中学生一日体験入学

平成 24 年 11 月 13 日発行
北海道旭川南高等学校
第6号
中学生一日体験入学
無事終了しました
中学生対象の一日体験入学が 9 月 29 日(土)に行わ
れました。昨年度の参加者を大きく上回る中学生約 650 名、保護者・教員が約
130 名の参加がありました。中学生がスムーズに参加できるように合理的な計画
を立てました。中学生は受付を済ませた後すぐ、A と B の二つのグループに分か
れ、A は体育館に向かい「学校紹介」
、B は各教室へ向かい「体験授業」を行いま
した。その後、A と B
が本校誘導生徒の案内
で入れ替り、A が「体
験授業」
、B が「学校紹
介」に移りました。
「学
校紹介」は 2 年次生の司会で進められ、総合学
科の学習や入学選抜についての説明を行った後、放送局生徒のナレーションで学
校生活全体や総合学科の生活について、ビデオやスライドを使って発表されまし
た。
「体験授業」は例年の国語・数学・理科・地歴公民・英語・情報・書道に加え、
本校の特色となる韓国語や看護の合計 13 講座が実施されました。模擬授業は、た
いへん好評だったようです。その後は、部活動見学も行われました。
~~アンケートより~~
・いろいろ工夫された一日体験で、とても分かりやすくよかった。
・総合学科についてあまり知らなかったが、ビデオを見てよく分かった。
・総合学科では勉強をやりながら部活もでき、自分自身の将来などを探して目指すのはいいと思った。
・まだ将来の夢について考えたことがなかったけど、この高校で見つけようと思った。
・先輩方をはじめ、学校全体が元気で明るい雰囲気でとてもいい学校だと思った。
・思っていたより、みんながキラキラしていててとても楽しそうでよかった。
・会長さんがとても面白い方で、とても印象に残りました。生徒会長さん、かっこいい!!
・勉強はたいへんそうでも、これから頑張って合格したい。
・きれいな学校で部活も多く、充実した学校生活が送れそうな明るい高校だと思った。
・体験授業で「なるほど」と思えることが沢山ありました。楽しかった。
・こんな先生と授業したいと思った。
・数学はあまり得意ではなかったけど、分かりやすい授業だった。
・もし南高に入学できたら、韓国語を勉強してみたいと思った。
・すごく分かりやすく、志望校の一つとして考えている。
・手洗いの大切さについて理解でき、看護について詳しく分かることができた。
SPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)
今年度、南高は旭川医科大学との連携により SPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)の
物理分野に参加しています。SPP とは、大学(自然科学・医療など)と高校が連携をして、大学の研究内
容や最先端の科学技術などに高校生が直接触れることで、理科により興味を持ってもらいたい、大学をよ
り身近なものに感じてほしいという目的により実施されているものです。今回は旭川医科大学の物理学教
室の協力の下、11 月 3 日(土)に 8 名の 2 年次生が超音波を用いた音速の測定実験を行いました。
まず、実験の前に音波の基礎を理解するための講義を受講しました。高校の物理Ⅰの授業ではまだ音波
を学習していないため、理解するのにかなり苦労していましたが、全員理解しようと一生懸命頑張ってい
る様子で、最終的にはほとんど理解できたという感想が多かったです。
講義が終了し、いよいよ音速の測定実験。はじめに音波の周波数を上
げていき、ある程度周波数を上げると人間の耳には音が聞こえなくなる
ことを体感し、そのような音のことを超音波とよぶということを学びま
した。次に送信器から超音波を送信し、うまく超音波を受信できるよう
に受信器の位置を調整し、音速計算に必要なさまざまな物理量の測定を
行いました。物理量の測定を行った後はいよいよ音速の計算。数学・物
理で学習してきたさまざまな計算方法を駆使し音速の計算を行った結果、実際の音速の値に近い値を導き
出すことができ、高校の数学・物理の授業で習ってきたことが、身の回りで起こっている現象を解析する
のに必要であることを体感できた生徒が多かったようです。今回、講義・実験の指導をして下さった旭川
医科大学の物理学教室の稲垣先生も「生徒のみなさんが一生懸命に実験データをとったことが得られた数
値に現れている。
」とおっしゃってくれました。
最後に、計算結果と実際の音速の値のずれが何故生じたのか、ずれを少なくするためにどのような工夫
をすれば良いのかについての討論を行いました。高校生ならではの柔軟な発想で、なかなか鋭い意見が飛
び交いました。
今回の SPP で、普段行うことが難しい実験を行えたことや、何のために勉強しているのかを体感しづ
らかった学校の授業の必要性を感じられたことは、生徒にとって本当に貴重な経験になったと思います。
今後は、12 月 15 日(土)にドップラー効果で音の高さがどのように変化するのかについて調べる実験
を行い、今年度の SPP を終えることになります。
(文責 内村望)
1,2 年次生模試対策勉強会実施
11 月 3 日(土)、本校 2 階で 3 年次生が模擬試験に取り組んでいる中、3、4 階では 1、2
年次生を対象にそれぞれ「総合学力テスト」対策の勉強会が実施されました。今年度このような勉強会は、
今回で 1 年次生は 2 回目、2 年次生は 3 回目となります。本人の希望により参加を募りましたが、1 年次生
は約 200 名、2 年次生は約 130 名と前回までの参加者を上回るたいへん多くの生徒が参加
することになりました。1 年次生は講堂にて模擬試験が実施され、その解説などが行われ
ました。2 年次生は中講義室を中心に模擬試験対策の講習や自習を行いました。昼休みに
は保護者の方々のご協力をいただき、1 年次生に豚汁
が配られました。この日は一日、土曜日にも関わらず、
どのフロアでも進路実現に向けて懸命に学習している
姿がみられました。
去る 10 月 16 日(火)~20 日(土)
、2年次生の見学旅行が実施されました。事前学習で調べた神社、
仏閣などを目の当たりにして、生徒達から歓喜の声があがる場面が何度か見られ、新鮮な驚きや感動を味
わっていたようです。関西地区と東京都内の班別自主研修では、道に迷いそうになったグループもあった
ようですが、この 4 泊 5 日の旅が生徒達のよい思い出として心の中に刻まれることになるでしょう。
10 月 16 日
10 月 19 日
10 月 20 日
10 月 21 日
10 月 22 日
◆◆◆ 行程は以下の通りです ◆◆◆
学校→新千歳空港→羽田空港→広島空港→宮島→旅館
旅館→厳島神社→被爆者講話→お好み村→平和記念公園→京都→旅館
旅館→奈良公園(東大寺・春日大社)→関西地区班別自主研修→旅館
旅館→京都駅→東京駅→東京ディズニーリゾート→ホテル
ホテル→官庁街等見学→都内自主研修→羽田空港→旭川空港
宮島泊
京都泊
京都泊
舞浜泊
~~~生徒の感想から~~~
厳島神社
2年 5組
小川 真由
私は、厳島神社はとてもすごい場所だと思いました。見学旅行前の現代社会の時間に厳島神社のビデ
オを見ましたが、やはり実物で見るのが一番すごいと思いました。この神社は、神様のいる島に建造物
は建ててはいけないということで海の上に造られましたが、海の満ち引きに合わせて造ったのがすごい
と思います。
本当は、海が引いている時に鳥居のところまで歩いて行ったり、引いている時間にしか見ることがで
きない三つの鏡と言われる池?を見てみたかったです。ですが、私は事前調べやビデオなどで厳島神社
のことを調べて興味があったので、今回見ることができて満足しています。
今度また厳島神社に旅行することがあれば雨ではなく、晴れている日にゆっくりと見ることができれ
ばいいなと思いました。
奈良公園
2年 1組
久保 静樹
自分ははじめ、仏像なんか見ても何もおもしろくないだろうと思っていた。だが、最初に阿形・吽形
の仏像を見た瞬間に、そんな思いは吹っ飛んでしまった。すごくかっこよく見えて、それから自分のテ
ンションは上がりっぱなしだった。
そんな衝撃を受けてワクワクしながら東大寺を目指して歩いた。近づくにつれて独特な匂いがしたの
を覚えている。いよいよ東大寺に入ると、そこには金色に輝くドデカい大仏がどんと座っていた。見た
瞬間の感動は、ずっと忘れられないと思う。古い歴史からずっと守られてきた奈良の大仏は壮大で、自
分の想像をはるかに超えるすごさだった。奈良の大仏だけでなく、周りに展示されていた仏像も興味を
持てて、たいへん楽しかった。
公園内には鹿がたくさんいて、自然が溢れていた。こんなにすばらしい奈良公園を、これからもずっ
と後の世代に残していくべきだと思った。
広島 原爆資料館
2年 3組
松井 美月
見学旅行の 2 日目に、広島の原爆資料館に行きました。人が多く、なかなかゆっくり見ることはでき
ませんでしたが、見たいと思っていたものは見ることができました。
一つは、真黒にこげたお弁当箱です。資料で見たことがあって、実際に見てみたいと思っていました。
お弁当箱を目の前にすると、見入ってしまいました。形が変わっていて、中身まで真っ黒でした。中身
はすべてこげていてくっついていて、お弁当箱には見えないくらいでした。
もう一つは、服です。でも、ちぎれていたり焼けていたり、もはや服ではありませんでした。他にも
三輪車や皮膚、瓶や時計など、溶けていたりして、とても直視できるような雰囲気ではありませんでし
た。
核兵器は本当に危険で、決して使ってはいけないものだと思いました。もう、たくさんの人を悲しま
せてはいけないと思いました。そして、戦争はしてはいけないのだと強く感じました。
原爆資料館
2年 6組
辻本 響
原爆資料館を見ていて、すごく悲惨な気持ちになった。焼けただれた体の写真や実際着ていた服など
を見て、原爆というのはどれだけ恐ろしいことなのかということが分かった。今まではテレビや教科書
とかだけしか見ることがなくてあまり詳しい話は分らなかったけど、資料館を見てよく分かった。すべ
てのものが真っ黒で形は変形していて、こんなことがあり得るのかっていうくらいすごい状況だった。
被爆者の方が書いた絵を見に行って感じたのは、パッと見た感じは正直ヘタクソな絵だと思っていたけ
ど、ずっと眺めているうちに書いた人の思いなどが伝わってきた。真っ赤な人の体。真っ黒にこげた人
の体。ほとんど死にかけてる人が子供を抱えて生きようとする女の人。一つひとつの絵が本当にあの時
のすさまじさを表していて、心を打たれた。
これからもこの原爆という恐ろしさを後の人たちに伝えていって、今後原爆がなくなって欲しいと思
った。
東京ディズニーランド
2年 4組
藤岡 真惟
東京ディズニーランドでは可愛いグッズだけでなく、食べ物までもキャラクターの形をしていて、見
てるだけでも楽しくなれる場所でした。私はふと園内を掃除をしている人に「何を拾っているんです
か?」と質問をしてみました。すると「チップとデールがどんぐりを散らばしちゃって片付けているん
です。だから、見つけたら叱っておいて下さいね。
」と答えが返ってきました。私は『さすが夢の国だ
な~』と感心するとともに、お客さん達に夢を見せるために支えている人もいるんだと思いました。そ
のようなディズニーランドで、私が一番気に入った場所はシンデレラ城の中の「ガラスの靴」というお
店です。店内にはガラスの置き物がたくさんある他に、ガラスの靴を造っているところを間近に見るこ
とができて「物に命を吹き込む」瞬間を私は初めて見て感動しました。
見学旅行に行かなければ、言葉だけで知っているつもりになっていたと思います。夢を見て楽しい中
でも一つの言葉の本当の意味を学べて、よい旅行になったと思います。
見学旅行を終えて
2年 2組
宮崎 恵里
高校生最大イベントの見学旅行を終えて思ったことは、本当に充実した旅行だったということです。
解散式で、団長である校長先生が「旅行に行かせてくれた両親に感謝してください。
」とおっしゃっ
ていたのを聞いて、
『ああ、そうだ…。
』と思いました。
五日間楽しめたのも、旅行費を出してくれた父・母のお陰で、安全に過ごせたのも先生のお陰で、ス
ムーズに行動できたのも旅行会社さんのお陰で、五日間笑っていられたのも仲間のお陰で…。自分一人
では何もならなくて、皆がいないとこんな素敵な思い出はできませんでした。だから、改めて皆に感謝
しました。
楽しかった思い出は嫌でも消えないと思いますが、その楽しかった思い出をつくれたのは皆のお陰だ
という、感謝の気持ちも消してはいけないと思います。