 ∼ことなしに
休み中のこととて
慣れぬこととて
人の心を傷つけることなしに
16 ∼ごとき
彼ごとき青二才
∼ごとく
前述のごとく
予想したごとく
14 ∼こととて
∼ごとくだ
お礼かたがた/挨拶かたがた
*
例のごとく
読んで字のごとく
以下のごとく定める。
自ら敗北を宣言するがごとくだ。
*は、出題基準に例示されていないもの(本リストで拡張したもの)を示す
1級レベル〈機能語の類〉
No.
語句
『出題基準』の例
備考
17 ∼しまつだ
ついには家出までするしまつだ
18 ∼すら
歩くことすら
極端な例示
∼ですら
大学の教授ですら
極端な例示
19 ∼ずくめ
結構なことずくめ
慣用形
20 ∼ずして
*
黒ずくめ
いいことずくめ
期せずして
21 ∼ずとも
*
当らずとも遠からず
22 ∼ずにはおかない
罰を与えずにはおかない
用例
戦わずして勝つ。
神ならずとも予想できることだ。
降らずとも傘の用意。
人を感動させずにはおかない。
∼ずにはおくものか
*
反撃せずにはおくものか。
23 ∼ずにはすまさない
*
一言言わずにはすまさない。
∼ずにはすまない
24 ∼ずばなるまい
本当のことを言わずにはすまない
*
人の意見も聞かずばなるまい。
25 ∼そばから
教えるそばから忘れてしまう
26 ただ∼のみ
ただそれのみが心配だ
ただ∼のみならず
ただ∼ばかりだ
ただ∼あるのみ
ただ東京都民のみならず
*
ただ笑うばかりだ。
27 ∼たところで
言ってみたところでどうにもならない
28 ∼たりとも
1円たりとも無駄には使うな
29 ∼たる
議員たるもの
∼たる者
∼たると∼たるとを問わず *
∼たるや
ただ努力あるのみだ。
直接的たると間接的たるとを問わず
*
その∼たるや
30 ∼だに
夢にだに見ない
想像するだに恐ろしい
31 ∼っぱなし
開けっぱなし
言いっぱなし
その威力たるや抜群である。
予想だにしない
想像だにできない/しない
一顧だにしない
*は、出題基準に例示されていないもの(本リストで拡張したもの)を示す
1級レベル〈機能語の類〉
No.
語句
『出題基準』の例
32 ∼つ∼つ
行きつ戻りつ
33 ∼てからというもの
彼が来てからというもの
34 ∼てやまない
念願してやまない
35 ∼であれ
たとい王様であれ
何であれ
男であれ女であれ
∼であれ∼であれ
36 ∼でなくてなんだろう
これが愛でなくてなんだろう
37 ∼ではあるまいし
君ではあるまいし、そんなことをするものか
38 ∼でもって
40 ∼とあって
年に一度のお祭りとあって
*
42 ∼というところだ
∼といったところだ
43 ∼といえども
44 ∼といったらありはしない
文語形
必要とあらば手段は選ばない。
強調形
足といわず手といわず、
子供のためとあれば
41 ∼といい∼といい
∼といわず∼といわず
用例
それでもって(そんでもって) 貧乏でもって頭も悪い。
人一倍の努力と相まって
∼とあれば
慣用形
ためつすがめつ
抜きつ抜かれつ
差しつ差されつ
持ちつ持たれつ
*
39 ∼と相まって
∼とあらば
備考
壁といい、ソファーといい、薄汚れた感じだ
*
時給は700円から1000円というところだ
帰省?まあ、年に1回といったところだ
子供といえども
老いたりといえども
ばかばかしいといったらありはしない
∼といったらありゃしない
∼といったらない
おかしいといったらない
45 ∼ときたら
あいつときたら、もうどうしようもない
46 ∼ところを
お忙しいところを
危ないところを
*は、出題基準に例示されていないもの(本リストで拡張したもの)を示す
1級レベル〈機能語の類〉
No.
語句
『出題基準』の例
備考
慣用形
用例
47 ∼としたって
∼としたところで
私としたところで、名案があるわけではない
∼にしたって
この問題にしたって、同じことだ
∼にしたところで
48 ∼となく∼となく
*
49 ∼とは
50 ∼とはいうものの
昼となく夜となく働いた。
そこまで言うとは、彼も相当のものだ
*
∼とはいえ
名人とはいうもののもう80才だ。
留学生とはいえ
51 ∼とばかりに
泣けとばかりに
52 ∼ともなく
見るともなく見ている
∼ともなしに
聞くともなしに聞いていた
53 ∼ともなると
春ともなると
∼ともなれば
大臣ともなれば
54 ∼と思いきや
55 ∼ないでおくものか
ちゃんと受け取ったと思いきや
*
∼ないではおかない
56 ∼ないではすませない
∼ないではすまない
殴らないでおくものか。
攻撃なしではおかない
*
見ないではすませない本だ。
謝らないではすまないだろう
57 ∼ないまでも
空港まで迎えに行かないまでも
58 ∼ないものでもない
ひょっとして、引き受けないものでもない
59 ∼ながらに
涙ながらに訴えた
60 ∼ながらも
狭いながらも楽しいわが家
子供ながらも必死になっている
愛なくして何の人生か
61 ∼なくして
∼なくしては
∼とは言わないまでも
∼にいながらにして
真の勇気なくしては正しい行動をとることは
できない
*は、出題基準に例示されていないもの(本リストで拡張したもの)を示す
1級レベル〈機能語の類〉
No.
語句
『出題基準』の例
62 ∼なしに
∼も∼ばこそ
慣用形
用例
断りなしに入るな
∼なしには
63 ∼など∼ばこそ
備考
涙なしには語れない
*
否定の意味
そんな気などあらばこそ、
*
否定の意味
遊ぶ暇もあらばこそ。
64 ∼ならでは
彼ならでは不可能なことだ
∼ならではの
下に否定を伴う
彼ならではの快挙
65 ∼なり
そう言うなり出て行った
66 ∼なり∼なり
行くなり帰るなり、好きにしなさい
煮るなり焼くなり好きにしろ
67 ∼なりに
私なりに考えて出した結論だ
自分なりに
道なりに
68 ∼にあたらない
∼にはあたらない
驚くにはあたらない
69 ∼にあって
この非常時にあっていかにすべきか
70 ∼に言うところの
*
∼で言うところの
*
世に言うところの
俗に言うところの
俗に言うところのおばさんの年だ。
現在で言うところの交番だ。
71 ∼に至って
∼に至っては
ことここに至ってはどうしようもない
∼に至っても
∼に至る
大事に至る
∼に至るまで
∼に及んで
借金の額に至るまで調べられた
*
この期に及んで
72 ∼にかかわる
人の名誉にかかわるようなこと
73 ∼にかたくない
想像にかたくない
74 ∼にして
これはあの人にして初めてできることだ
あの優秀な彼にしてこのような失敗をするの
だから
75 ∼にしてからが
極端な例示
*
この期に及んで何を言うか。
想像(する)にかたくない
極端な例示
親にしてからがこの有様だ。
*は、出題基準に例示されていないもの(本リストで拡張したもの)を示す
1級レベル〈機能語の類〉
No.
語句
『出題基準』の例
備考
慣用形
用例
76 ∼に即した
∼に即して
規定に則して処理する
∼に即しては
∼に即しても
聞くにたえない
遺憾にたえない
鑑賞にたえる絵
77 ∼にたえない
∼にたえる
78 ∼に足る
79 ∼には及ばない
満足するに足る成績
*
ご心配には及びません。
80 ∼にひきかえ
勉強家の兄にひきかえ、弟は怠け者だ
81 ∼にもまして
それにもまして気がかりなのは家族の健康だ
82 ∼の至り
光栄の至り
83 ∼の極み
感激の極み
84 ∼はおろか
85 ∼ばこそ
漢字はおろかひらがなも書けない
意見を述べることはおろか、まともに顔を見
ることさえできない
あなたのことを考えればこそ
86 ∼ばそれまでだ
鍵があっても、かけ忘れればそれまでだ
∼たらそれまでだ
*
死んでしまったらそれまでだ。
87 ∼はもとより∼も
*
子供はもとより大人にも危険だ。
88 ひとり∼だけでなく
ひとり本校のみならず、わが国の高校全体の
問題だ
言うべからざること
ひとり∼のみならず
89 ∼べからざる
∼べからず
∼ざるべからず
入るべからず
*
90 ∼べく
∼べくして
欠くべからざる
二重否定
大失敗と言わざるべからず。
友人を見舞うべく、病院を訪れた
*
勝つべくして勝った試合だ。
*は、出題基準に例示されていないもの(本リストで拡張したもの)を示す
1級レベル〈機能語の類〉
No.
語句
91 ∼べくもない
『出題基準』の例
備考
慣用形
*
用例
昇進など望むべくもない。
92 ∼まじき
学生にあるまじき行為
93 ∼までだ
できないのなら、やめるまでだ
あるまじき
∼までのことだ
94 ∼までのこともない
*
議論するまでのことはない。
∼までもない
わざわざ行くまでもない
∼までもなく
今さら言うまでもなく
95 ∼まみれ
どろまみれ
96 ∼めく
春めく
97 ∼もいいところだ
*
98 ∼もがな
*
99 ∼もさることながら
*
言わずもがなのことですが、
結果は言わずもがなだろう。
批判もものかは謝罪しなかった。
ベルが鳴るや
∼や否や
104 ∼ゆえ
あらずもがな
いわずもがな
知っていれば、助けてあげたものを
102 ∼や
103 ∼やらぬ
無責任もいいところだ。
親の希望もさることながら
100 ∼ものを
101 ∼もものかは
→きわまりない
玄関を出るや否や
*
動詞ます形に接続
興奮冷めやらぬ会場
戦争中のことゆえ
∼ゆえに
貧しさゆえに
∼ゆえの
病気ゆえの不幸
105 ∼をおいて
あなたをおいて会長適任者はいない
106 ∼を限りに
今日を限りに禁煙する
声を限りに叫ぶ
下に否定を伴う
107 ∼を皮切りとして
∼を皮切りに
今度の出演を皮切りに
∼を皮切りにして
*は、出題基準に例示されていないもの(本リストで拡張したもの)を示す
1級レベル〈機能語の類〉
No.
語句
『出題基準』の例
備考
慣用形
用例
108 ∼をきっかけとして
109 ∼を禁じ得ない
同情を禁じ得ない
110 ∼を妨げない
*
111 ∼をして
*
112 ∼をば
*
113 ∼を(も)辞さない
*
大統領は再選を妨げない。
使役表現を伴う
それでは、失礼をば。
失礼をばいたしました。
信念のためなら死をも辞さない。
115 ∼をものともせずに
本日をもって終了する
身をもって経験する
非常な努力をもってその行事を成功させた
君の実力をもってすれば
敵の攻撃をものともせずに
116 ∼を余儀なくさせる
撤退を余儀なくさせる
∼を余儀なくされる
退学を余儀なくされる
114 ∼をもって
観客をして感嘆させた。
親の心配をよそに
勉強をよそに遊び回る
117 ∼をよそに
118 ∼んがため
∼んがために
∼んがための
119 ∼んとする
勝たんがための策略
*
言わんとする(ところ)
今年、創立50年を迎えんとする。
120 ∼んばかりだ
∼んばかりに
∼んばかりの
帰れと言わんばかりの顔
∼といわんばかりの
*は、出題基準に例示されていないもの(本リストで拡張したもの)を示す