USB メモリは、パソコンの USB コネクタに接続して使用する、フラッシュメ モリを内蔵した持ち運び可能な記憶装置です。かつてのフロッピーディスクに 代わるメディアとして普及、文書や写真などのデータをすばやく書き込み・読 み出しができ、何度でも書き換えが可能です。最近は大容量化が進み、8GB、 16GB の USB メモリが入手可能で、音楽や動画などの大容量のデータも保存で きるようになりました。小さくて持ち運びに便利ですが、一方、落としたり、 忘れたりの紛失も心配です。必ず原本はパソコンに保存し、USB メモリはデータの持ち運びに限る使 い方をしましょう。 使われているフラッシュメモリはその原理上、書き換え回数に制限(数万回のレベル)があるので、 書き換え頻度の高い用途や信頼性を求める用途には適さない記録媒体です。静電気の影響も受けやす く、場合によっては読み書きできなくなるので注意が必要です。 USB メモリには、Windows Vista / 7 において、パソコンに挿入することによってキャッシュメモ リが増設され、パソコンのスピードが向上する Ready Boost 仕様のメモリもあります。 USB メモリは、パソコンに挿入するだけで自動的にパソコンが「認識」して使える状態になります。 一方、 「取り外し」については、その瞬間にデータの読み書きが行われている場合には、データが失 われたり、最悪の場合 USB メモリが破損してしまうことがあります。必ず「ハードウェアの安全な取 り外し」という機能を使って、確認してから外すようにしましょう。 USB メモリは便利さの半面、最もウィルスに狙われやすい機器です。USB メモリを媒介にパソコン 間に感染が広がります。ウィルス対策ソフトを機能させ、しっかりガードしましょう。 ハードディスクドライブ(HDD)は、磁性体を塗布した円盤を高速回転させ、 磁気ヘッドを移動させて情報を読み出したり記録したりする記憶装置です。コ ンピュータに内蔵されるのみでなく、外部記憶装置としても利用され、外付け の HDD には、 100GB~1TB(1,000GB) 以上の容量をもつものも市販されています。 HDD はパソコンの障害に備えてデータファイルやフォルダのバックアップや、 コンピュータのシステムドライブ全体のバックアップに使われます。Windows Vista や 7 にはバックアップ用のソフトが含まれていますので、目的にあった ソフトとともに HDD を使うようにしましょう。市販の HDD にもバックアップソフトが付属している ものがありますから、購入時調べて利用するとよいでしょう。
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