SES E 0508-2 防犯用非常通報スイッチ規格

日本防犯設備協会技術標準
SES E 0508-2
防犯用非常通報スイッチ規格
Standard for Emergency Switches for Use with Burglar Alarm System
2002 年(平成 14 年) 3 月 20 日
2009 年(平成 21 年) 3 月 31 日
制定
改正
JSSA
社団法人
日本防犯設備協会
SES
(社)日本防犯設備協会技術標準
防犯用非常通報スイッチ規格
Standard for Emergency Switches for Use with Burglar Alarm System
E 0508 - 2
2002 年 3 月 20 日制定
2009 年 3 月 31 日改正
2009 年 3 月 31 日改正
1 適用範囲
この規格は、屋内設置し防犯用途で使用される無電圧接点出力を有する有線式の非常通報押しボタンス
イッチ及び、非常通報フットスイッチについて規定する。
2 用語及び定義
この規格で用いる用語の意味は次のとおりとする。
その他の用語については,SES E 0001-5 (防犯に関する用語)に準ずる。
(1)非常通報押しボタンスイッチ 非常時に通報する目的で、手で操作するスイッチをいう。
(2)非常通報フットスイッチ 非常時に通報する目的で、足で操作するスイッチをいう。
3 要求基準
3.1 性能
(1) 高温(耐熱性) SES E 0004-2 (環境試験規格) 4.1.1 の等級 1 の試験において動作に異常がない
こと。
(2) 低温(耐寒性) SES E 0004-2 (環境試験規格) 4.1.2 の等級 1 の試験において動作に異常がない
こと。
(3) 高温・高湿(定常) SES E 0004-2 (環境試験規格) 4.1.3 の等級 1 の試験において動作に異常が
ないこと。
(4) 絶縁抵抗 SES E 0004-2 (環境試験規格) 5.2.2 の等級 1 の試験を満足すること。
(5) 落下 SES E 0004-2 (環境試験規格) 5.3.2 の等級 1 の試験を満足すること。
(6) 耐久性 定格電圧、定格電流において 1,000 回の操作を行っても動作に異常がないこと。
(7) 操作力 誤操作防止用の保護板を持つ非常通報押しボタンスイッチは、20N 以上 78N 以下の静荷
重を一様に加えた場合に操作可能であること。
3.2 機能
(1) 通報
非常通報押しボタンスイッチあるいは非常通報フットスイッチは、通報操作したときに無電圧接点
出力が通常状態から反転すること。
(2) 保持
操作された非常通報押しボタンスイッチあるいは非常通報フットスイッチは、復旧操作を行わない
限り通報状態を保持すること。
(3) 復旧
操作された非常通報押しボタンスイッチあるいは非常通報フットスイッチは、復旧操作を行うこと
により、通報状態から通常状態に戻ること。
3.3 構造
(1) 非常時においても、確実に動作させることができること。且つ、誤って通報されないように非常
通報押しボタンスイッチには 3.1 性能に記載した一定以上の荷重を加えない限り動作しないある
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SES E 0508-2
いはカバ-を開けない限り操作できない等の誤操作防止策が施されている。また非常通報フットス
イッチにおいてもつま先でロック解除しない限り、踏み込み操作ができない等の誤操作防止策が施
されていること。
ただし、取付箇所が限定されているか、警報制御盤等で一定時間以上継続して操作されないと検出
しない等の誤操作防止策が設けられている場合はこの限りではない。
(2) 通常考えられる振動、衝撃が加えられても通報状態を保持する構造であること。
(3) カバ-を開けてボタンを引き出すなど、二重の操作を行わない限り復旧できない構造であること。
(4) 取付けに方向性を有する機器は、明確に表示すること。
(5) 非常通報押しボタンスイッチは JIS C 8340:1999 (電線管用金属製ボックス及びボックスカバ-)
に示されるアウトレットボックスまたはスイッチボックスに取り付けられることが望ましい。
(6) 非常押しボタンスイッチの本体色は赤が望ましい。
3.4 表示
3.4.1 製品への表示
製品本体には、次の項目を見やすいところに記載すること。ただし、製品に記載困難な場合には、取扱
説明書等に記載すること。
(1) 製造業者名
(2) 品名、品番
(3) 製造年月日または製造番号
(4) 定格(接点容量等)
(5) 出力形式( NC、COM[または CO]、NO が判別できる表記)
(6) 取付けに方向性がある場合は、明確に表示すること。
3.4.2 取扱説明書等の記入事項
取扱説明書等には、次の項目を記載すること。
(1) 外観図
(2) 各部名称、機能、仕様
(3) 接点容量 最小電流、最低電圧等の制限がある場合は記載すること。
(4) 取付方法
(5) 保存方法
(6) 取扱注意事項
(7) 適合電線
4 試験
標準試験状態は以下のとおりとする。
(1) 周囲温度:15~35℃
(2) 取付けは付属された説明書に従って行うこと。
-2-
SES E 0508-2
関連規格:SES E 0001-5
防犯に関する用語
SES E 0004-2
環境試験規格
JIS C 8340 :1999
電線管用金属製ボックス及びボックスカバー
自治省令第 17 号:1981
火災報知設備の感知器及び発信機に係る技術上の規格を定める省令
火災報知器設備の感知器及び発信機の検定細則:2007
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審議委員会: 技術部会 技術基準委員会
委員長 : 石橋 総太郎 (東洋テック株式会社)
副委員長: 高橋 雅吾
(パナソニック電工株式会社)
委 員 :
(警報システム分科会)
兼主査:高橋 雅吾
加倉井 伸行
天野 博之
住岡 和人
瀬沢 外茂幸
緑川 則和
吉岡 隆士
安田 寛徳
田中 祥造
増田 誠良
堂本 耕造
特別委員:吉原 久雄
(パナソニック電工株式会社)
(NEC インフロンティア株式会社)
(オプテックス株式会社)
(サクサ株式会社)
(高千穂交易株式会社)
(竹中エンジニアリング株式会社)
(竹中エンジニアリング株式会社)
(株式会社日本アレフ)
(富士通テレコムネットワークス株式会社)
(ホーチキ株式会社)
(パナソニック株式会社)
(株式会社パトライト)
(出入管理分科会)
主査:松尾 直樹
平田 成弘
村方 洋二郎
征矢 一浩
河合 秀規
秋葉 浩司
前田 卓志
宮本 敦
(株式会社山武)
(株式会社アート)
(株式会社ゴール)
(セントラル警備保障株式会社)
(ニッタン株式会社)
(ホーチキ株式会社)
(三菱電機株式会社)
(美和ロック株式会社)
(映像監視分科会)
主査:
角谷 浩史
藤井 慶太
小峰 憲
菅谷 卓実
三沢 賢洋
細川 昇
堂本 耕造
宇都宮 孝志
(アイホン株式会社)
(NEC インフロンティア株式会社)
(株式会社セキュリオン)
(ソニー株式会社)
(TOA 株式会社)
(株式会社日立国際電気)
(パナソニック株式会社)
(東芝テリー株式会社)
事務局:境
俊夫
(社)日本防犯設備協会
※ 平成 21 年 3 月 15 日 現在
SES E 0508-2
防犯用非常通報スイッチ規格
発
行
2009 年(平成 21 年)3 月
編
集
社団法人 日本防犯設備協会
技術部会
技術基準委員会
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容を転載される場合は、事前に(社)日本防犯設備協会の承諾を得てください。
この規格についての意見又は質問は、(社)日本防犯設備協会 技術担当にご連
絡ください。
なお、SES E 規格は、少なくとも 5 年を経過する日までに(社)日本防犯設備
協会 技術部会の審議に付され、速やかに、確認、改正、廃止されます。
発行所
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〒105-0013 東京都港区浜松町 1-12-4(第 2 長谷川ビル)
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FAX:03-3431-7304
E-mail:[email protected]