主力の卒業証書

渋川市立上白井小学校
校長室だより
平成25年3月26日発行
220(20)号
上白井小学校
校 長 伊藤 均
〒377- 0201
群馬県 渋川市 上白井 178 7
電話(0279)53-2532
FA X(0279)53-5164
メール
[email protected]
Web ペ ージ http://www.kamishiroi-e.ed.jp/
3月 22日 午前 平成 24 年度 卒業 式が 多数の 来賓 のご 臨席 の下 、大 変立 派に行 われ まし た。
8人の卒業生が、実に堂々と、卒業式の主役として下級生のお手本となりました。返事の仕方、
お 辞儀 の仕方 、卒 業証 書の 受け 取り 方、 大きな 声で の国 歌や 校歌 など の斉 唱、贈 る言 葉な どが
大 変し っかり して いま した 。ま た、 送る 側の在 校生 も実 にし っか りし てい て、立 腰し て椅 子に
坐 った り、大 きな 声で 歌や 贈る 言葉 がで きまし た。 練習 の成 果が よく 現れ ていま した 。来 賓の
方 々か らも立 派な 卒業 式で あっ たと お褒 めの言 葉を いた だく こと がで きま した。 私も 全く 同感
で す。 6年生 の皆 さん 、保 護者 の皆 様、 大変お めで とう ござ いま した 。上 白井小 で学 んだ こと
に自信をもち、子持中学校でさらに成長してください。ご活躍を期待しています。
<ありがとうございました>
<立腰が良くできています>
<おめでとうございます>
※ 伴奏 者の紹 介: 国歌 -生 方美 紀さ ん、 校歌- 生方 優矢 君、 式歌 -伊 藤夏 緒さん 、3 人と も素
晴らしい伴奏をしてくれました。安心して大きな声で歌うことができました。ありがとう!
◇ 子持スリーアローズが子持地区に新しい1ページを刻みました
子持 3小学 校の 少年 野球 チー ムが 一つ となり 、力 を合 わせ て努 力し 、早 くも輝 かし い成 果を
見 せて くれま した 。3 月1 7日 から 「第 33回 全日 本学 童軟 式野 球大 会支 部予選 」が 行わ れ、
苦 しい 状況を 切り 抜け 、逆 転に 次ぐ 逆転 で、強 豪と の試 合を 勝ち 上が り、 決勝戦 では これ まで
勝ったことがない吉岡ジュニアファイターズを接戦で破り、見事優勝の栄冠を勝ち取りました。
本 校の 生方綾 香さ ん、 生方 美紀 さん 、後 藤央生 君、 福田 裕己 君は 主力 選手 として 大活 躍し たそ
う です 。県予 選で も3 本の 矢( 英語 でス リーア ロー ズ) の団 結力 を発 揮し て、全 国大 会の 切符
を手に入れてください。ガンバレ、スリーアローズ!
◇ 小淵雄二さんの突然のご逝去に哀悼の意を表します
3月 16日 夕刻 、2 0年 ほど にわ たり 5年生 総合 学習 で‘ 米作 り’ でご 指導い ただ いて きた
小 淵さ んが不 慮の 事故 でお 亡く なり にな りまし た。 突然 のこ とで 、ご 家族 の皆様 の心 痛は いか
ほ どか 察して あま りあ るも ので す。 学校 からは 、長 年の ご貢 献に 対し て、 私と田 中教 諭と 小林
教 諭が 告別式 に参 列す ると とも に、 生花 をおく らせ てい ただ きま した が、 それだ けで は感 謝の
気 持ち を十分 表せ ない ので 、私 から 感謝 の弔辞 を述 べさ せて いた だき まし た。雄 二さ ん、 長年
子 ども 達のた めに 、ご 苦労 して いた だき 誠にあ りが とう ござ いま した 。安 らかに お眠 りく ださ
い 。そ して、 一休 みし まし たら 、天 国で も他の 魂を いっ ぱい 喜ば せて あげ てくだ さい 。合 掌…
《校長室の窓から》 私の天真:子ども達へのタネ蒔き
「教育とは、人生の生き方の種蒔きなり」… 森信三先生
私 は、 教 育基 本 法 に則 り 、その 第 1章 第1条 に示 され てい るよう に「 教 育の目 的は 人格
の 完 成を 目 指す こ と であ り 、自分 を 磨き ながら 、世 のた め人 のため に尽 く そうと いう 志を
育 て る こ と で あ る 。」 と 確 信 し 、 下 記 の よ う な 日 々 の 実 践 を 通 し て 後 ろ 姿 で 、 上 白 井 小 学
校の子ども達に‘一度しかない人生でより良い生き方に役に立つこと’を教えてきました。
・『 立 腰 』 - 私 が 一 番 に 子 ど も 達 に 身 に 付 け て ほ し い と 願 っ て い る 事 で す が 、 な ん と 卒
業式においてほとんどの子どもが立腰していました。驚くべきことです。他の
学校では全く教えられていないことが、上白井小の子ども達はできるようにな
りつつあるのです。人生の大きな武器とも自信、そして宝物ともなります。
・ 履 き物 揃 え- 一 昨年 の 年度当 初 から 教え、 2学 期か ら全 員が靴 のつ ま 先を前 にし て靴
箱に入れられるようになりました。22日の卒業式の午後、来訪した先輩の先
生の靴をつま先を前にして揃えてくれた男児がいました。大変感動され、子ど
も達の身に付いているねと褒めてくださいました。
・返 事-
親が付けてくれた大事な名前を呼ばれたら、必ず「はい」と返事すると心に
決めて子ども達にも教えてきました。最近では、併せてうなずくといいよと教
えています。返事は往々にして勇気のいることですが、返事は周囲の人を勇気
づけたり、覚醒したりすることができます。私はどういう立場になっても心素
直に返事をしたいと思っています。職場でも、病院でも、銀行でも、レストラ
ンでも返事をします。先日の小淵雄二さんの告別式においても、弔辞や指名焼
香で名前を呼ばれた時も邪魔にならないように小さな声で返事をしました。
・ ト イレ ッ トペ ー パ ー三 角 折り- 平成 10年 に富 岡市 で開 催され た「 掃 除に学 ぶ全 国大
会」で、イェローハット創業者の鍵山秀三郎師に出逢って、私の‘掃除道’が
始まりました。平成11年に富岡市教育委員会「掃除に学ぶ会」に入れていた
だいてから、富岡市の小中学校には100回を超えてトイレ掃除に出かけまし
た。その後、岐阜県恵那市の全国大会にはほぼ毎年、平成19年には台湾台北
市での「第2回掃除に学ぶ世界大会」に参加しました。誰もが嫌がるトイレ掃
除という下座行から多くのことを学びました。そして、いろいろな賢人に出逢
わせていただきました。このトイレ掃除の最終段階で行うのが、トイレットペ
ーパー三角折りなのです。次の人のための‘思いやり’の実践なのです。上白
井小では、子ども達ばかりでなく、教職員も三角折りしています。
・ 物 の手 渡 し- 今 から 4 3年前 、 高校 時代学 生村 で出 逢っ た石川 県の 高 校生が 一緒 に買
い物に行った時に、お店の人に「おばちゃん、ありがとう」と言ってお金を手
渡しているのを見て驚き、学んだことが始まりでした。目の前の相手を大切に
して、手渡しを自分の生き方の一つにしています。子ども達にも教えました。
・ 丁 寧な 言 葉遣 い - 自 分 の話が 相 手の 人にス ッー と受 け止 めても らえ る ように 、言 葉を
選びながら、丁寧に、相手の目を見ながら話すように心がけています。
以 上の 事 など を い つで も 、どこ で もで きるこ とが 良い 習慣 となり ます 。 そして 良い 習慣
が人生を豊かにしてくれます。最後に、子ども達の人生に幸多かれと念じています。感謝!
※
上 白井小 学校 の保 護者 の皆 様、 同窓 会や地 域の 皆様 、2 年間 とい う短 い期間 でし たが 、い
い子 ども達 、い い教 職員 、い い保 護者 、そし てい い地 域の 方々 と4 拍子 が揃っ てい る本 校が
私の 教職人 生で 最後 の勤 務校 で最 高に 幸せで した 。私 の教 育理 念と 具体 的な実 践を よく 理解
して くださ り、 そし て温 かく 協力 して くださ いま した 。お 陰様 で私 が理 想とす る本 物の 教育
をさせていただくことができました。心より感謝申し上げます。
伊藤 均 拝