Case Study | 1 「WebAccelerator 搭載のBIG-IPを導入し た後に、SharePointの パフォーマンスが60% 向上しました」 キース・ウィンゲート氏(Keith Wingate) シニア・ネットワーク・アーキテクト Mustang Engineering Mustang Engineering、Microsoft Office SharePoint Server 2007のパフォーマンス 向上で、ユーザ満足度を確保し、ROIを改善 業種 プロフェッショナル・サービス - エンジニアリング 課題 · エンタープライズ・アプリケーション・パフォーマンスの不足 · トラフィック量の増加 ソリューション · WebAccelerator™ モジュール搭載のBIG-IP® Local Traffic Manager™ 6400 導入効果 · パフォーマンスが60%向上 · エンタープライズ・アプリケーションのROIの向上 · 使用サーバ数を2/3削減 · 拡張可能な環境の実現 概要 Mustang Engineering 社 (www.mustangeng.com)は、石油、ガス、 化学、製造業界に向けてサービスを提供 する企業です。同社は、古くなったコラ ボレーション・ソフトウェアを Microsoft® Office SharePoint® Server 2007 に移行する際、 WebAccelerator モジュール搭載の F5 ネッ トワークス(以下、F5)が提供する BIGIP® Local Traffic Manager™ 6400(以下、 BIG-IP LTM)を採用したことで、アプリ ケーション・パフォーマンスが少なくとも 60%向上しました。このソリューション により、新しいコラボレーション環境の 社員の利用が急速に進んでいます。こ の成功を踏まえて、同社はその他のエ ンタープライズ・アプリケーションに対 してもそのソリューションを拡大する計画 を立てています。 課題 Mustang Engineering 社が成功を収める上 で重要なことは、知識を共有することと 効率的なプロジェクト管理を行なうこと です。同社は、テキサス州ヒューストン の本社、および国内 6 つの州と海外 3 拠 点で合計 4,000 人以上の社員が働き、質 の高い設計、エンジニアリング、および プロジェクト管理をクライアントに提供 している企業です。 時代遅れのイントラネットやポータル・ コラボレーション・ソフトウェアの移行 先に選択したのが、Office SharePoint Server 2007 でした。Mustang 社のシニア・ネット ワーク・アーキテクトであるキース・ウ ィンゲート氏は「SharePoint サーバの負荷 が高いと、そのパフォーマンスがユーザ にとって遅く扱いにくいと感じることは 分かっており、余分にかかる負荷を回避 する何らかの策を検討する必要がありま した」と語っています。同氏のチームは、 国内外にあるリモート拠点の 4,000 人もの ユーザから、常に SharePoint Server 2007 環 境にアクセスする可能性があることを認 識していました。社員が新しいコラボレ ーション環境を十分に活用するには、最 初から最高のパフォーマンスを確実に発 揮するアプリケーションをユーザに提供 する必要があったのです。 ソリューション Mustang Engineering 社は、IT コンサルティン グおよびインテグレーション企業である Accudata Systems 社 (www.accudatasystems.com)の支援を受け、 SharePoint Server 2007 のパフォーマンス向 上を実現するソリューションとして、ブ ラウザ、Web アプリケーション・プラッ トフォーム、広域ネットワーク(WAN) 遅延など、パフォーマンス面の問題解決 に役立つ WebAccelerator モジュール搭載 の BIG-IP LTM を採用しました。 Mustang Engineering 社は、ヒューストン本 社 に あ る テ ス ト 開 発 環 境 で 、 WebAccelerator モジュール搭載の BIG-IP LTM 6400 を導入した場合としない場合の SharePoint Server 2007 の動作結果を比較し ました。「その結果は説得力のあるもの でした」と、Accudata Systems 社のアカウ ントマネージャであるクリス・レイニー 氏は話します。Accudata Systems 社は最近、 Mustang Engineering 社が複数のインター ネット接続部分において WAN の接続性 を改善するために、BIG-IP Link Controller ™ の導入も支援しました。ウィンゲート 氏は「WebAccelerator モジュール搭載の BIG-IP LTM の採用に確信が持てたのは、 BIG-IP Link Controller での過去の経験と、 これらの比較結果、つまり SharePoint のパ フォーマンスが際立って向上したことを 併せて検討したためです」と語っていま す。 Case Study | 2 2008 年 1 月、Mustang Engineering 社は、 SharePoint サーバの前に WebAccelerator モジュール搭載の BIG-IP LTM 6400 を 2 台設置して、SharePoint Server 2007 を導 入しました。導入時には利用促進のため、 新しい特長、機能、コンテンツを発見す ると賞金を獲得できるという、社員に新 しいイントラネットを探索してもらう企 画を実施しました。言うまでもなく、こ の企画は成功し、SharePoint サーバへの トラフィック量が増える結果となったの です。 大幅に向上することが分かりました。こ のテストでは、ハードウェアの追加やコ ードの操作は行っていません。ウィンゲ ート氏は「WebAccelerator モジュール搭載 の BIG-IP LTM 導入後に、SharePoint のパ フォーマンスが 60%向上しました」と述 べています。本番環境で SharePoint Server 2007 のプロモーション中に大きなサーバ 負荷がかかった場合でも、「応答の遅さ に関する不満はありませんでした。パフ ォーマンスの問題はありません」と、続 けます。 導入後、ウィンゲート氏は、BIG-IP LTM の設定と管理をテーマにした F5 のトレー ニング・セッションに参加し、BIG-IP LTM にいくつかの微調整を行い、パフォ ーマンス改善のための多くの機能を利用 しています。 エンタープライズ・アプリケーションの ROI の向上 Mustang Engineering 社の SharePoint Server 2007 ユーザはアプリケーション・パフォ ーマンスの高さに満足しており、 「WebAccelerator モジュール搭載の BIG-IP はまさに必要不可欠です。 サーバのトラ フィック量が多くても、SharePoint 内に複 数のセッションを開くことができ、しか もパフォーマンスの高さを実感できま す」と、ウィンゲート氏は話します。ユ ーザの体感速度が向上した結果、同社の 社員の間で SharePoint を利用する人が増え ました。 Mustang Engineering 社では、F5 のファイル ストレージ仮想化ソリューション Acopia® ARX®も利用しており、5,000 を超えるプ ロジェクトが抱えるファイル(約 1,200 万 のファイル)の管理と保存の簡易化を実 現しています。同社は Acopia ARX1000 ス イッチを使用して、2 つのネットワーク・ アプライアンス・クラスタ経由で 6 つの 物理ボリュームにあるファイルとデータ を効率よく管理しており、すべての共有 プロジェクトファイルに一元的にアクセ スできる環境を整えています。 導入効果 Mustang Engineering 社は、F5 製品の導入に よって、高い応答性を必要とする SharePoint Server 2007 環境を導入し維持す ることに成功しました。 パフォーマンスが 60%向上 Mustang Engineering 社のテスト環境におい て、シミュレートした WAN 経由での SharePoint Server 2007 のパフォーマンスが 技術パートナーにとって、「効果は絶 大」とレイニー氏は語っています。 「Accudata Systems 社は、SharePoint Server 2007 に関するサービスの要求が急速に拡 大していると見ています。SharePoint 環境 の導入を計画しているクライアントを支 援する際、クライアントが一番の目的に あげることの 1 つが、好ましいユーザ体 感速度を得るということです。SharePoint は一般的に重要でビジネス上の不可欠な ソリューションであるため、そのパフォ ーマンスがポイントとなります。ユーザ は応答時間が遅いと感じると、そのシス テムをあまり使用しないか、あるいはま ったく使用しなくなる場合があります。 これでは、SharePoint 投資のタイムリーな ROI を達成する上で、大きな障害となる 可能性があります。F5 と連携することで、 パフォーマンスの問題が起きる前にすぐ に対処できるため、大きなメリットが得 られます」 使用サーバ数を 2/3 削減 この新しいアプリケーション・デリバ リ・ソシューションを適用すると、当初 の計画より SharePoint Server 2007 用のサー バ数を削減できます。 「WebAccelerator の 効果を十分に把握した後、以前に計画し た SharePoint Servers 数を 2/3 削減しました。 Intelligent Browsing Referencing(繰り返しの 多いデータのダウンロードやデータの複 製に Web ブラウザが不要)や、SSL オフ ロード(CPU 負荷の高い SSL 暗号化と復 号化を SharePoint サーバから F5 製品に移 行)など、効率を向上させる機能を利用 すると、WebAccelerator モジュール搭載の BIG-IP LTM によって、サーバ負荷と帯域 幅の利用度を削減できます。 拡張可能な環境の実現 新しいアプリケーション・デリバリ・ソ リューションを導入したことで、Mustang Engineering 社は将来の成長の余地が得ら れたことになります。「今後 SharePoint 環 境をお客様に開放すると、サーバへの要 求は増大します。WebAccelerator モジュー ル搭載の BIG-IP LTM は、その際大きく貢 献してくれるでしょう」とウィンゲート 氏は述べています。F5 製品の購入を決め た Mustang 社の判断が正しかったとする 理 由 を 、 こ う 続 け ま す 。 「 Microsoft Outlook Web Access や Citrix サーバなど、 他のエンタープライズ・アプリケーショ ンのパフォーマンス改善に、BIG-IP LTM を利用する計画もあるからです」
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