【 臨床化学検査部門 】 (内線 3100)

【 臨床化学検査部門 】
臨床化学検査は、血液(血清、血漿)
、尿等の生体より採取された試料をもとに、生化学的、免
疫学的な手法を駆使し、全自動迅速分析装置を導入して迅速化、検査精度の向上に努め、疾病の診
断、薬物の適切な投与、治療の効果および予後の推定に客観的な情報としての検査データを提供し
ています。
【検査項目】
1. 肝機能検査
TP,ALB,ZTT,TTT,T-B,D-B,
CH50, ,FFA
2. 酵素活性項目検査
AST,ALT,ALP,LD,AMY,γ-GT,LAP,CK,ChE Lip,
3. 脂質項目検査
TG,THO,FCHO, ApoAI,AII,B,CII,CIII,E,HDL-C,LDL-C,RLP-C, Lp(a)
4. 腎機能・電解質検査
NA,K,CL, BUN,CRE,UA,CA,IP, FE,UIBC,
5. CRP
CRP, IgG,IgA,IgM,C3,C4,
6. 血糖・尿糖 および耐糖能検査
GLU,グリコヘモグロビン(HbA1c)グリコアルブミン(GA),
7. クリアランス検査
8. 尿化学検査
9. 蛋白電気泳動・アイソザイム検査
10.ICG 検査
11.緊急検査(生化学)
12.髄液検査(生化学)
項目
TP
ALB
ChE
ZTT
TTT
T-BIL
D-BIL
I-BIL
ALP
LAP
γ -GT
LDH
AST
ALT
TG
T-CHO
F-CHO
FFA
BUN
CRE
UA
Ca
I-P
Na
K
CL
Fe
TIBC
UIBC
Mg
CK
Amylase
Lipase
CRP
LDL-C
HDL-C
RLP-C
Lp(a)
Glu
A1c
GA
NH3
TBA
apoAI
apoAII
apoB
apoCII
apoCIII
apoE
CH50
β 2mG
IgG
IgA
IgM
C3
C4
A/G
浸透圧
BTR
BCAA
TYR
Zn
Cu
MMP-3
ICG
CK-MB
正式名
総蛋白
アルブミン
コリンエステラーゼ
クンケル
チモール
総ビリルビン
直接ビリルビン
間接ビリルビン
アルカリフォスファターゼ
ロイシンアミノペプチダーゼ
基準範囲
単位
5.8~8.5
g/dl
4.1~5.2
g/dl
170~480
U/l
1.9~9.5
KU
1.2~8.3
KU
0.3~1.3
mg/dl
0.0~0.3
mg/dl
0.1~1.7
mg/dl
M:131~342,F:100~248
U/l
M : 50~96 , F : 44~75
U/l
γ ‐グルタミルトランスペプチダーゼ
M : 8~94 , F : 6~35
U/l
乳酸脱水素酵素
118~213
U/l
トランスアミナーゼ
10~32
U/l
トランスアミナーゼ
2~31
U/l
中性脂肪
28~149
mg/dl
総コレステロール
126~219
mg/dl
遊離コレステロール
31~75
mg/dl
遊離脂肪酸
100~1200
μ Eq/l
尿素窒素
7.0~21.0
mg/dl
クレアチニン
M:0.56~1.10, F:0.35~0.78 mg/dl
尿酸
M : 3.7~7.9 , F : 2.6~5.7
mg/dl
カルシウム
8.9~10.4
mg/dl
無機リン
3.3~5.5
mg/dl
ナトリウム
135~146
mEq/l
カリウム
3.4~4.8
mEq/l
塩素
99~108
mEq/l
鉄
M : 48~185 , F : 21~185
μ g/dl
総鉄結合能
M : 250~380 , F : 250~450 μ g/dl
不飽和鉄結合能
M : 100~290 , F : 140~430 μ g/dl
マグネシウム
1.7~2.4
mg/dl
クレアチンキナーゼ
M : 64~279 , F : 47~170
U/l
アミラーゼ
44~115
U/l
リパーゼ
7.1~60.0
U/l
C反応性蛋白
0.30以下
mg/dl
LDL-コレステロール
65~139
mg/dl
HDL-コレステロール
M : 35~85 , F : 40~95
mg/dl
レムナント様リポ蛋白コレステロール
0.0~7.5
mg/dl
リポタンパク(a)
0.0~30.0
mg/dl
血糖
60~100(空腹時)
mg/dl
グリコヘモグロビンA1c
4.1~5.8(JDS, 4.5~6.2(NGSP) %
グリコアルブミン
11.6~16.4
%
アンモニア
30~80
μ g/dl
総胆汁酸
0.0~11.5
μ mol/l
アポ蛋白AI
98~186
mg/dl
アポ蛋白AⅡ
22~44
mg/dl
アポ蛋白B
51~111
mg/dl
アポ蛋白CⅡ
1.2~4.9
mg/dl
アポ蛋白CⅢ
3.9~11.2
mg/dl
アポ蛋白E
2.2~5.9
mg/dl
補体価CH50
30.0~45.0
U/ml
β 2マクログロブリン
0.8~2.5
μ g/ml
免疫グロブリンG
880~1730
mg/dl
免疫グロブリンA
105~424
mg/dl
免疫グロブリンM
35~225
mg/dl
補体蛋白C3
85~167
mg/dl
補体蛋白C4
16~45
mg/dl
A/G比
1.41~2.30
mOsm/l
浸透圧
270~295
総分岐鎖アミノ酸/チロシンモル比
4.41~10.05
総分岐鎖アミノ酸
314~713
μ mol/l
チロシン
63~86
μ mol/l
亜鉛
65~110
μ g/dl
銅
68~128
μ g/dl
ラテックス免疫比濁法
M:36.9~121.0,F:17.3~59.7 ng/ml
インドシアニングリーン
0.0~10.0(15分値)
%
CK-MB
0.6~3.5
ng/ml
解 説
血液中の蛋白質の総量で、慢性肝炎や肝硬変で高く、栄養不良で低くなります。
肝臓で合成されるタンパク質の一つで、栄養不良や重い肝臓病で低くなります。
肝臓におけるタンパク質生成の指標で、肝臓病で低下します。
慢性肝炎、肝硬変、感染症などで増加します。
黄疸の程度を示します。肝臓・胆道の病気で増加します。
肝臓、胆のうなどの病気で増加します。ALPは、小児期に高値を示します。γ -GT
は、習慣飲酒でも増加します。
多くの臓器に含まれる酵素で、肝疾患、心疾患、血液疾患などで増加します。
肝臓の細胞が壊れると血中に増加するため、肝細胞の障害の程度を示します。
高値の場合、心・血管系障害のリスクは大きくなります。
腎臓から排泄される老廃物成分で、腎機能が低下すると高くなります。
尿酸の高値が持続すると痛風になることがあります。
血液中の電解質の濃度で、腎疾患、ホルモン異常、脱水などで増加・減少します。
鉄欠乏性貧血で、血清鉄は低値を示し、不飽和鉄結合能が増加します。体内の鉄
の代謝を見る検査です。
筋肉に含まれる酵素で、心筋梗塞、筋肉の病気で増加し,運動後でも増加します。
唾液・膵液に含まれる酵素で、唾液腺、膵臓の病気で増加します。
感染症など炎症がある場合に増加します。
いわゆる悪玉コレステロールといわれるものです。
いわゆる善玉コレステロールといわれるものです。
動脈硬化性疾患の危険因子と考えられています。
糖尿病や食後で上昇、運動・ストレスで影響を受け、時間的に大きく変動します。
過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映します。
過去2~4週間の平均血糖値を反映します。
肝臓の機能が著しく低下した場合、肝性脳症などで高値を示します。