AIR IMPACT WRENCHES エアーインパクトレンチ について VESSEL AIR TOOLS BASIC MANUAL SERIES エアーインパクトレンチについて このマニュアルは,「エアーインパクトレンチ選定」の大まかな流れと「特長・構 造」,「トラブルシューティング」などカタログに載っていない情報をまとめてい ます。マニュアルに書かれていない分からないことがありましたら,企画開発部 まで問い合わせてください。 目 次 CONTENTS まえがき・目次 まえがき・目次…………………………………………1 1.エアーインパクトレンチ選定の手順 エアーインパクトレンチの分類………………………2 機種選定…………………………………………………2 機種選定チャート………………………………………3 2.エアーインパクトレンチの特長・構造 ダブルハンマー式………………………………………4 シングルハンマー式……………………………………5 シングルハンマー式軽量タイプ………………………6 Vハンマー式 ……………………………………………7 トルクコントロール式…………………………………8 3.エアーラチェットレンチの特長・構造 エアーラチェットレンチの特長・構造 ……………9 4.機種別トルク・騒音・振動データ トルク・騒音・振動データ ……………………10~13 5.トラブルシューティング 使用中に異常が起きたときの点検項目………………14 1 1. エアーインパクトレンチ選定の手順 エアーインパクトレンチの分類 ベツセルのエアーインパクトレンチは、各種産業での生産・組立、タイヤショップ・自 動車工場での組立・分解などに広く使用されています。 エアーインパクトレンチは、内部構造(ハンマー部)の違いでいくつかに分類されます。 主なものを挙げてみると、以下のようになります。 ・衝撃式シングルハンマー(ワンハンマー) ・衝撃式ダブルハンマー(ツーハンマー) ・ピンクラッチハンマー ・ピンレスハンマー(ベツセル軽量シリーズに採用) ・Vハンマー(ベツセルVシリーズに採用) ・トルクコントロール式 ・その他、オイルパルス式、 Nクラッチ式、ツインハンマー式などがあります。 また形状で分けると、 ・ストレート型(生産ラインなどで上下に動かして使う場合などに…) ・ピストル型(組立作業や分解などで前後の動きが多い場合に…) ・コーナー・アングル型(狭い箇所の作業などに…)などがあります。 機種選定 下記の手順で、作業に適した正しい機種を選定してください。 ●本体の選定 ①作業で使用するねじ・ボルトの種類・サイズを確かめてください。 ②次ページの機種選定チャートより、そのサイズに対応している機種を見ます。 ③各機種ごとにそれぞれ能力がわずかに異なり、特長も異なります。たとえば、 内部構造:ワンハンマー、ダブルハンマー、ピンクラッチハンマーなど 形 状 :ストレート型、ピストル型、コーナー型など 特 長 :超軽量Vシリーズ、軽量シリーズ、スタンダード、エコノミーなど ※使用頻度・作業内容にあわせて形状・特長を選定してください。 2 800 1000 1400 1600 2000 2500 3800 4200 4800 : GT-P6II / S650 / S65W / P65W / S70WK / P60XW : GT-P8II / P80W / W100PII : GT-1400P / P12 : GT-1600VPX / 1600VPH(L) / 1600VP(L) / P14J (L) / 1600P(L) / P14W : GT-2000PF / P18J(L) / 2000P(L) / S20RW ☆注意点 : GT-2500LF / 2500PF / S220W 締付けトルク値は、JIS B1083 による。 : GT-3900VL / 3900VP/ 3900V / 3800LX / S32RW (メートル並目ねじ、摩擦係数μ: 0.15) : GT-4200LF / 4200PF / 4200L / 4200 下記機種選定は、一応の目安です。 : GT-4800VL S55R: GT-S55R JISB1051 強度区分 ネジ径 M8 M10 M12 M14 M16 M18 M20 M22 M24 M27 M30 M33 M36 M39 M42 M45 M48 M52 機種選定チャート 3.6 4.6 4.8 5.6 5.8 6.8 8.8 10.9 12.9 トルク 機種 トルク 機種 トルク 機種 トルク 機種 トルク 機種 トルク 機種 トルク 機種 トルク 機種 トルク 機種 N-m N-m N-m N-m N-m N-m N-m N-m N-m 800 8.7 800 11.0 800 17.1 1000 21.6 1000 800 15.6 1000 30.6 800 800 800 1000 27.0 1000 1000 1000 13.7 1000 19.2 1000 22.0 1000 29.3 1000 43.0 1400 50.4 1400 1000 1000 1000 1000 1400 1400 1600 1600 1600 2000 37.8 1400 43.2 1400 57.6 1400 84.7 1400 99.1 1600 1000 1400 1400 1400 1400 1400 1600 1400 1400 1600 1600 1600 1600 1600 2000 2000 2000 2000 2500 2000 2500 2500 2500 3800 3800 3800 3800 3800 4200 4800 S55R S55R 29.4 1400 37.2 1400 52.7 1600 46.5 1600 65.1 1600 74.4 1600 99.1 1600 145.6 2000 170.4 2000 1400 59.3 1600 84.0 2000 74.1 1600 103.8 1600 118.6 46.9 1600 73.0 92.2 1600 1600 1600 2000 180.3 2000 196.6 245.9 365.0 494.6 666.7 862.5 284.4 3800 3800 3800 3800 3800 310.7 461.0 624.8 842.1 2000 2500 3800 3800 3800 3800 255.4 351.9 440.1 653.1 885.2 1193.0 2092.1 2692.9 2000 2500 3800 3800 3800 3800 4200 4200 4200 4200 S55R S55R 4200 S55R 1119.6 4800 1414.2 4800 2003.5 1733.0 2000 S55R S55R S55R 159.2 225.4 310.5 388.3 576.2 781.0 1052.6 2000 2000 2500 3800 3800 3800 3800 222.8 2189.0 S55R 2478.3 S55R 2186.8 S55R S55R 254.7 2500 350.2 2500 498.8 2000 434.7 543.7 806.7 2500 3800 3800 706.2 496.7 3800 683.0 3800 972.8 621.3 922.0 3800 854.3 1216.8 1267.7 4200 1805.6 3800 3800 4200 4800 4200 4800 4800 S55R S55R S55R 1093.4 4200 1249.6 4200 1718.2 4800 2447.2 1473.7 4200 1767.8 2000 315.5 2500 360.6 2500 495.9 1089.5 4800 1543.4 4800 1767.8 4800 1906.6 1385.0 4800 1749.4 271.7 2000 2000 130.6 2000 115.3 2000 161.4 2000 184.4 2000 245.9 2500 361.2 2500 422.7 2500 100.8 2000 127.3 2000 180.4 142.7 158.1 2000 232.2 S55R 1684.2 2178.9 S55R 2315.8 2500 583.6 2500 826.4 3800 3800 1138.4 4200 1423.9 2112.9 2863.7 3298.2 3859.6 2996.0 4267.1 4993.4 2474.9 2828.5 3889.2 5539.1 6482.0 3061.5 3498.8 4810.9 6851.9 8018.2 3101.1 2736.3 3830.8 4378.0 6019.8 8573.6 10033.0 2642.6 3743.7 3303.3 4624.6 5285.3 7267.3 10350.3 12112.1 3401.6 4818.9 4252.0 5953.8 6803.2 9354.4 13322.9 15590.6 3 2500 4800 3800 4200 4800 S55R 2. エアーインパクトレンチの特長・構造 ダブルハンマー式インパクトレンチ(ツーハンマー) ローター(エアーモーター)の回転をドライバー(カム)に伝えてハンマーを回転させ、 ハンマーがアンビルを打撃した衝撃を利用して、高速・強力な締め付け力を発生させま す。ローターが一回転するとハンマーがアンビルを二回打撃する「1回転2打撃式」の ため、速く安定した締め付けができます。 長所 ・小型・軽量で、強力な締め付け力が得られる。 ・締め付けスピードが速く、作業性に優れている。 ・締め付け時の反動が少ない。 ・修理・部品交換が容易である。 該当機種 (GT-) PLRB, S60CW, S6MLRB, S65W, S70WK, P65W, S70WK, P80W, W100PII, P14W, S20RW, S220W S32RW, P60XW ・耐久性に優れている。 短所 ・ハンマー打撃式のため、振動・打撃音がある。 ・ハンマー打撃式のため、締め付けトルクが安定しにくい。 注意 : S70WK, S220W はダブルハンマー式 軽量タイプ (ピンレスハンマー) 構造 ①ローターの回転がドライバーに伝えられ、ハンマーと一緒に回転し始める。 (ハンマーの突起部分ががドライバーの溝にはまっているため、一緒に動く) ②ドライバーはハンマーを起こしながら、ハンマーフレームも一緒に回転させる。 (ハンマーフレームにはピンでハンマーが取り付けられているため、一緒に動く) ③アンビルの回りをハンマーとハンマーフレームが回り、打撃を開始する。 (ハンマーフレームの慣性力も加わり、大きな力でアンビルを回転させる) ④ドライバーはローターとともに回転を続け、ハンマーを起こしながら再びハンマーフレームも 一緒に回転を始める。 ハンマーフレーム アンビル ハンマー ハンマーピン ドライバー(カム) ローター 4 2. エアーインパクトレンチの特長・構造 シングルハンマー式インパクトレンチ(ワンハンマー) ローター(エアーモーター)の回転をドライバー(カム)に伝えてハンマーを回転させ、 ハンマーがアンビルを打撃した衝撃を利用して、高速・強力な締め付け力を発生させま す。ローターが一回転するとハンマーがアンビルを一回打撃する「1回転1打撃式」の ため、強力な締め付けができます。 長所 ・小型・軽量で、強力な締め付け力が得られる。 ・締め付けスピードが速く、作業性に優れている。 ・締め付け時の反動が少ない。 ・修理・部品交換が容易である。 該当機種 (GT-) S650, S600C, P6II(Z), P8II(Z), P12(Z), P14J(Z), P14JL, P18J(Z), P18JL, 1400P, 1600P, 1600PL, 2000P, 2000PL, 4200, 4200L, 4200P 注意 : S650, S600C, P6II(Z), P8II(Z), は シングルハンマー 1 回転 2 打撃式 短所 ・ハンマー打撃式のため、振動・打撃音がある。 ・ハンマー打撃式のため、締め付けトルクが安定しにくい。 ・ダブルハンマーと比較すると耐久性が劣る 構造 ①ローターの回転がドライバーに伝えられ、ハンマーと一緒に回転し始める。 (ハンマーの突起部分ががドライバーの溝にはまっているため、一緒に動く) ②ドライバーはハンマーを起こしながら、ハンマーフレームも一緒に回転させる。 (ハンマーフレームにはピンでハンマーが取り付けられているため、一緒に動く) ③アンビルの回りをハンマーとハンマーフレームが回り…、 ④一回転を終える前に、アンビルの羽根にハンマーの内壁が接触しハンマーを前倒しにする。 ⑤回転する方向に傾いたハンマーは、アンビルの羽根にぶつかる。 (ハンマーフレームの慣性力も加わり、大きな力でアンビルを回転させる) ⑥ドライバーはローターとともに回転を続け、ハンマーを起こしながら再びハンマーフレームも 一緒に回転を始める。 ハンマーフレーム アンビル ハンマー ハンマーピン ドライバー(カム) ローター 5 2. エアーインパクトレンチの特長・構造 シングルハンマー式軽量タイプ(ピンレスハンマー) ローター(エアーモーター)の回転をドライバー(カム)に伝えてハンマーを回転させ、 ハンマーがアンビルを打撃した衝撃を利用して、高速・強力な締め付け力を発生させま す。小型で大きな力の出せる新型ピンレスハンマーを採用し、本体を小型軽量化。 従来シングルハンマーに比べて打撃効率が良く、強力な締め付けができます。 長所 ・ダブル、シングルハンマー式よりさらに小型・軽量で、 強力な締め付け力が得られる。 ・締め付けスピードが速く、作業性に優れている。 ・締め付け時の反動が少ない。 ・修理・部品交換が容易である。 ・グリース補充の回数が少なくてすむ密閉式ハンマーフレーム。 該当機種 (GT-) 2000PF, 2500PF, 2500LF, 3800LX, 4200PF, 4200LF, S55R 短所 ・ハンマー打撃式のため、振動・打撃音がある。 ・ハンマー打撃式のため、締め付けトルクが安定しにくい。 構造 ①ローターの回転がドライバーに伝えられ、ハンマーと一緒に回転し始める。 (ハンマーの突起部分ががドライバーの溝にはまっているため、一緒に動く) ②ドライバーはハンマーを起こしながら、ハンマーフレームも一緒に回転させる。 (ハンマーフレームにはハンマーが取り付けられているため、一緒に動く) ③アンビルの回りをハンマーとハンマーフレームが回り ④一回転を終える前に、アンビルの羽根にハンマーの内壁が接触しハンマーを前倒しにする。 ⑤回転する方向に傾いたハンマーは、アンビルの羽根にぶつかる。 (ハンマーフレームの慣性力も加わり、大きな力でアンビルを回転させる) ⑥ドライバーはローターとともに回転を続け、ハンマーを起こしながら再びハンマーフレームも 一緒に回転を始める。 ハンマーフレーム アンビル ハンマー ドライバー(カム) ローター 6 2. エアーインパクトレンチの特長・構造 Vハンマー式超軽量インパクトレンチ Vハンマーが回転しながら前後動してアンビルを打撃し、高速・強力な締め付け力を発 生させます。従来機種より小さいローターで能力を発揮する新機構高トルク「Vハンマ ー」により本体を小型軽量化。打撃効率が良く、強力な締め付けができます。 長所 ・従来以上の小型・軽量で、強力な締め付け力が得られる。 ・締め付けスピードが速く、作業性に優れている。 ・修理・部品交換が容易である。 短所 ・ハンマー打撃式のため、振動・打撃音がある。 ・ハンマー打撃式のため、締め付けトルクが安定しにくい。 該当機種 (GT-) 1600VPX, 1600VP, 1600VPL, 1600VPH, 1600VPHL, 3900V, 3900VP, 3900VL, 4800VL 構造 ①ローターが回転すると、ハンマーも一緒に回転し始める。 (ローターとハンマーはスプラインジョイントで結合されているので、一緒に動く) ②ハンマーが回転すると、ボールはハンマーの内側に加工されたC字型の溝とカムシャフトの 溝に沿って移動し、溝の端で止まる。 ③ある程度の負荷がかかると、ボールはカムシャフトの山部分を乗り越える。 ④ボールはハンマーを前に押し出し、そのときアンビルを打撃する。 (ハンマーのC字型の溝の端でボールが止まって固定されているため、一緒に動く) ⑤カムクラッチを乗り越えたボールは後ろへ戻る。 (アンビルとハンマーの間にはリターンスプリングが入っている。そのため、ハンマーは スプリングの力で後ろへ押し戻される) ハンマー アンビル スプラインジョイント スプリング ボール カムシャフト ローター 7 2. エアーインパクトレンチの特長・構造 トルクコントロール式インパクトレンチ あらかじめ設定したトルクに達すると、自動的にエアーを遮断し停止するしくみのイン パクトレンチ。 設定トルクに達すると締め付けの抵抗が高まり、打撃部や回転部が大きく反転する。こ の反転角度をクラッチ部がキャッチしてストップバルブに伝え、エアーを遮断します。 安定したトルク伝達のためにトーションバーアンビルが内蔵されています。 長所 該当機種 (GT-) P6T, P8T ・締め付け力が安定している。 ・衝撃式のため、締め付けスピードが速い。 ・反動がない。 短所 ・修理が複雑である。 ・ハンマー打撃式のため、打撃音がある 8 3.エアーラチェットレンチの特長・構造 エアーラチェットレンチ ローターの回転を遊星ギアで減速して回転力を高め、クランクシャフトで回転運動を左 右運動に変換してなめらかな安定した締め付け力を発生させます。ラチェット機構によ る増し締め式のため、締め付け時の微妙なパワーの調整ができます。 長所 ・狭い場所でのネジ締め作業に便利。 ・雑音・振動が少ない。 該当機種 (GT-) R10M, R10 ・増し締め式のため、力の微妙な調整ができる。 短所 ・締め付けスピードが遅い。 ・反動がある。 ・能力のわりに本体及び空気消費量が大きい 構造 ①ローターの回転を遊星ギア(減速部)に伝え、減速して回転力を高める。 ②ギアフレームに接続されたクランクシャフトを回転させる。 (クランクシャフトの偏心した先端には、ドライブヘッドが付いている) ③クランクシャフトの回転によって、ラチェットヨークは左右に動かされる。 (ドライブヘッドのクランク動作のため、ラチェットヨークが左右に動く) ④ラチェットヨークの歯とパラレルラチェットの歯がかみ合って、ラチェットシャンクが回転する。 (ラチェットの歯がかみ合ったとき、ドライブを回転させる。また、ラチェットの歯が外れた とき、空回りする) ⑤左右切換レバーによってプランジャーピンの位置が変わり左右回転が切り替えられる。 ラチェットヨーク ドライブヘッド クランクシャフト 遊星ギア (減速部) 切換レバー パラレルラチェット ラチェットシャンク 9 ローター 4. 機種別トルク・騒音・振動データ 機種品番 GT-1600VPX GT-1600VP GT-1600VPL GT-1600VPH GT-1600VPHL GT-3900V GT-3900VP GT-3900VL GT-4800VL GT-2000PF GT-2500PF GT-2500LF GT-3800LX GT-4200PF GT-4200LF GT-S55R GT-S650 GT-P6Ⅱ GT-P6ⅡZ GT-S600C GT-P8Ⅱ GT-P8ⅡZ GT-P12 GT-P12Z GT-P14J GT-P14JZ GT-P14JL GT-P18J GT-P18JZ GT-P18JL GT-1400P GT-1600P GT-1600PL GT-2000P GT-2000PL GT-4200P GT-4200L 実用トルク範囲 N・m 49 ~ 294.2 49 ~ 304.0 49 ~ 304.0 49 ~ 284.3 49 ~ 284.3 490 ~ 1716 490 ~ 1716 490 ~ 1716 343 ~ 2010 98 ~ 460.9 147 ~ 961 245 ~ 961 490 ~ 1607 343 ~ 1863 343 ~ 1863 343 ~ 2450 49 ~ 121.6 49 ~ 121.6 49 ~ 121.6 25 ~ 47 49 ~ 259.8 49 ~ 259.8 49〜294.1 49〜294.1 75 ~ 323.6 75 ~ 323.6 75 ~ 323.6 98 ~ 470.7 98 ~ 470.7 98 ~ 441.3 49 ~ 294.1 75 ~ 308.9 75 ~ 308.9 98 ~ 470.7 98 ~ 441.3 490 ~ 1863 490 ~ 1863 振動値 m/S2 7.4 18.85 18.85 18.17 18.17 27.1 24.05 27.1 13.03 5.54 8.92 9.37 7.87 10.96 8.27 9.64 42.84 19.97 19.97 23.5 35.76 28.85 35.86 35.86 5.1 5.1 5.1 5.83 5.83 5.83 28.32 4.38 4.38 5.9 5.9 8.87 8.56 10 騒音 LpA dB 89.9 91.3 91.3 90.9 90.9 102.8 99.8 102.8 97.8 89 92.4 94.9 94.4 98.1 99.1 99.8 90 91.3 88.2 89.8 93.7 91.6 92 91.9 88.5 87.1 88.5 89.8 89.7 89.8 91.3 86.5 86.5 89.9 89.9 96.7 95.8 騒音 LwA dB 100.9 102.4 102.4 101.9 101.9 113.8 110.8 113.8 108.8 100 103.4 105.9 105.5 109.1 110.1 110.8 101 102.3 99.2 100.8 104.7 102.6 103 102.9 99.5 98.1 99.5 100.8 100.7 100.8 102.3 97.5 97.5 100.9 100.9 107.7 106.8 4. 機種別トルク・騒音・振動データ 機種品番 GT-P60XW GT-PLRB GT-S60MLRB GT-S65W GT-S70WK GT-P65W GT-S60CW GT-P80W GT-W100PⅡ GT-P14W GT-S20RW GT-S220W GT-S32RW 実用トルク範囲 N・m 49〜116.8 振動値 m/S2 8.95 49〜121.6 85〜176.5 49〜121.6 25〜47 49〜259.8 49〜323.6 49〜421.6 75〜610 147〜843.4 42.84 9.35 15.19 23.5 33.11 34.86 18.4 4.5 3.81 343〜1569 5.67 騒音 LpA 騒音 LwA dB dB 84.5 95.5 89.9 88.1 90.9 89.8 90.7 92.5 91.8 95.9 93 97.9 100.9 99.1 101.9 100.8 101.7 103.5 102.9 106.9 104 108.9 ※振動値はメインハンドルの測定値です。 ●トルクテスト 測定方法1 デジタルトルクテスター 弊社デジタルトルクテスターを使用し、表示されたトルクを読み取った。 エアー圧力=0.59MPa 使用エアーホース等各機種指定通りとする。 最小値=アジャスト最小・測定時間=0.5 秒 最大値=アジャスト最大・測定時間=3秒 測定方法2 油圧テスター 既製市販油圧テスターを使用し、測定値を N・m に換算する。 エアー圧力=0.59MPa 使用エアーホース等各機種指定通りとする。 最小値=アジャスト最小・測定時間=1秒 最大値=アジャスト最大・測定時間=5秒 11 4. 機種別トルク・騒音・振動データ ●騒音テスト コンクリートブロック(重さ 400kg 以上)にブレーキ装置を取り付け、加速度 ピックアップを取り付けたエアーツールでブレーキ装置を打撃し、騒音値を測定 する。 ブレーキ装置 騒音源(エアーツール)は地上より1m の ところに置き、水平に1m 離れた位置の 円周を4等分した位置と音源より真上の 計5箇所で測定する。 騒音測定の規格 ・ISO 15744 Hand-held non-electric power tools - Noise measurement code Engineering method (grade 2) ・JIS Z 8733 音響 音圧法による騒音源の音響パワーレベルの測定方法 - 反射面上の準自由音場における実用測定方法 騒音の表記 ・音の大きさの表現 音圧をレベル(単位はdB・デシベル)で表示します。 ・A特性 人間の聴覚が周波数によって異なる性質を考慮し、 補正をおこなったものです。 LpA A特性(時間平均)音圧レベル 騒音源から放射された音の一定時間の 平均的な大きさ。ツールから1mの距離・ 5箇所で測定。 LwA A特性音響パワーレベル 騒音源から放射される音のエネルギー の大きさ。 音圧レベルは測定位置や環境条件に よって値は変化しますが、こちらは騒音 源本来の基準量となるものです。 騒音障害防止のためのガイドライン http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/040324-9.html 12 4. 機種別トルク・騒音・振動データ ●振動テスト コンクリートブロック(重さ 400kg 以上)にブレーキ装置を取り付け、加速度 ピックアップを取り付けたエアーツールでブレーキ装置を打撃し、その時の振動値を JIS の規定に基づき測定する。 (ブレーキ装置によりアンビルに負荷を加えアンビルの回転数を JIS 規定に合わせる) 振動測定の規格 ・ISO 20643:2005(ISO 8662-1) Mechanical vibration -- Hand-held and hand-guided machinery -- Principles for evaluation of vibration emission ・ISO 28927-2(ISO 8662-7) Hand-held portable power tools - Test methods for evaluation of vibration emission Part 2: Wrenches, nutrunners and screwdrivers ・JIS B7761-1 手腕系振動-第1部:測定装置 ・JIS B7761-3 手腕系振動-第3部:測定装置 測定及び評価に関する一般要求事項 ・JIS B7762-1 手持ち可搬形動力工具-ハンドルにおける振動測定方法 第1部:通則 ・JIS B7762-7 手持ち可搬形動力工具-ハンドルにおける振動測定方法 第7部: インパクト、インパルス又はラチェット動作のレンチ、スクリュードライバ及びナットランナ 振動の表記 周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値 振動工具の作業時間管理に必要な「日振動ばく露量A(8)」を算出するための数値です。 ①振動工具ごとの測定規格に基づいてグリップ部の 3方向(X軸-Y軸-Z軸)の振動加速度を手腕 振動計で測定し、②手腕に与える影響が周波数に よって異なるためそれを考慮して値の補正をおこない、 ③3方向の補正された値を合成した値です。 a= ax 2+ay2+az2 ax、ay、azはそれぞれX軸、Y軸、Z軸の周波数 補正振動加速度実効値 振動障害の予防のために http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/090820-2.html 13 5. トラブルシューティング ◎使用中に異常が起きた時の点検項目 症状 原因 処置 1. 回らない エアーがきていない エアーコックの開栓 ホースがねじれている ホースをのばす エアー圧が低い エアー圧力調整 注油不足による部品の錆 分解調整/部品交換 ローター部の故障(羽根の摩耗・破損) 部品交換 注油オイル選定ミス 分解調整 エアー流量が不足している エアー流量確認 エアー圧が低い エアー圧力調整 注油不足による部品の錆 分解調整/部品交換 左右切換バルブ内の錆 部品交換 スロットルスプリングの摩耗・破損・錆 部品交換 バルブパッキンの破損 部品交換 バルブ内にゴミが混入 分解調整 2. 回転にむらがある 3. 回転が止まらない 4. 切換レバーやアジャスト 止スプリングの摩耗・破損・錆 ダイヤルが固定されない 部品交換 (止ボールがでない) 5. 切換レバーやアジャスト 錆・ゴミの混入 分解調整 ダイヤルで調整できない 6. ビットが固定されない ビット止スプリングのゆるみ・欠損 部品交換 7. エアー漏れがする バルブ部の異常(Oリングの破損、ボー 部品交換 ルの錆スプリングの摩耗・破損・錆)など 8. 異音がする セットナットがゆるんでいる 部品取付 ベアリングの摩耗・破損 部品交換 ハンマーケースや衝撃部の破損 部品交換 ローター羽根の摩耗・破損 部品交換 ローター羽根が回転時にでない 分解調整/部品交換 注油不足・グリス切れ 注油/分解調整 9. 無負荷では回るが負荷 機種選定の誤り 能力の大きな機種を選ぶ 時には止まったり力が 焼け付き(油ぎれ) 注油/分解調整 落ちたりする 10. 水がでる ドレンがたまっている ドレン除去 2010/04/20 14
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