NGOサポート募金 「東アフリカ飢餓 緊急支援まとめて募金」 2011年10月分活動状況報告 2011年 11月30日 特定非営利活動法人 国際協力NGO センター 1 報告対象時期:2011年10月1日∼10月31日 活動団体:7団体 目次 特定非営利活動法人 ICA文化事業協会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 特定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 特定非営利活動法人メドゥサン・デュ・モンド ジャポン(世界の医療団)・・・・・・・・・・・5 特定非営利活動法人難民を助ける会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 公益財団法人 プラン・ジャパン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 特活非営利活動法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8 特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 2 団体名 活動地域 対象者 特定非営利活動法人ICA文化事業協会 東アフリカのケニア南部、中部、ソマリアとエチオピア国境付近 干ばつに苦しむケニアマサイ族とケニアに逃れてきたソマリア難民 実施した 10月15日より日本人スタッフが順次現地に向かい、3名体制で緊急食糧配布を 活動概要 開始した。活動予定地域はナイロビから南に2時間のマガディ県、ケニア中部 のガリッサ県、ソマリアとエチオピア国境近くのマンデラ県の3地域で、まず はマガディ県の23カ村約1000世帯に食糧(米、メイズ粉、豆、砂糖、調理油)、 水を配布した。マガディ県は乾燥地域だが、11月の雨季に多少の雨が降るため、 乾燥に強い種子(豆、メイズ、ソルガム、グリーングラム)の配布も行い、支 援食糧がなくなっても自力で食糧が調達できるよう配慮した。今期は久しぶり に多くの雨が降ったため、種子がうまく育つ事を期待したい。今後12月まで日 本人スタッフ2名が滞在し、あと2地域の食糧配布を行う予定である。 マガディ県の食糧配布ポイントに集まった 支援物資を背負って乾いた大地を歩いて 家路に着く人々 14カ村397名のマサイ族 3 団体名 活動地域 対象者 特定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパン エチオピア オロミア州バレ県ベルベレ郡 干ばつの被害を受けたベルベレ郡の人々3400人 実施した グッドネーバーズ・ジャパンではエチオピアの支援をすることが決定し、10 活動概要 月 2 日にスタッフをエチオピアへ派遣。 エチオピア政府と食糧支援事業に係る合意締結後、アディスアベバ内で配布用 食糧を調達し(3400 人分食糧 4 種、2 カ月分)、現地ベルベレ郡へ運送。10 月 31 日まで配布事業を実施した。 内容; 穀物(コーン);1人当たり15kg×3400人×2ヶ月=102t 豆;1人当たり1.5kg×3400人×2ヶ月=10.2t 食用油;1人当たり0.45L×3400人×2ヶ月=3060L CSB(トウモロコシ大豆混合粉、3400人中1190人の妊婦、5歳児以下の子 ども対象);1人当たり4.5kg×1190人×2ヶ月=10.71t (実際の調達量11t) 食糧配布事業後には栄養失調状態の子どもを抱える受益者宅を訪問・視察。食 糧支援の他に医療サービスや水・衛生環境に係るニーズを把握。 受益者宅訪問 食糧配布の様子 4 団体名 活動地域 対象者 世界の医療団 アフリカの角(ソマリ半島) ソマリア、エチオピア、ケニア 特に女性と5歳以下の子どもたち 実施した ケニア東 活動概要 世界の医療団は、最も被害を受けている女性と 5 歳以下の子どもたちに特に注 力した計画を実施している。ダダーブ地域の病院に対し、薬と医療器具の供給、 医療関係者の育成をし、同様に他の地域の医療施設に対しても、医療の再開発、 医療物資供給、医療関係者の育成、妊産婦と幼児の健康と栄養状態の検診、健 康を管理する人材の育成を行っている。 エチオピア ソマリア国境のドロ・アドの 2 ヶ所の難民キャンプで、ソマリア人難民と現地 住民のための栄養と医療活動を実施。ボコルマヨとマカルディダから孤立した 農村周辺の 2 つのキャンプでは、7 万人以上の難民が生活している。他には機 能している医療施設はない。医薬品と医療器具の供給、マカルディダ地方の農 村医療センターとボコルマヨの診療所を支援している。 ソマリア プントランド地方のボサソにある5つの健康センターで、女性と5歳以下の子ど もたちへの医療計画を実施。医薬品・ワクチン・医療器具の供給、医療従事者 を育成するため、現地組織へ専門家を派遣しています。 世界の医療団ボランティアによる医療診断 コベ難民キャンプ(エチオピア)© Ewelina (ケニヤ)©Hubert Ormieres/世界の医療団 Gasiorowska/世界の医療団 5 団体名 活動地域 対象者 特定非営利活動法人 難民を助ける会 ケニア北東州のガリッサやダダーブ、ワジールなど ケニア北東部のガリッサやダダーブとその周辺地域に居住または流入してき た、干ばつと食料不足に苦しむケニア人、ソマリア人など 実施した 難民を助ける会では、ケニア北東部での食料・生活物資の配付や、ソマリア国 活動概要 境に近いダダーブ難民キャンプの小学校で教室用テントの設置や学用品の提 供などの教育支援を行ってきました。 10月には、北東州のバナネで特に支援の行き届いていない約500世帯に食料と 生活必需品を配付しました。物資の内容は1世帯につき米10キロ、スパゲッテ ィ2キロ、小麦粉3キロ、食用油1リットルなどの食料と、バケツ、ポリタンク、 女性用生理用品、ビニールシートなどです。 元々人口16,000人ほどだったバナネには、干ばつの影響で生活の糧を失った約 5,000人の遊牧民が、食料や仕事を求めて移り住んでいます。この方たちへの支 援が届いていない状態でした。元遊牧民だったファトゥマ・アリさん(70歳) は、飼っていたヤギ100匹と牛10頭もほとんど死んでしまい、収入が途絶え困 窮してバナネに移ってきました。「干ばつが起きてからも、私たちへの支援は ほとんどありません。食料支援は本当にありがたい」と話しています。 今後も同地域で食料などの物資配付を中心に支援活動を続ける予定です。 「500 頭いたヤギはほとんど死んでしまい、 支援物資は首都ナイロビで調達し、トラッ 残っている 50 頭も痩せて売り物にはなり ク2台で運びました。受け取りに来た親子に ません」と話すファテウマさん(50 歳)に 支援物資を手渡す園田知子(10月18日) 話を聞く駐在員の長島千野(10 月 10 日) 6 団体名 活動地域 公益財団法人 プラン・ジャパン エチオピア(アディス・アベバ/アムハラ 州/オロミア州/南部諸民族州)、ケニア(東 部州/海岸州)、南スーダン(中央エクア トリア州/東エクアトリア州/ジョングレ イ州/北バハル・アル・ガザール州) 対象者 同活動地域で極度の食糧不足、栄養不良状 態にある人々、特に女性(含む妊産婦、授 乳婦)と子ども 実施した 引き続き、食糧・栄養補助食支給、安全な飲料水の支給、子どもの保護に関す 活動概要 るトレーニングや啓発活動、地域住民の栄養状態調査・健康促進に関する啓発 活動を行っています。また、エチオピアでは、「フード・フォー・ワーク」プ ログラムを開始する予定です。緊急支援物資の調達に協力している住民に食糧 を支給することで、生計を支援します。これまでに3カ国の計110万人以上(う ち子ども60万人以上)に支援が届いています。 詳 細 ・ 最 新 情 報 は サ イ ト を ご 覧 く だ さ い http://www.plan-japan.org/topics/world/110726afri/ プランが支給した給食を小学校で食べる子 同左 どもたち(ケニア) 7 団体名 活動地域 NPO法人 ●ケニア(ソマリア国境沿い) ●ケニア 対象者 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン ダダーブ難民キャンプ リフトバレー州、ナロク県、Lemotiok (Mulot)地区 ●ソマリアからの難民(特に乳幼児、子ども、女性) ●ケニア人の妊産婦と女性、子ども、乳幼児 実施した ●ダダーブ難民キャンプでUNHCRと協働し、ソマリアからの難民を対象に緊 活動概要 急支援物資(食料と飲料水、栄養補助剤)の配布と健康チェックモニタリング を実施。 ●リフトバレー集ナロク県にあるバラカ・クリニックセンターにて、女性(特 に妊産婦)や子ども及び乳幼児を対象にした健康チェック、診察サポートを実 施。 ●学校での就学前児童、小学生への栄養強化(給食配給)活動 小学校への栄養補助活動(給食配給)支援 を受けたケニアの生徒たち EastAfricaDrought20111001 ダダーブ難民キャンプを訪問したFTC創設 者のクレイグ・キールバーガー 8 団体名 活動地域 対象者 特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン ソマリア、ケニア、エチオピア、タンザニアなど ソマリア、ケニア、エチオピアなどの、飢餓から逃れるために避難民キャンプ などで暮らす人々、栄養不良の子どもたち、妊娠している女性など特に立場の 弱い人々 実施した ケニアでは、キツイ県に設置した2つの水の支給地で、177,000リットルの水を、 活動概要 19,754人に支援しました。また、1週間に728トンの食糧を60,300人に支援しま した。 ソマリアでは、プントランドなどで1,596人の子どもたちに12の水タンクから衛 生的な水を、80家族に2つのごみ捨て場を支援しました。また、854人の子ども と妊娠している女性たちに栄養補助食を支援し、74人の女性と5歳未満の子ど もたちに予防接種を行いました。 エチオピアでは、174人の6カ月未満の赤ちゃんに対して健康診断を行うととも に、2,065人の子どもと妊娠している女性たちに栄養補助食を支援しました。 以上が、活動の一例となります。 食糧支援を受けたケニアの家族 水の支援を受けるソマリアの女性たち 9
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