「46」モード雑誌のパリ駐在員 1:現代トップデザイナー。デザイナーA(ブランド A のトップデザイナー+自分のブランド)。デザ イナーB(ブランド B のトップデザイナー+自分のブランド、ただし B にも 2 つあって、オートクチュー ルではテアトルないし劇場風に、プレタポルテではイヤールクローズでストリート風の街歩く女性)。 デザイナーC。デザイナーD。デザイナーE(ブランド E のトップデザイナー)。(メモ)ひとりで 2 役や って、作品が似てこないのか 2: ブランド B のデザイナーB にしても、興味のある生地は自分のブランドで使う。なかなか微妙だ。 また、おなじメゾンのなかでもオートクチュールとプレタポルテがある。『ハイファッション』の 06 年 10 月号がオートクチュール、07 年 02 月号がプレタポルテを扱っている。読み比べてみるとよい。 3:デザイナーX の側近がいう。彼は表現したいものを表現した。プレタポルテでがまんして、オー トクチュールでがんとやる(要確認)。デザイナーF もいう。この人=客のためではない。本来、自分 が表現したものを作る。雑誌に載せるときは、我慢して雑誌のデザインにあわせている。JP のプロ、ジ ャーナリスト、芸能界、スタイリストはショーを見るときヒントを探している。デザイン考えるとき、 いいもを見なさいという。ワンピースを作るとき、せめて5つくらいのバリエーションをかんがえるべ きだ。たとえば、中世の甲冑、ジャンダルクの生涯、ボッチェチェリ、ハリウッドの女優風というよう に。そして FR のプレスにリリースするなら、この 5 つのテーマをうたいあげる。 4:スカートの丈がひざたけからロングになるというように流行は毎シーズン明確だ。しかし、オー トクチュールメゾンにはそれぞれ特徴がある。流行をじぶんのイメージにあわせて切り替えていく。メ ゾンが特徴をだすから、統一性は感じられない。それぞれのなかで訴求のポイントを設定する。プレタ ポルテでもおなじことである。 5:プルミエの客はショー(コレクション)をしない人たち。プレタポルテの一角下ではないか。グ スラボランスのクラストップデザイナーは行く必要がない。流行など気にせず、工場に直接指示をすれ ばよいのだ。おカネ払えば自分の・・はできるが、カレンダーのショーはおカネ払ってもできない。 6:プレタポルテには、オートクチュールメゾンのプレタポルテの、FFPPF クラスのプレタポルテ(2 月帝国 H)と、その下とあるようだ。 7:流行というけど、「壮大なうそ」かもしれない。デザイナーは自分のやりたいことをやる。自分 の味で独自の道を歩んでショーをする。ファッション予測会社 DEAI は、どうでもいいことをいっている かもしれない。客は安心を求めて「情報会社資料」を使う。あとひとおしがほしい人々がいる。だから 聞いているほうも、納得はしているとは限らない。 8:出展会社には前もって傾向を言う。それでプレタポルテを発表する。H&M は一歩遅れるが、プレ タポルテのコレクション見て、さっそく COPY する。デジカメでとってすぐ e-Mail して COPY する。似た ような衣服がザラや H&M でやすく売られる。 9:I’net 取材は雑誌と違い、ガードしないとすぐ流れてしまい、リードが保てない。致命傷になるか ら、インビテーションは制限する。2 ヵ月後の商品化のために制限する。オートクチュールは FR の文化 財である。 10:デザイナーの傾向。むかしは昔。みつけにくい。 11:主なトレンドはまねされる。ブランド G は流通 P が COPY. COPY されるからトレンドがうまれる。 発表はしたい。しかしすぐ COPY は困る。おカネかけて売っていきたいとき、COPY がでまわったのでは うまくいかない。生産計画+販売計画の両期間後に、売れてから COPY されるのはまだしもよい。 12:Net は媒体としてのつよみがある。ものすごく強いとは思わない。かなわないほど強いとは思え ない。一流の人でもこの程度というような扱いになる。手ごろな価格で大量に売る。安くて着心地はい い。そっちを買う人も多いのも確かな傾向だ。しかし、ほんもののシルクやカシミヤを使って、H&M で は作れない商品がある。これが絵では伝わらない。モノのよさをしったひとが買う。ブテックに入って 試着する。着心地でかう。カネがあればいいと思うと買っていく。売り子からみれば、高いブランドも のを着てもらうのが一番よい。しかし、安いブランドもカシミヤやシルクをどんどん使う。材料の COPY がある。 13:オートクチュールメゾンのコレクションは、見せ筋 3:売れ筋 7 くらいではないか。売れそうな ものが足りなければ営業がデザイナーを突き上げて作らせる。プレタポルテは見せ筋は3でもおおいか ら実際はそれ以下だ。見せ筋は実際には売り場になく、ショーウィンドや雑誌に貸し出すのに用いる。 ブランド I のデザイナーI はコレクションとはかり、 ボーグ誌の撮影用に衣装を作るということもある。 ブランド I のイメージ向上に役に立つ。見せる工夫が重要。マスコミによりあげてもらうような、相反 するデザインによる衣裳を用意して話題性をだす。あるいは相反する路線で商品を作り、別のプレタポ ルテ協会に登録する。登録には審査があって、コレクションにでたければポートフォリオを提出して審 査を受ける。オートクチュール協会(La Chambre Syndicate de la Couture Parisienne)はもともとオ ートクチュールだが、そいにプレタポルテ協会とメンズ協会がある。FFPPF とはまたちがう。正規のオ ートクチュールのリストにあるメゾンのプレタポルテ基準がある。 14:アウトサイダーがある。できるだけプレタポルテ協会のスケジュールの合間を見計らって、1 時 間半くらいでショーを行う。影響のないブランドほど任意の時間帯で実施できる。会員のオートクチュ ールメゾンは協会がスケジュールを指定する。権威主義である。 15:ミューミューのように IT からパリにき展示会に参加するようになった。IT で作たものを FR が売 って(輸入・輸出して)、ロンドン・ニューヨーク・東京が買う。国際分業である。IT の工場、パリの ブランド。パリのブランドは IT の工場に資金を出し系列化してクイックレスポンスする。なくなったす ぐ作れ!に対応できる。デザイナーは IT にもいるが、工場は IT に多い。CN の圧力を真に受ける。くわ えて小ロットの受注が多いから儲からない。ますます注文が入らない。工場は稼げないからつぶれる。 ブランド B のシャツ工場がつぶれる。それでも IT は品質対応がいい。JP のアパレル H 社はデザインを 切り抜いてコピーして売っているに過ぎない。ただ、それでも縫製は JP のほうがいいという意見あり。 16:FR の縫製技術はサンジカ卒が維持している。衣服づくり専門の高校がまだいきている。そういう 高校からサンジカに入学する例はかっては多かったが、いまは下降ぎみで人材は乏しくなった。多くを 勤勉な PT 人やルーマニアなどの旧ソ連の南の東欧に求める。CN はそれほどでもない。 17:オートクチュールメゾンはハイクオリティを求め人材をキープしているが高齢化し後継者がいな い。根気の要る仕事だし、しんどい割りに給料は安い。アトリエで育てているかどうか。 ただしアト リエも縮小でリストラが続き職人はあふれている。一方、若い子はいきたがらないし、育たない。 18:いまサンジカのオートクチュールメゾンで出展しているのは 8 メゾンのみ。外国メゾン 3。あと は招待で展示会参加 20 社。メゾンは全体で 450 あるという。
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