意見交換(要旨)

まちづくり わいわい タウンミーティング
日 時 : 平成20年3月15日(土)午後7時30分~9時15分
場 所 :志染町公民館
参加者 : 24名
行政側出席
市長、教育長、理事、技監、ほか5名
概要説明
パワーポイントによる概要説明 (※別添資料参照)
意見交換(要旨)
(市民A)
三木市民病院は大丈夫なのか。
(市長)
現在、利用病床数の回復、赤字経営の改善にむけて職員が一丸となって頑
張っています。優秀なスタッフも揃っていますので、市民の皆様にも、自分
たちの病院という意識をもっと持っていただき、今後も、大いに利用いただ
くことで市民病院は存続できると考えています。
ただし、現在の市民病院は、かなり老朽化していますので、10年以内に
は何らかの形で建て替えを検討しなければならないと考えていますが、現行
の診療体制で、いくら施設が新しくなっても患者数は増えないという認識は
持っています。やはり小児科や産婦人科が揃うなど必要不可欠な機能が加わ
らないと、病院建設に150億円近くの借金をしたとしても、借金だけが残
ってしまうことになります。仮に、今後、一般会計の借金を減らしていく中
で、三木市単独の病院が建設できる財政力に回復したとしても、医師不足の
問題は依然として残ることから、やはり広域的な連携という枠組みの中で、
統合病院の実現に向けて、今後も根気強く、小野市との協議を継続していか
なければならないと考えています。
(市民B)
市民アンケートの中で、統合病院について、「小野市に建設されてもやむを
得ない」と45.5%の市民が回答した原因は何だと分析されているのか?
また、「やむを得ない」理由はどういうものなのか。
(市長)
市民アンケートは、他の施策のことも一緒にお聞きしました。
したがって、病院に関する質問の中で、借金の額がどれくらいになるのか、
三木市の負担分がどれくらいになるのかなどの詳しいことは一切触れており
ませんでしたので、アンケートの取り方には荒っぽいものがあったのかもし
れません。また、アンケートでは、
「統合に賛成」とお答えいただいた方への
再度の質問の中に、「新病院は、絶対に三木市に設置するべきである。」、「協
議の結果、小野市に設置されても地域医療を守るためには、やむを得ない。」
の選択肢を設けさせていただきました。
考えられる一つの理由としては、三木市も、小野市もいずれもバイパス沿
いで接近した場所を候補地としてあげていることから、お互いが言い張って、
北播磨南部地域から地域医療がなくなってしまうよりは、どちらの市に建設
されても構わないという意見があると思います。
もう一つは、新興住宅地の方たちは、西神戸医療センターなどの神戸市の
病院を利用されることが多く、吉川町の方たちは、三田の病院を利用される
ことが多くいらっしゃるので、どちらの市に出来ても構わないといった考え
があるのではないかと分析しています。地域特性としてこういった意見があ
るのはやむを得ないと思っていますが、今回の統合病院問題が、三木市全体
の議論としてどこまで盛り上げられるのかが今後の課題であると認識してい
ます。
そういった意味では、今後、様々な機会を捉えて、病院に対する問題意識
を投げかけさせていただき、皆さんのご意見をお聞きしながら、できるだけ
早期に今後の方向性を出していきたいと考えています。
(市民C)
①
現在、地産地消の魅力を伝えるため、緑が丘にある三木みらい館で「お
にぎり工房みき」を出店している。将来的には、山陽自動車道の三木東
インターチェンジ付近などの志染地域においても取組めるようにした
い。
②
アフタースクールの入所児童数(514人)に対する年間コストは、一
人当たり357,900円ということだが、志染地域からでも、アフタ
ースクールの子どもたちを地域で預かることはできないか。
③
ごみ処理にかかるコストについて、市民一人当たり年間2万円が必要で
あるということは、5人家族で10万円の計算になる。市民もコストダ
ウンに努めなければならないと思っている。
(市長)
① 「おにぎり工房」が、行政主導ではなくて、志染地区の主婦の皆さんと農
協とがタイアップして現在も取り組まれておられることに敬意を表しま
す。これからの農業を考えますとき、吉川での素晴らしい取り組みが一つ
のヒントになるのではないかと考えています。例えば、吉川の「ようしょ
う会」という団体は、建物も何もない中で、テント一つで直売所を始めら
れました。このような活動が、三木市内全域に広がればと思っています。
本来は、市の職員がリーダーシップを取ってやらなければならないと思っ
ていますが、先ずは、地産地消の推進員という形で協力していただける方
を吉川と三木でお一人ずつ選んで、行政とともに地元に入っていって、直
売所の取組が市内のいたるところで立ち上げることができないのか、ま
た、団塊の世代で退職された男性や、女性の方たちが活躍できる、そして、
行政が黒子に徹して支援していけるような体制が作れないかと考えてい
ます。
② アフタースクールについては、現在、市内全校で3年生までの受け入れ体
制が整っていますが、受入児童数は、年々、増加の一途を辿っています。
その状況を受けて、市の財政負担を危惧されるご意見もお伺いしていま
す。今後、アフタースクールの対象を4年生から6年生までに広げていく
ことになりますと、財政的に他の事業を何かやめなければならないという
選択を迫られることにもなります。そういう意味からも、先ほど、ご提案
をいただきましたような、地域の中でお世話をしていただけるような体制
がとれないものか、そのことが、コストも抑えることにもつながるでしょ
うし、異世代交流にも繋がっていくのではないかと考えています。
③ ごみ処理のコストを抑えるためには、ごみを出さないという取組も考えて
いかなければならないと思っています。ごみの有料化については、他の自
治体でも検討されていますが、有料化にすれば一時的にごみの量は減るも
のの、しばらくすると、また元に戻る傾向が見られます。したがって、ご
みの有料化よりも、地域でごみを出さないといった分別を徹底していただ
くことを、先ずは広げていくことが大切ではないかと感じています。
(市民B)
結婚しない方が多いようですが、市としてどのような対策を考えているの
か。
(市長)
結婚をされる、されないということについては、個人の意思ですから、強
要はできませんが、新年度には、例えば、結婚を躊躇されていらっしゃる方
に対して、地域の中で協力していただける方からご本人の背中を押していた
だけるような取組も含めた、出会いのサポート事業を提案しています。