FUJITSU Storage ETERNUS DX 構築ガイド(サーバ接続編) iSCSI

P3AM-3432-16Z0
FUJITSU Storage
ETERNUS DX 構築ガイド(サーバ接続編)
iSCSI /
ETERNUS DX60/DX60 S2, DX80 ディスクストレージシステム 設定用
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はじめに
本書は、ETERNUS DX を、各 OS (Solaris OS, HP-UX, Windows®, Linux, VMware ESX, Oracle VM
Server for x86)で動作するサーバに iSCSI 接続して使用するために必要な作業について説明していま
す。
本書は、ETERNUS DX、サーバ、OS、iSCSI HBA、LAN カード、およびドライバソフトウェアの説
明書と併せてご使用ください。
なお、本書に記載している製品の商標、製品名などの表記については、
『FUJITSU Storage ETERNUS
DX 構築ガイド(サーバ接続編) 表記について』を参照してください。OS がサポートするストレージ
システムについては、ETERNUS DX のサポート組み合わせ表を参照してください。
第 16 版
2015 年 9 月
本書の内容と構成
本書は以下に示す 2 章から構成されています。
•「第 1 章 作業の流れ」(6 ページ)
ETERNUS DX を設定する場合の作業の流れについて説明しています。
•「第 2 章 ETERNUS DX の設定」(8 ページ)
ETERNUS DX の設定について説明しています。
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FUJITSU Storage ETERNUS DX 構築ガイド(サーバ接続編)
Copyright 2015 FUJITSU LIMITED
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目次
第 1 章 作業の流れ
6
第 2 章 ETERNUS DX の設定
8
2.1 共通設定項目 ..........................................................................................................................8
2.1.1 サーバとの接続形態に関する設定(iSCSI ポートパラメーター設定) .................................................... 8
2.1.2 センス情報の変換(ホストレスポンス設定) ........................................................................................... 9
2.1.3 サーバの iSCSI ホスト設定 ...................................................................................................................... 10
2.1.4 サーバがアクセスする LUN のグループ作成(アフィニティグループ設定)......................................... 10
2.1.5 LUN のグループ作成および関連付け設定(LUN マッピング設定) ....................................................... 10
2.1.6 CHAP 認証の設定 .................................................................................................................................... 11
2.2 固有設定項目 ........................................................................................................................12
2.2.1 リセットグループ設定 ............................................................................................................................. 12
2.2.2 サブシステムパラメーターの設定(HP-UX 接続の場合のみ) ............................................................... 13
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表目次
表 2.1
表 2.2
iSCSI ポートパラメーター設定 .......................................................................................................... 8
ホストレスポンス設定 ........................................................................................................................ 9
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第1章
作業の流れ
本書は、
『FUJITSU Storage ETERNUS DX 構築ガイド(サーバ接続編) iSCSI 用』の各 OS 用に記載
されている作業工程のうち、「ETERNUS DX の設定」の作業を行う際に使用します。
使用しているドキュメント
•『ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド』
作業の流れ
iSCSI ポートパラメーター設定
サーバとの接続形態に関する設定を行います。
• 「2.1.1 サーバとの接続形態に関する設定(iSCSI ポートパラメーター設定)
」(8 ページ)
ホストレスポンス設定
接続環境(条件)に応じて、ホストレスポンスの設定を行います。
• 「2.1.2 センス情報の変換(ホストレスポンス設定)
」(9 ページ)
iSCSI ホスト設定
サーバの IP アドレス、エイリアスネーム、および iSCSI ネームの設定を行います。
• 「2.1.3 サーバの iSCSI ホスト設定」(10 ページ)
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第1章
作業の流れ
アフィニティグループ設定
サーバがアクセスする LUN のグループを作成します。
• 「2.1.4 サーバがアクセスする LUN のグループ作成(アフィニティグループ設定)
」(10 ペー
ジ)
ホストアフィニティ設定
iSCSI カード HBA と LUN のグループ関連付けを行います。
• 「2.1.5 LUN のグループ作成および関連付け設定(LUN マッピング設定)
」(10 ページ)
CHAP 認証を設定する場合
CHAP 認証を設定しない場合
CHAP 認証設定
iSCSI 接続のセキュリティを高める場合には
CHAP 設定を行います。
• 「2.1.6 CHAP 認証の設定」(11 ページ)
リセットグループの設定
接続環境(条件)により、パスに接続される ETERNUS DX の iSCSI ポートを、1 つのグループ
に設定します。
• 「2.2.1 リセットグループ設定」(12 ページ)
『FUJITSU Storage ETERNUS
本書を使用した作業(ETERNUS DX の設定作業)が終わったら、
DX 構築ガイド(サーバ接続編)』の各 OS 用に記載されている、次の作業工程に進んでくださ
い。
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第2章
ETERNUS DX の設定
2.1
共通設定項目
接続環境にかかわらず、すべての OS で設定が必要となる項目です。
ETERNUS Web GUI の操作方法や設定方法については、
『ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド』を
参照してください。
2.1.1
サーバとの接続形態に関する設定(iSCSI ポートパラメーター設定)
以下の設定項目について、接続環境に合わせて iSCSI ポート設定を行ってください。以下の内容につ
いて、接続環境に合わせて設定してください。記載のない設定項目については、初期値(Default 値)
を使用してください。
表 2.1 iSCSI ポートパラメーター設定
Solaris OS, HP-UX, Windows®, Linux, VMware ESX, Oracle VM Server for
x86
設定項目
TCP/IP 設定
IP アドレス
任意(マルチパスを構成する iSCSI ポートは、別サブネットの IP アドレスを
設定してください)
サブネットマスク
任意
デフォルトゲートウェイ
任意
iSNS サーバ
iSNS サーバを利用する場合、「有効にする」をチェックし、iSNS サーバの IP
アドレスを設定
iSCSI 設定
iSCSI Name
任意
注意:
• マルチパスを構成する iSCSI ポートは、iSCSI Name を各 iSCSI ポート間
で、重複しない値に設定してください。
重複する値の場合、マルチパス構成で接続できない場合があります。
• 使用できる文字は、半角英数字、". "(ピリオド)、" : "(コロン)、および" "(ハイフン)です。
• 使用できる文字数は、最大 223 文字です。
Alias Name
任意
基本設定
ホストアフィニティ
有効にする
ホストレスポンス
無効(ホストアフィニティ ON 時)
Jumbo Frame
無効にする(Default 値): Jumbo Frame 未使用
有効にする: JumboFrame 使用
Reset Scope
I_T_L(Default 値)
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第 2 章 ETERNUS DX の設定
2.1 共通設定項目
Solaris OS, HP-UX, Windows®, Linux, VMware ESX, Oracle VM Server for
x86
設定項目
Chip リセット時のリザベーション
解除
無効にする(Default 値)
セキュリティ
CHAP
OFF(Default 値):単方向 CHAP 認証、双方向 CHAP 認証ともに未使用の場
合
ON:単方向 CHAP 認証、または双方向 CHAP 認証を使用する場合
CHAP ユーザー名
双方向 CHAP 認証を使用する場合、パスワードを設定
単方向 CHAP 認証を使用する場合、CHAP ユーザー名およびパスワードの設定
は不要
パスワード
パスワード(確認用)
2.1.2
Header Digest
OFF(Default 値)
Data Digest
OFF(Default 値)
センス情報の変換(ホストレスポンス設定)
サーバが、ETERNUS DX に対して行うハードウェア処理に適合させるために、ETERNUS DX がサー
バに報告するセンス情報を変換する必要があります。
表 2.2 に記載されている条件に従い、設定してください。
記載のない設定項目については、初期値(Default 値)を使用してください。また、複数の条件に該当
する場合は、すべての条件に従って設定を行ってください。
表 2.2 ホストレスポンス設定
OS
条件
設定項目
設定値
Solaris
共通(必須設定)
センスコード変換パターン
Linux(LinuxGRMPD
未使用時)推奨
MPxIO を使用する場合
Reservation Conflict Response for Conflict 応答
Test Unit Ready
共通(必須設定)
特定ホスト動作
HP-UX Mode
OS 標準マルチパスドライバ
(msdsm)を使用する場合
センスコード変換パターン
Windows(ETERNUS
Multipath Driver 未使
用時)推奨
ETERNUS Multipath Driver を使
用する場合
すべての項目
Default 値
Linux
Oracle VM Server for
x86
共通(必須設定)
センスコード変換パターン
Linux(LinuxGRMPD
未使用時)推奨
VMware ESX (*1)
VMware vSphere
センスコード変換パターン
Linux(LinuxGRMPD
未使用時)推奨
VMware Infrastructure 3
Inquiry Standard Data Version
Version 4
センスコード変換パターン
Linux(LinuxGRMPD
未使用時)推奨
HP-UX
Windows®
(*1)
*1: VMware VCB Proxy を導入し、VMware ESX と LUN を共有して動作する Windows®サーバについ
ては、
「VMware ESX」(表 2.2)の設定を行ってください。
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第 2 章 ETERNUS DX の設定
2.1 共通設定項目
2.1.3
サーバの iSCSI ホスト設定
ETERNUS DX にアクセスするサーバの IP アドレスおよび iSCSI ネームを、ETERNUS DX に登録し
てください。同時に「2.1.2 センス情報の変換(ホストレスポンス設定)」(9 ページ)で登録したホスト
レスポンス No.を設定してください。IP アドレスを登録し、「2.1.5 LUN のグループ作成および関連付
け設定(LUN マッピング設定)」(10 ページ)で説明する設定を行うことで、サーバごとに ETERNUS
DX に対してアクセス制限(セキュリティ)を設定することができます。
詳細は、『ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド』の「ホスト設定–iSCSI ホスト設定」を参照し、設
定してください。
2.1.4
サーバがアクセスする LUN のグループ作成(アフィニティグループ設
定)
サーバがアクセスする LUN のグループ(アフィニティグループ)作成を行ってください。
詳細は、
『ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド』の「LUN マッピング設定–ホストアフィニティ機能
を使用する場合」を参照し、設定してください。
OS のバージョンによっては、アフィニティグループを LUN0 から割り当てないと、サーバから
ETERNUS DX を認識できないことがあります。その場合には、LUN0 から昇順にアフィニティグ
ループを割り当ててください。
2.1.5
LUN のグループ作成および関連付け設定(LUN マッピング設定)
ETERNUS DX の iSCSI ポートに接続するサーバと作成したアフィニティグループの対応付けを行い、
各サーバから ETERNUS DX へのアクセス制限を設定できます。
詳細は、『ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド』の「LUN マッピング設定」を参照し、設定してく
ださい。
• 複数の iSCSI パスに対して同一構成の LUN を認識させる場合には、同じアフィニティグループを
定義するように設定してください。
• IP アドレスと LAN カードの 1 対 1 の対応が把握できていない場合には、LUN マッピング設定が
正しく行われない場合があります。このような場合には、サーバから ETERNUS DX の論理ディ
スクを認識できるまで、ETERNUS DX に対する設定を繰り返し行う必要が生じることがありま
す。
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第 2 章 ETERNUS DX の設定
2.1 共通設定項目
2.1.6
CHAP 認証の設定
ETERNUS DX では、CHAP 認証が使用できます。ここでは ETERNUS DX 側での CHAP 認証の設定
方法について説明します。なお、CHAP 認証の設定は省略することができます。
CHAP 認証を設定する場合には、あらかじめ「2.1.1 サーバとの接続形態に関する設定(iSCSI ポー
トパラメーター設定)」(8 ページ)に従い、CHAP 設定を有効にしてください。また、双方向 CHAP
認証を行う場合は、iSCSI ポートに対して CHAP ユーザー名とパスワードを事前に設定してくださ
い。
1
[共通設定]タブの[ホスト I/F 管理]メニューから、[iSCSI ホスト設定]をクリックします。
[iSCSI Name 再取得]ボタンは、サーバの iSCSI ネームが登録された iSNS サーバがネットワー
ク上に存在しない場合、使用できません。
iSNS サーバが存在しない場合は、サーバの iSCSI 情報を手動で入力してください。
2
[追加]ボタンをクリックして、サーバの iSCSI 情報と CHAP ユーザー名と CHAP パスワードを入
力します。
接続するサーバの CHAP ユーザー名と CHAP パスワードを、以下の範囲内で指定します。
• CHAP ユーザー名
半角英数字 255 文字以内
• CHAP パスワード
サーバのアダプターが LAN カードの場合、半角英数字 12 文字以上 16 文字以内
サーバのアダプターが iSCSI HBA の場合、半角英数字 12 文字以上 100 文字以内
先にサーバの iSCSI の設定を実施している場合、iSCSI ホスト一覧からサーバを選択し、CHAP
ユーザー名と CHAP パスワードを指定して、[OK]ボタンをクリックします。
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第 2 章 ETERNUS DX の設定
2.2 固有設定項目
2.2
固有設定項目
使用する OS や接続環境により、設定の必要がない場合があります。
それぞれに記載されている条件をよく確認して、設定してください。
2.2.1
リセットグループ設定
以下の表を確認し、「リセットグループ設定の必要条件」に記載されている条件に、1 つでも該当する
場合は、パスに接続される ETERNUS DX の iSCSI ポートを、1 つのグループに設定してください。
条件に該当しない場合は、初期(Default)設定のまま接続してください。
使用する OS
リセットグループ設定の必要条件
VMware vSphere (ESXi 5.5, ESXi
5.1, ESXi 5.0, ESX 4.1, ESXi 4.1,
ESX 4.0, ESXi 4.0)
VMware Infrastructure 3 (ESX 3.5,
ESXi 3.5)
• マルチパス構成を使用
または
• 複数の ESX サーバが ETERNUS DX の LUN を共有(*1)
*1: 複数の ESX サーバを接続して LUN を共有する場合は、マルチパス構成の有無にかかわらず各
サーバからの論理アクセスパスすべてに対して、ETERNUS DX のポートを 1 つのグループに設
定する必要があります。
例:複数の ESX サーバが ETERNUS DX の LUN を共有する場合は、シングルパス構成の場合で
も CM#0 Port#1 と CM#1 Port#1 を 1 つのグループに設定します。
Server#1
Server#2
HBA#1
HBA#1
LAN
#1
LAN
CM#0
Port#1
#2
CM#1
Port#1
Affinity-Group
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第 2 章 ETERNUS DX の設定
2.2 固有設定項目
2.2.2
サブシステムパラメーターの設定(HP-UX 接続の場合のみ)
HP-UX 接続の場合には、サブシステムパラメーター設定で「Load Balance」のチェックボックスを外
してください。
HP-UX サーバの場合、センス応答を抑止しないとホストに不適切なログが記録されることがあるた
め、Load Balance をオフ(センス応答を抑止する)に設定します。
なお、Load Balance の設定を変更しても、HP-UX 以外の OS への影響はほとんどありません。
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iSCSI/ETERNUS DX60/DX60 S2, DX80 ディスクストレージシステム 設定用
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発行日: 2015 年 9 月
発行責任: 富士通株式会社
• 本書の内容は、改善のため事前連絡なしに変更することがあります。
• 本書の内容は、細心の注意を払って制作致しましたが、本書中の誤字、情報の抜け、本書情報の使用に起因する
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