NGOサポート募金 「東アフリカ飢餓 緊急支援まとめて募金」 2011年11月分活動状況報告 2011年 12月28日 特定非営利活動法人 国際協力NGO センター 1 報告対象時期:2011年11月1日∼11月30日 活動団体:6団体 目次 特定非営利活動法人 ICA文化事業協会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 特定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 特定非営利活動法人メドゥサン・デュ・モンド ジャポン(世界の医療団)・・・・・・・・・・・5 特定非営利活動法人難民を助ける会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 特活非営利活動法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7 特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 2 団体名 NPO法人ICA文化事業協会 活動地域 ケニア南部、中部、北東部 対象者 ケニアの干ばつ被災者とソマリア難民約2000世帯 実施した 11月に入り、ソマリア難民が多く暮らすソマリア国境付近のマンデラ県にて約 活動概要 1000世帯に食糧、水の配布を行った。また、同じくソマリア難民が暮らすケニ ア中部のガリッサ県にて約1000世帯に食糧を配布し、コミュニティの小学校6 校に3000Lの水タンクを設置した。先月食糧や種子を配布したケニア南部のマ ガディ県には、ようやく調達ができた水タンクを小学校保育園に合計5個設置 した。今後は、食糧配布に加えて、貯水施設の修繕や、農具・漁具の配布など も行い、被災者達の自立を促す支援を継続する予定。 支援物資の配布を待つケニアのマンデラに 支援物資は頭にのせて配布 避難してきたソマリア人 3 団体名 活動地域 対象者 特定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパン エチオピア オロミア州バレ県ベルベレ郡 干ばつ被災者 実施した グッドネーバーズ・ジャパンは10月2日∼10月31日でオロミア州バレ県ベルベ 活動概要 レ郡にて食糧配布事業を実施。 グッドネーバーズ・インターナショナルは第2期事業(11月23日∼11月30日) として、同地域で450人の子どもを対象に食用油と栄養補助食品を配布。 グッドネーバーズ・ジャパンもエチオピアでの第2期物資配布事業を検討中。 4 団体名 活動地域 対象者 世界の医療団 東アフリカ飢餓(ソマリア、ケニア、エチオピア) ソマリア 女性、子ども 実施した ソマリアでは、プントランド地方のボサソで、女性と子どものための医療計 活動概要 画を開始した。世界の医療団は、現地当局とアソシエーション協力のもと、 既に存在している5つの健康センター「母と子どもたち」の活動に注力して いる。我々アソシエーションは、必要不可欠な医薬品、ワクチン、器具の供 給、医療関係者養成、現地の組織への専門家の派遣を保障している。よって、 町の中心に設置されたキャンプに避難してきた、また生活している1万人近 くの妊産婦、4万人の5歳以下の子どもがこれら活動により援助を受けられる はずである。 5 団体名 活動地域 対象者 特定非営利活動法人 難民を助ける会 ケニア北東州のガリッサやダダーブ、ワジールなど ケニア北東部のガリッサやダダーブとその周辺地域に居住または流入してき た、干ばつと食料不足に苦しむケニア人、ソマリア人など 実施した 難民を助ける会では、ケニア北東部での食料・生活物資の配付や、ソマリア国 活動概要 境に近いダダーブ難民キャンプの小学校で教室用テントの設置や学用品の提 供などの教育支援を行ってきました。11月には2回にわたって食料や生活必需 品を配付しました。11月2日はガリッサ県ダニエレ郡の、中心部から車で40分 ほどいったヤハスレーという場所で500世帯に支援物資を配付しました。ここ には干ばつで生活できなくなった遊牧民が多く移動してきて暮らしています。 中心部からの道路は舗装されておらず、交通アクセスの悪さもあって、これま で政府や他団体からの支援は届いていませんでした。配付したのは米10kg、ス パゲティ2000g、食用油などの食料と、ビニールシートや水を蓄えるジェリー カンなどの生活必需品です。30日には、ムインギ県キューソ郡で、他団体から 食料支援を受けていない家庭のなかから、特にお年寄り、障害者、孤児がいる 世帯を優先的に選び、500世帯に支援物資を配付しました。 支援を受け取った方たちは、干ばつの影響で食料の価格は約2倍に高騰したた め食料が買えなくなった、家畜がすべて死んでしまって生計が立てられなくな ったが、新しい仕事の道具を揃えるお金もない等、非常に困窮した状況に置か れていました。 現地では治安が悪化していますが、難民を助ける会では今後も安全を最優先し ながら、できる限りの支援を継続してまいります。 支援物資を受け取ったカウキさん(右)と 交通アクセスの非常に悪いダニエレ郡ヤハ 娘のスミティさん(左)は、ともに視覚障 スレーでの物資配付では、「物資支援は初 害がある。「日本からわざわざここまで来 めていただいた」という声が多く聞かれた。 てくれてありがとう」。左は難民を助ける 右は難民を助ける会のニコレッタ・クラウ 会の長島千野(2011 年 11 月 30 日、ケニア・ ス(2011年11月2日、ガリッサ県ダニエレ郡) ムインギ県) 6 団体名 活動地域 特定非営利活動法人 ・ケニア(ソマリア国境沿い) ・ケニア 対象者 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン ダダーブ難民キャンプ リフトバレー州、ナロク県、Lemotiok (Mulot)地区 ・ソマリアからの難民(特に乳幼児、子ども、女性) ・ケニア人の妊産婦と女性、子ども、乳幼児 実施した ・栄養強化された食事(大豆、トウモロコシ、ミネラルやビタミンが含まれた 活動概要 もの)をダダーブ難民キャンプで乳幼児、子ども、女性(特に妊産婦)へ、と ナロク県内の学校で就学児童へ提供。 ・リフトバレー州ナロク県にあるバラカ・クリニックセンターにて、女性(特 に妊産婦)や子ども及び乳幼児を対象にした栄養補給(ビタミン、ミネラル補 給)、健康チェック、栄養改善カウンセリング、予防接種提供の実施。 バラカクリニックセンターでの子どもへの ケニアのナロク県内の学校でのFTCによる 健康チェック、カウンセリングの様子 配給を受けるために並ぶ子どもたち 7 団体名 活動地域 対象者 特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン ソマリア、ケニア、エチオピアなど ソマリア、ケニア、エチオピアなどの、飢餓から逃れるために避難民キャンプ などで暮らす人々、栄養不良の子どもたち、妊娠している女性など特に立場の 弱い人々 実施した ケニアでは、干ばつ被災者79,831人に対し、約750トンの食糧配布を行った。ま 活動概要 た、5歳未満の子どもたちへの予防接種やビタミンの補給など、515人に対し保 健衛生支援を行った。 エチオピアでは、栄養不良にある子どもたちや授乳中の母親、妊娠している女 性に対し、73トンの栄養価の高い食糧や油を配布した。また、4,807人の子ども たちや人々に健康診断を行った。 ソマリアでは370人の子どもたちや、授乳中の母親、妊娠している女性に健康 診断を行い、寄生虫による疾患や結核への対策を行った。 以上を含め、ケニア、エチオピア、ソマリア、タンザニアで、食糧・水、保健 衛生などの支援を、約86,000人に対し行った。 ワールド・ビジョンから、栄養不良の子ど ワールド・ビジョンスタッフの医師から健 もたちや母親のために栄養価の高い食糧を 康診断を受ける栄養不良の子どもたちや 受け取る人々(エチオピア) 人々(ソマリア) 8
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