12:20 平成25年度 中緑小学校便り H25.11.15 特別号 文責 三次 修学旅行特集でお届けします H25年10月20日(日)・21日(月) in 長崎 7:45 川尻駅に集合し、出発式 天候にも恵まれた秋の佳き日に、6 年生8人、引率3人は川尻駅から一路 長崎に向け出発しました。 出発式では、高人君から、長崎の歴 史と平和についてしっかり勉強してき ますと力強い挨拶がありました。楽し みしていた修学旅行のスタートです。 8:03 川尻駅出発。熊本駅から新幹線、新鳥栖駅から特急かもめに 川尻駅から在来線で熊本駅に到着。 自動改札口では、どの切符を入れて通 過するのか悪戦苦闘。しっかり駅員さ んに尋ねてながら何とか通過。海生君 は、バッグと財布と切符をもってもた もた。稀佳さんは切符の取り忘れ。何 とか熊本を出発して、乗り換えもうま くいき、なんとか長崎駅に到着。 11:30 昼食を食べて、長崎市内フィールドワークに出発 長崎駅前から市電に乗って、平和公 園に近づいていきます。まずは腹ごし らえ。昼食会場の園田真珠に到着。長 崎名物の皿うどんや鶏の唐揚げ、肉団 子などをおなかいっぱい食べました。 少しおみやげ等を見学したところで いよいよ長崎市内フィールドワークに 出発します。午後は、ずっと歩き続け ます。平和公園に着いて、まず、平和の泉を見学し、平和祈念 像の前に来たらその大きさには驚かされました。 予定より少し早くフィールドワークを平和公園からスタート まず、平和祈念像の前で平和集会を 開きました。私の講話の後、雅実さん が「戦争を起こさないためには、身近 な人との関係を大切にすることが今自 分ができること 。」と決意の言葉を述 べました。その後、みんなで折った千 羽鶴を奉納し、絶対に戦争を起こして はいけないと誓いました。 ボランティアガイドの黒田さんと合 流し、原爆は、その「爆風・放射能・ 熱線」の3つによって甚大な被害をも たらしたことを学びました。 まず、山里小学校内にあるこの子ら の碑と防空壕跡を見学しました。 次に訪れたのは如己堂です。聖書か らとった「如己愛人」を心に秘め、自 らも被爆しながら、原爆の悲惨さを世 に伝え、この如己堂から決して戦争を 起こしてはいけないと命を懸けて叫び 続けた永井隆博士の生き様には、大き な感動を覚えました。 浦上天主堂では、今は新しい建物に なっていますが、この大きな建物が爆 風で吹き飛ばされてしまったという原 爆の威力のものすごさを感じました。 爆心地を通って、原爆資料館に着き ました。ガイドの黒田さんとはここで お別れでした。黒田さんの説明は、言 葉が優しく、小学生にもわかりやすい 説明でした。詳しいことは言わず、心 に残るポイントを絞ったガイドぶりで した。本当にお世話になりました。 資料館の中に入ると、11時2分に 止まった時計や焼け跡の多くの写真、 生存者の証言の映像、被爆した品物等 々、その悲惨さが至る所に展示してあ りました。戦争の恐ろしさや残忍さを 目の当たりにし、戦争は絶対いけない という思いを強くしました。 17:00 ホテルに到着、近くの中華街も散策しました 予定どおり午後5時にホテルに到着 しました。すぐに近くの中華街を散策 しました。高人君の買ったパンダの帽 子がとてもかわいかったです。。 夕食は何と一品一品、いろいろな方 々が手作りされたバイキングでした。 どれもとてもおいしく、ついつい食べ 過ぎてしまいました。 夜、稲佐山に長崎の夜景を見学に 行きました。長崎の夜景は、モナコ、 香港とともに、世界三大夜景に選定 されており、修学旅行後の感想でも、 稲佐山からの夜景が印象に残ってい ると子どもたちは言っていました。 ホテルに帰り、お風呂に入り、9 時半から今日の反省会をしました。 切符を取り忘れていたりなどのハプ ニングはありましたが、自分たちで市 電に乗り降りしたり、回りの方々に何 一つ迷惑をかけることもなく1日目が 終了したことをみんなで一緒に喜び合 いました。私からも初めての体験でど ういう行動ができるかが大事だよと話 をしました。多くの思いを胸に、いい 夢を見たことでしょう。 8:00 2日目、ホテルを出発。歩いて出島に向かいました 朝の目覚めも快調。朝食もしっかり 食べて、ホテルから歩いて出島に向か いました。 出島では、江戸時代、唯一の外国と の貿易港として開かれて栄えていた様 子が映像や展示物、建物に表れていま した。幕府の鎖国政策やキリスト教徒 の関係、出島で生活するオランダ人の 様子や出入りする人々の生活等、しっ かり勉強することができました。異国情緒溢れる雰囲気は、次 のグラバー園でもそう感じられましたが、熊本の隣の県であり ながら、歴史的にはかなり異なった文明を築いていることに驚 きと感動がありました。 10:00 市電に乗ってグラバー園、大浦天主堂へ向かいました 市電を乗り継いでグラバー園に到着 しました。斜めに向いたエレベーター に乗って一番上まで上がり、下に向か って見学していきました。 ペリーの浦賀入港後、諸外国の人々 が通商貿易を求めて相次いで来航し、 その中の一人がグラバーであり、ウォ ーカーであり、リンガー、オルトでし た。建物の中の造りや建具等、江戸後 期から明治初期のものであるという不 思議さを感じました。 途中、長崎市立滑石小学校のみんな からインタビューを受けました。 大浦天主堂では、キリスト教の歴史 やキリスト教徒の信仰の様子などが音 声で流れていました。今でも礼拝が行 われている礼拝堂の中は、ステンド グラスからの光が漏れ、荘厳な雰囲 気を醸し出していました。 昼食後、付近を散策して、買い物 タイム。カステラなどのお土産をた くさん買いました。 14:20 長崎駅を出発しました 川尻駅に着いたときには、さすが の子どもたちも少し疲れた様子でし た。2日間の旅行で子どもたちは本当にすばらしい体験をした のではないかと思います。小規模校だからこそできた電車を乗 り継いでの旅行。行きはたどたどしかった子どもたちも帰りは 迷うことなく駅を移動していました。ガイドさんの話を聞く態 度は本当に立派でした。観光地での見学もはしゃぐことなく落 ち着いた態度でしっかりとした学習ができましたし、見知らぬ 観光客の人にも挨拶をしていました。 かもめに忘れた里佳子さんのカメラ も後日戻ってきて、本当にすばらしい 修学旅行ができました。 最後川尻駅での解散式で、稀佳さん が、保護者の皆様への感謝の言葉を述 べました。ご家庭では子どもたちの土 産話で笑顔に包まれたことでしょう。
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