第22回 包装設計の基礎講座 ~聴いて・視て・触れて学ぶ、包装試験施設と一体型の基礎講座~ 日 時 会 場 平成24年5月24日(木)・25日(金) 午前9時30分から午後4時30分まで 愛知県技術開発交流センター 交流会議室ほか試験施設 (あいち産業科学技術総合センター 産業技術センター内) 刈谷市恩田町1丁目157-1 電話0566-24-1841 定 員 参加費 第1日 40名(定員になり次第、締め切ります。事前枠取りします) 会員 31,500円、 一般の方 42,000円(テキスト代、昼食代、税込み) 5月24日(木) 9:30~10:30 ・包装の社会的役割、その目的と機能 ・環境への配慮とUD ・ヤマハの事例 ヤマハ株式会社 物流システム部 企画推進室 包装概論 課長 小澤 秀人 氏 包装の社会的役割としては生活者包装・輸送包装ともに内容物の保護・取扱いの利便性・情報の提供が あります。これに加えて廃棄に向けての環境配慮、誰にでも使いやすいユニバーサルデザイン(UD)の 考え方や低コストなど包装設計ごとに設定される目標の達成が重要です。そのため流通経路の諸条件を 充分理解し、それらをアイデアと技術によって包装改善したヤマハの実例も合わせてお話します。 10:30~12:00 ・段ボールの構造と原紙種類 ・段ボール箱の規格と製造工程 ・箱の圧縮強さの評価 ダイナパック株式会社 製品開発課 主事(包装管理士) 下山 公章 氏 段ボール箱の 段ボールは強くて、軽くて、安いことから包装資材の主役で、特にリサイクルシステムが完備された環 基礎と応用 境にやさしい再資源材の優等生です。段ボールは波形をした中しんと表裏に板紙ライナーを貼り合わせ た構造で、この3つの材料で幾通りかの段ボールが出来上がります。さらに重量物に利用できる強化段 ボールや防錆・耐水性等を持たせた機能性段ボールなどもあります。これらの段ボールの材質や特性に ついて学びます。 <昼 12:00~13:00 13:00~14:00 ・段ボール箱の設計手順 食> ・段ボール箱の設計要因と劣化要因 ・箱圧縮強さの算出法 ダイナパック株式会社 製品開発課 主事(包装管理士) 下山 公章 氏 段ボール箱の設計 段ボール箱の設計手順の考え方と製品の量産性などを考慮した箱形式と寸法設計について理解し、段ボ ール箱の劣化要因である使用・保存環境などを考えた上、最適強度を持った段ボール箱を設計します。 さらに段ボール箱の品質と言われている箱の圧縮強さの推定計算方法についても例題を解きながら学び ます。 14:00~15:15 ・緩衝包装の目的 ・緩衝材の種類と特徴 ・緩衝性能と緩衝設計技法 旭化成ケミカルズ株式会社 パッケージング技術開発部 緩衝包装設計 主査 高田 幹生 氏 緩衝包装設計とは精密機械とか電子機器製品など、衝撃に弱い製品において輸送、荷役で発生する振動 や特に落下事故などから内容物を保護する包装設計をいいます。この緩衝設計を適正に行なうためには 製品強度や輸送環境および緩衝包装資材の特徴を理解しなければなりません。この講義では緩衝材料が 衝撃を吸収する原理と、適正な緩衝材料を適量で使用する緩衝設計の方法を学びます。 <休 15:15~15:30 15:30~16:30 ・プラスチック系包装材料の種類と機能 憩> ・環境対応の新材料 ・包装材料への法規制 アイセロ化学株式会社 マーケティング本部技術研究所 マネージャー 鈴木 宏昌 氏 プラスチック系包 プラスチック系包装材料には様々な種類があり、それぞれにいろいろな機能を持っています。内容物の 装材料の基礎知識 種類や形態などによって包装材料に要求される機能は多種多様でありどんな材料が最適なのかを知るこ とは大切です。また廃棄など環境に配慮した材料や新素材の紹介と、包装材料を取り巻く世界的な規制 や法律についてもお話します。 第2日 5月 9:30~11:00 日(金) ・包装試験、包装材料試験の目的と試験法および評価法 あいち産業技術総合センター産業技術センター 包装試験の 目的と試験法 主任研究員中川幸臣・徳田宙暎・飯田恭平 氏 包装試験を実施するにあたり重要なことは、試験の目的を理解した上で正しい試験方法の知識を身につ けることです。ここでは各種包装試験の目的と概要について説明し、適正包装の実現に向けた評価技法 について解説します。包装における環境配慮・安全性・低コスト性など適正包装に向けた評価と確認手 段として包装試験の重要性を学びます。 11:00~12:00 ・包装試験関連施設(衝撃・落下・振動試験、包装材料試験、箱圧縮試験など)の見学 あいち産業技術総合センター産業技術センター 包装試験施設 の見学 主任研究員中川幸臣・徳田宙暎・飯田恭平 氏 包装に関連する試験は、包装材の強度特性等について調べる「包装材料試験」と包装貨物の物流中の信 頼性について調べる「包装貨物試験」とに大別されます。ここではあいち産業科学技術総合センター 産業技術センターの包装試験室にある試験機を実際に見ながらデモ試験を通じて包装試験の理解を深め ます。 <昼 12:00~13:00 13:00~14:00 ・包装設計で考慮すべき項目 食> ・製品強度と包装設計 ・最適包装と環境配慮包装 コニカミノルタビジネステクノロジー株式会社 開発イノベーションセンター製品技術部2G マネージャー 杉山 貴司 氏 最適包装設計 の考え方 包装設計するためには製品を保護する目的のためのポイントとなる諸条件(製品の強度・物流・保管・ ユニバーサルデザイン包装等)を深く理解し最適な包装を考えなくてはなりません。また最終的に包装 材を破棄することを考えた上で包装材の減量化と再資源化に向けた環境に配慮した包装設計が必要で す。それらを含めた最適包装の考え方について学びます。 14:00~15:00 ・集合包装の目的 ・集合包装の重要性とユニットロード ・日東電工の集合包装事例 日東電工株式会社 テープ事業部門製造統括部企画部 部長 積載効率を上げる 集合包装 八束 伸明 氏 個々の製品包装が最適でも、流通過程で輸送費、荷約等の物流コストが高くなっては何にもなりません。 トータルコスト(キャッシュ・アウト:会社の財布から出ていくお金)削減のために、ユニットロード システムに適応した集合包装が必要です。パレタイズ、モジュール包装化により、パレット、コンテナ 等への積載効率を上げた集合包装について、日東電工㈱での実例を挙げて説明します。 <休 15:00~15:15 15:15~16:30 ・ロジスティクスとは 憩> ・ロジスティクスの中での包装の役割 ・グローバル化と包装 株式会社デンソーロジテム 第1業務本部 取締役本部長 近藤 裕之 氏 包装改善と 梱包物流業務からロジスティクスへと物流の考え方が大きく変化している現在では包装・保管・輸送な ロジスティクス どの個別改善のやり方ではなく、客先サービスを目標に製品の製造から消費にいたる流通過程全般の最 適化に目を向けた物流マネジメントとして考えなくてはなりません。また昨今のグローバル化の中での 包装の役割をしっかり理解し、包装改善から物流コストを下げる努力が必要となってきました。その考 え方について事例を挙げて説明します。 参加申込書はFAXでお願いします。 FAX 052-563-7123 5月24日(木) ・25日(金)<第22回包装設計の基礎講座>参加申込書 会 社 名 会 社 住 所 参 加 者 ① ② ③ 参 加 費 請 求 先 〒 電話 ( 氏 住 所 氏 名 ) 名 FAX 所 ( ) 属 〒 【個人情報の保護について】 参加申込書にご記入いただいた個人情報は、当事業に関わる資料の作成、並びに当会が主催する事業のサービス提供やご案内等で利用させていた だきます。ご提供いただいた個人情報は法令に基づき正確に処理いたします。
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